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ターンオーバー後のディープ攻速攻略術
今月末に初出荷されるIK800R2DEEP IMPACT。
汎用性は低いが、これでしか攻め切れない場所がある。
世に存在しなかったからこそ必要だった唯一無二のクランク。



最近の急激すぎるほどの冷え込みと台風連発のおかげで、今年のターンオーバーは例年以上に厳しい状況が予想される。この水温急変時期は1年の中でも最も難しい時期の一つだが、このターンによって湖が撹拌され表層と湖底の水温差が均一化されると、ベイトやバスの生息圏は一気にディープゾーンへと向かう。無論、冬でもシャローに居残る大型も多いが、もはや攻め尽くされたシャローカバーの大型個体を正攻法で仕留めるのはディープ以上に難しいかもしれない。今年は一気冷え込みと台風連発でターンは激しいが短期間に一気終息する可能性も高く、例年以上にディープゾーンでの釣りがアツくなるかもしれない。


これからの時期はルアーを餌(ベイト)の多いレンジに長く通せる事が一番重要になる。
ロングビル、ディープダイバーは必携だ。


この時期からのベイトフィッシュについてディープゾーン回遊をするバスの効率的な攻略にはディープクランク、1oz級スピナーベイト、そしてメタル系ボトムルアーが定番になる。攻略水深は平均してベイトの群れが落ちてくる6m前後から8m前後の湧水のあるフラット、もしくは棚状になった地形等、小魚が群れで溜まり易い地形にバスが濃くなる傾向が強くなる。


立ち木が多ければジンクススーパーヘビーは物凄く頼りになる。この時期からは欠かせない。


こう言った地形を効率よく、かつ大型の個体を狙って釣るためにはディープクランクが効果的になってくる。例年、エリート5は晩秋に開催されるが、芦ノ湖開催の折も、河口湖開催の折もディープレンジでのクランキングは選手の主戦力の一つになっていた。自分もこの両湖での開催の折、IK500R2のドラッギングで確かな手応えを掴んでいたが、JBルールの「ドラッギングはキャスト後のエレキ移動50m以内に限る」では両湖とも一番美味しい8mゾーンを十分に通しきれないジレンマから、本番での使用を断念した悔しい思いがある。練習ではドラッギングは圧倒的なほど釣れるが、衆人環視の試合本番になると50mルール抵触にビビってしまい、結果が出しにくくなるのが現実なのだ。


このプラグ、なんか妙にカッコよくて、ずっと机の片隅に置いて眺めてます。カッコいいルアーは何故かよく飛びます。


現実、市場にある如何なるクランクでも、正確に50m以内のドラッグ距離で8mボトムを10m以上連続タッチできるルアーは存在しないと思う。IK500R2に8ポンドで距離にして45m前後ドラッグした時点で約8mに到達する。すなわち現実水深8mゾーンにルアーを留められるのは僅か5m〜8m前後、美味しいゾーンほど「失格」と隣り合わせの際どいドラッグ距離になり、ストレスの方が溜まる。しかも8ポンドだと合わせ一発で切れてしまう事も多発するのだ。


10年ぶりに釣りをしたワーム禁止の河口湖。IK500R2のドラッギングで8mから55cm。
これがIK800R2開発への強い動機となった。


昨年11月、河口湖でのエリート5プラクティスの折、IK500R2を溶岩体の尾根の先端でドラッギングした所、8〜9mラインで40アップが連発、トドメに55cmまで飛び出し、10年以上ぶりの河口湖の変化に腰を抜かすほど驚いた。しかし、エリート本番では50mルールがどうしても頭をよぎり、安全なジンクススーパーヘビー1ozを代わりに選んだ経緯がある。


50m以内では8mは厳しいと判断し、勝負をジンクススーパーヘビーに賭けたが、結果はTVで御覧の通り・・・悔し過ぎ。


その時以来、どうしても欲しくなったのが安定して8mを攻められるウルトラディープダイビングプラグだった。何処にも存在しない唯一無二の能力、河口湖での悔しさがIK800R2開発の強い動機となった。このプラグの実戦スペックに関しては下記の記事で詳しく書いているので参考にして欲しい。
http://www.imakatsu.co.jp/_blog/images/imae_katsutaka/view.php?id=829


只でも圧倒的に潜るが、クイックチェンジャーシステムで実戦戦闘力が飛躍的にアップしたIK800R2。


この時は特許、意匠等の申請のために公開できなかったが、IK800R2の最大のキモとも言えるのは「クイックチェンジャー機構」を搭載した事である。これによって実戦戦闘力がケタ違いにアップした。この方式を使えば、50mルール内でも安心して8mボトムをベタベタに連続35m以上で引く事が可能になった。


IK800R2にはクイックチェンジャー5gがベスト。飛距離も劇的にアップする。
バスが暴れた衝撃で外れる事があるので、ワイヤー部分をかしめておく事。


これは藤木が一昨年、中国バストーナメント視察に遠征した時に衝撃を受けた「チャイナリグ」こと、IK500R2のフロントフックにダウンショットシンカー(10g)を付けてドラッギングする新リグでブッチギリ優勝していた事から閃いた機構だ。ただ、この方式はかなりアクションに悪影響を与えていた。


イーターII斬風DEEPもシンキングチューンが決まるプラグ。位置は写真参考。
3.5gがベストで、6〜7mは余裕で攻め切れる。


しかし、IK800R2のクイックチェンジャー機構は強度、飛距離、アクションに全く影響を与えず、且つボトムにリップ先端で立つ位置をピンで決めて設定されている。位置さえ正確に掴めば、他のプラグにもエイトリングを熱して差しこむ事で簡単にチューニング出来る。但し、何に付けても潜る訳ではなく、ラインやルアーに掛かる水の水圧抵抗、揚力に負けない強力な潜行能力が備わったルアーにしか効果が無い事も知っておいて欲しい。






 

 

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