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ぼちぼちコイツの季節到来です。
これからの時期の絶対定番。今秋は特に効きそうなクランキングロングビル。
絶対にマスターしておいて損の無い、巻きの上級テクニックだ。



今年は幸か不幸か?TOP50のシーズンオフが早かったため、いち早く来季に向けての仕事に集中できている。
ただ、本当につい数日前までは冷房なくして寝られなかったのに、今は暖房が欲しくなるほどの寒さに…。それなのに何故か台風は怒涛の連発…本当にこの意味不明な天候不順のおかげでロケや取材は四苦八苦である。


それにしてもアライブチャター・・・ホンマによう釣れます。これが取材目的ではなかったのに・・・。


そんな気温水温の急降下が大きい年は、大抵、巻き物は不調になる。しかし、その中にもこう言った状況にすこぶる強い巻き物もある。それがサスペンド系ロングビルだ。今年はクランクが不調の年だったが、細身のロングビルが早くも効きだし始めた気配がある。


台風で激濁りだったが、もう一つのロングビルのテストはまずまず合格点。ロングビルだけど、もぐ〇〇〇。


この手のルアーはとにかく普通の巻き物で釣れない時に、何故かこれだけ釣れる事が多く、特に秋のターン後、甲殻類が姿を消し始めるころから急激に効き始める。効果ピークは大概、11月末〜12月と3月だが、4~5月のスポーン絡みの賢い雌にやたら滅法強烈に効く事がある。使い方はいたって簡単で、思いっきり投げて巻いて何かに当ててポーズを数秒とるクランキングスタイル。状況に合わせた巻く速度がキモになる事が多く、狙ったピンそばで「キル(瞬間的なポーズで間を作る)」を入れる事で反射喰いを誘発させる方法だ。秋でも春でも水温が10度台で、反射食いを狙う「ピン」が明確であれば結構な「速巻き」が効果的な場合が多い。


超賢いプリのメスが狙って釣れるハードベイトは数少ない。
イーターIIは秋〜春に関してはその筆頭に位置するプラグだ。
年末、衝撃の速巻きメソッド実釣DVD公開!


イーターIIはさらにカバー回避力に抜群の性能を持ちながら、威圧感の低い細身故の吸い込みの良さと、体当たりバイトでもフッキングの良さがロングビルの武器となる。しかし、それ故一本掛かりやアウトフック(スレ掛かり)も多いので、フックは常にビキビキに研いでおく事を強くお勧めする。
自分の最も得意とするプラグの一つだが、ロングビルは秋のターン後からスポーニングまでの間、絶対に習得していて損の無い巻き物テクニックである。


反射で喰ってくるためか、こんな掛かり方になる事が結構ある。
遠くで喰うと最初はスーパードデスカンかと勘違いするのがサムい・・・。


そんな水温低下時期に効果的なロングビルだが、実は昨年、イーターIIを開発中にひょんなことから「ロングビル」には全く狙う意図が異なる2つのコンセプトがある事に気が付いた。これは自分にとって近年ではモグチャの千鳥に匹敵するほどの衝撃的事実だった。ただ、このコンセプトを具現化したプロトを試作し実際に確かめる前に初夏になってしまい、その証明は今秋に持ちこされていた。


今月のバスワールドは必読!自分的に激推しのロングビル新解釈です。この冬の釣りが変わるかも。


その2つのコンセプトとは、1つが「クランキングロングビル」、もう一つが「スプーンビル」と自分の中では区分けしている。何故後者がスプーンビルなのかと言うと、ラリーニクソンが日本のバスアングラーに歴史に残る衝撃を与えた「ポンプリトリーブ」で使ったのがレーベルのスプーンビルであったからだ。


日本を変えた伝説のルアー、レーベルスプーンビルミノー。
もう一度、コイツを見直す事で、今だからハッキリ解った事がある。


今まで自分はスプーンビル=イーターやステイシーに代表される日本製のロングビルと捉えていたが、昨年、イーターIIの開発に当たってこの考え方は根本的に間違っていたのではないかと言う疑問にぶち当たる出来事があった。
和製ロングビル≒クランクのDNAを持つリップの長い細身のプラグ、米製スプーンビル≒実はバドやアンドロイドのDNAをもつ完全中層プラグ…なのではないかと。
言い換えればステイシーやイーターはその動きも喰わせるタイミングも、クランク、シャッドの延長線状にあるが、スプーンビルは全く違う異次元の魚を呼ぶためのルアーではないかと言う事だ。この考えの詳しい内容は先月発売されているロッド&リールに概論を、そして今月25日発売のバスワールドTSRに自分の結論を公開している。


スプーンビルの秘密が知りたければ、まずはこちらをご一読。
自分的にかなり役立ついい記事だと思ってます。


無論、どちらが正しいのではない。ステイシーもイーターも非常に有効な場面がある事は過去の輝かしい実績が証明しているし、水温急降下の時期や低水温期に他のプラグを、ワームすらも圧倒する結果を出す事もこの手のルアーを使いこなせる者にとっては周知の事実だ。
ただ、ビッグベイトは決して夏場のルアーではなく、実なむしろは晩秋から春への「低水温期」に最も強い釣り方である事がアンドロイドI字サスペンド釣法で証明されたように、本当のスプーンビルの能力は今なお封印が解かれていないように思う。これについては、ここでは書き切れない程の内容なので是非、今月末発売のバスワールド「スプーンビル新解釈」を読んで欲しい。無接触、完全中層の釣りのイメージがきっと身近になると思う。


今回の記事は是非読んで欲しい。
ラリー来日から約20年、ようやくスプーンビルの秘められたもう一つの本質が明かされる。




馬淵の低水温でのアンドロの使い方も、実はスプーンビルに通じる無接触の釣り。今月末発売、マジで必見です。




実は更に戦闘能力が進化し、発売ダダ遅れになりそう…スイマセン…。

 

 

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