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新型プロトテストと檜原湖プリプラ終了の巻
今回の練習ではシャローはほとんどやらず。
しかし、夕刻、例のプロトで今練習最大の50cm近いビッグスモールを抜きあげ失敗で大バラシ・・・。
これはその直後の800g。超無念・・・。



福岡、茨城、福島と息つく間もない3戦連続大遠征はさすがに体力的にかなりキツイ。その間も雑誌やDVDのロケを含めると長期ホテル滞在を何度も繰り返すため、このところほとんど関西に住んでいる実感がしない。まあそれでもなんとか無事、檜原湖でプリプラクティスを終えて昨日帰阪した。


本文に何ら関係ないですが、前山先生が24日奈良県ブンブン郡山店、そして25日大阪府ブンブン高槻店で
各13時〜18時までイベント&セミナー開催。
真面目に檜原練習来ていたので、セミナー用にビッグなお土産持たせました。
是非、いぢくりに行ってやってください。下ネタはおもろいです。


今回の檜原湖は非常に釣れているという先発隊からの事前情報があった。しかし、もう15年ほど毎年ここに通っているが、檜原湖はお盆過ぎから人為的水位操作による2m近い急激な減水と共に一転厳しさを増すことが多い。それ故に今回もまたプリプラで掴み過ぎるとその印象が強く残り過ぎるリスクが高いため、シャローの勝負パターンは公式プラに集中し、本番の本命になる可能性の高いディープパターンに「慣れる」作業に徹した。


今回前半はナベもグッドサイズを満喫。
しかし、減水が急激に始まった後半は徐々に厳しさがハッキリと増して来た。


現時点でフル満水の檜原湖はウィードの多いシャローが多くのビッグバスをストックしている事は間違いなく、現時点ならバンク沿いオーバーハングの虫パターン、もしくはネストと思われる巨大ラージ狙いが最強の王道パターンに思えた。ただ、これらのシャローパターンは例年、お盆過ぎにはすっかりと消滅し、8m前後、すなわち現時点の10m付近が俄かにアツくなり始める。今回はそれを見越した練習を行ったが、いかんせん今年は例年以上に季節感が曖昧でどう先を読んでいいか全く解らないのが現状だ。2m近い減水を予測していても、後2週間以内に大型台風が来ない保証はどこにもない。逆にそのまま満水と言う可能性も捨てきれないだろう。湖としてプリプラは本当に予測が難しい様に思う。


8m前後のワカサギの群れを縦回遊で追うグッドスモール。しかし本番はこの水深は6mかもしれない。


と言う事で、今回の練習前半で一番試したかったのが実は昨年のエリート河口湖戦以来、絶対に夏以降、秋冬の戦力として必要性を感じ開発を続けて来たウルトラディープクランクのテストだった。河口湖で8mラインにIK500R2をドラッギングで送りこむことの威力をまざまざと体験し、同時にこのエリートで他の選手がIK500R2で同様の戦略を本番に本気で使っていたことを放送で知ることにもなった。


昨年11月、エリート河口湖練習中にIK500R2で釣った55cm。
この時、8mラインのクランキングの凄さに開発意欲を強く刺激された。


檜原湖、野尻湖ではワカサギの群れる8〜10mフラットが非常に多く、秋にはマッドペッパーマグナム等の延々無限ドラッギング(もはやトローリング…)で大型スモールを狙って釣れる事は昔からよく知られた釣り方なのである。ワカサギの多い高滝湖、芦ノ湖、富士五湖のラージでもよく知られた「反則技」である。


いきなりデカスモールが初日夕方即ヒット。練習は好きな事が自由に出来るので最高に楽しい。


しかし、JBルールである本当の50m以内のドラッギングで、現実的に8mを風向きや湖流の向き、ラインの実戦強度を無視して使えるルアーは現時点でIK500R2がギリギリ試合レベルで使える唯一のクランクだと思う。確かにカタログで8mを謳っているクランク系は存在するが、実戦で使ってみればそのデータがあくまで「最高(条件)でワンタッチする…」「8ポンドライン使用の場合…」程度のモノである事が試してみればすぐに解る。実戦とは最大到達深度ではなく、目的水深に達してから何メートル引けるかにかかっているのだ。


まだウルトラディープクランキングには時期が早かったが、それでもここぞと言う場所を通せばグッドスモール。


それをクリアすべく、昨年から開発に取り掛かっていたのが確実にIK800R2DI(ディープインパクト)である。今回、実は真っ先に一番テストを楽しみにしていたのがコレだった。この800R2DIは自分の場合、12ポンドフロロの通常フルキャスティングで5.5mにタッチする。風や湖流条件に関わらず、普通に投げられる人なら5mボトムなら確実にノックできる実戦能力がある。ちなみに前山先生に檜原湖でテストさせた結果は「僕はキャストが飛ぶのでクーガーで6.2mにタッチします」と断言していたw。
そして正確にマーカーで50m区間を計測してのドラッギング(フルキャスト後、エレキ時速GPS読み時速約4~5kmでドラッグ)では平均40m地点で8mを超え、最大到達記録は湖流にアゲインストで9.2mを記録している。


今回のテストで本型製作にゴーを掛けたIK800R2ディープインパクト。
超ロングリップだが、イーターII同様、激飛びエアロリップ。


そして、この800R2DIには実はもう一つ特別な秘密のギミックがある。これは意匠登録の出願中なのでまだ公開できないが、この機構によって50m以内のドラッギングでも8mを非常に長くボトムノックできる超実戦能力を得る事ができた。実際、檜原湖では50m内ドラッギングで11mボトムを10m以上ノックする事も可能だった。


IK500R2に比べかなり小ぶりなサイズ設定。
それでも潜行深度は確実に5mをクリアする。


特に誰もが必要とする訳ではないが、無制限ドラッギングでその威力を知ってしまうと、どうしても試合でも欲しくなってしまう状況に直面する事がある。事実、過去様々なトーナメントにおいてドラッギングクランクでの優勝、上位入賞は数多い。ただ、その度、50m越えのルール違反が囁かれる事が多かったのも事実だ。その意味においてもIK800R2DIは50mは十分すぎる射程距離とした初めてのディープクランクなのである。デビューは9月末を予定している。ディープクランクマニアな皆さん、ご期待ください!


琵琶湖時代にコイツがあれば、北の漁礁を狙って見たかった。
12mの漁礁もマジで狙えるクランクです。

 

 

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