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LNCディレクターズカットIIの巻

激浅シャローをズル引きで攻めるための
SGハドル背針PLUS。土煙で正体をカモフラージュし、
ストップ&ゴーが効果的。
針が下から見えない初のハードベイト。


何度も言いますが、バクラストンリアル(ライトウエイト)とスーパースタリオンの組み合わせは、
ホンマにエゲツナイほどの威力がある。巻くだけもいいが、テキサス風にベタベタで使ってみましょう。
ゴゴゴゴンってくるで!

…このところバタバタな毎日だが、ここにきてようやくイマカツで長らく開発を続けてきた今年のビッグスリーが、遂に市場デビューを果たす事が出来た。このイマカツビッグ3とは、SG-PLUS、ZINX、そしてDADCUT。昨年バカラック遠征の折の主要メンバーであり、全て過去最長とも言える開発期間が掛かっているだけに、イマカツ開発製品の中でも確実に5本の指に入る自信作である。

溺愛のDADCUTも、クローダッドをカットしまくってチューンしましょうって意味。
個性の時代ですからね。同じじゃつまらない。
ちなみにDADCUTもバクラト100もエコ認定取得Fマーク付きです。

既にご存じの通り、日本の現在のビッグベイト事情は「まともに使って釣れるほど甘くない」事だけは確かである。人のいない平日のバックウォーターや、名も明かせない秘境の湖でガンガン釣れるシーンを見せられても、もはやあまり価値がないことを今のアングラーはよく知っている。また、ビッグベイトで1日押し通すのも、メジャーフィールドの現状を知れば虚しい結果に終わる事の方が遥かに多い。しかし、それでもビッグベイトは、ビッグフィッシュへの最短距離にある強力無比な「切り札」になっている事もまた紛れもない事実なのである。

ここ一番、使う場面と状況が理解できれば、
SG−PLUSはビッグフィッシュへの最短距離。
将棋で言えば飛車・角的な存在だ。

ただ、所謂ビッグベイトのエキスパート達はほぼ間違いなく「まともな姿」でビッグベイトを使っている事が少ない。TOP50にもビッグベイトエキスパートはいるが、私の知る限りそのビッグベイトは「マトモではない」。そう、様々な経験とノウハウを持ち、まさに世界に一個、自分だけの独自極まる改造手術が施されている事がほとんどなのだ。敢えて「動かなくする」事も、まさにそのチューンの1つに過ぎない。

これはやりすぎですが・・・
ブレード3枚PLUSもなかなかいい感じです。
実績が高いのはテールにエコギア・ブレードスピンS一個です。

かつてTOP50で「上手いやつは誰もまともな形でジグヘッドをリグっていない」と密かに囁かれたように、ジグヘッドワッキーが今や定番になっているのと同じ事だ。ビッグベイトはトーナメント以上にその秘伝が外部に漏れにくいルアーかもしれない。実際に、その巨大さと単調さゆえに、誰もが同じものを同じ場所に投げれば、一番最初にスレてしまうのは、やはり全てが同じの「量産型」ビッグベイトに間違いはない。ゆえにアランコール(ACルアー)の手作りで荒っぽい木製ビッグベイトは、良くも悪くも全く同じモノが2個とないと言われ、高い人気を博したのかもしれない。

SG-PLUSと偶然、物凄く相性が良かったエコギアのブレードスピンS。回転抵抗がほとんどアクションに悪影響を与えない。しかも全部何かに使えます。

確かに優れたルアーは誰にでもよく釣れる。しかし、それ故、多くの人が同じように使う。ここで人と同じ事をしていては差がつかない事を感じ、改造手術を行う経験は誰にも一度や二度はあるだろう。しかし、メーカーもアホではないので、考えられる限り量産ベストの状態、形状で「マス」的選択をしたうえで販売されている。すなわち、下手なチューンはデチューンに過ぎない事がほとんどで、実際はやらない方がマシな方が遥かに多い。設計者からみると、本来そのルアーの意図した所が解ってもらえていないようでがっかりする改造(改悪)がほとんどなのだ。ただ、良かれ悪しかれ、「自分だけの秘密の改造」という心理的優越感が結果的に釣果にいい影響を及ぼす事も多く、あながちデチューンとも言えないのがルアーのルアーたる面白さなのである。そう言う私のSG改造も、バスに聞いてみれば自己満足の範疇を超えていないのかもしれない。神の改造もあれば、思い過ごしも改造のうち、そこにルアーフィッシングならでは「オレのはヤツとは違う」と思い込める面白さがあると私は思っている。

エコギアブレードスピンをニッパでカットし、ライターであぶって差し込むだけ。ただし、長さやSGの内部の肉厚構造を熟知していないと、浸水処理が大変なので改造上級者向けです。

と言う事で、このSGプラスの「プラス」の意味は、「S字系に何かお好きにプラスしましょう」と言う、改造加工を前提に作った所が名前の所以である。超メジャーなS字系にもなれば、I字引きも簡単にできる。通常のビッグベイトに比べ、フックを装着できるハンガーが多いので、そこにビッグバドのようにブレードを付けるSGブレードPLUSは簡単でかなり実績がある。偶然なのだが、エコギアのウィロリーフブレードとの形状の相性がすこぶる良く、全てのパーツを無駄なく再利用できるのでお勧めである。引いた時はIモードでも引き感が良く、ダートも制限しにくい。また静止時にはまるでヒレが動くかのようにチカチカ不安定に回転し、常に何処かが動いている感じが実にいい感じに見える。

SGハドルPLUSを作るためには、ダンパーにザップのジグヘッッドの形状記憶ワイヤーガードを同寸にカットしたものを採用。静止時に「への字」に曲がらず、さらに反発力が筋肉の付いた背骨的振動を生む。

また、写真のようにネジを外して内部のショックダンパーの素材や硬さを変えるだけで、また違った個性が出てくる。私の今のマイブームは、ザップのジグヘッドについている「形状記憶ワイヤー」を標準ダンパーと同じ長さにカットし交換、バクラストンのテールを付けたハイブリッドスイムベイト。自分的にはダートでもI字モードでも、止めてゆっくり沈ませるときにルアーが「への字」に曲がるとあっさりバスが見切ってしまうと感じている。静止時は真っ直ぐ、沈む時もステイ時もシャキッと真っ直ぐな姿勢の方が断然、見切られにくく反応も良いと感じている。特に「背針仕様」は、土煙が立つような超シャローでもストレスなく泳がせる事が可能で、河原スタックもほとんどないため最もお気に入りの改造法だ。

背針はカルティバW1#かガマカツW21の1が標準だが、
私は更にデカいガマW21の1/0を装着。
スーパースレッジのスプリットリングで写真のように装着。
針のシャンクをシリコンカバーの溝に押し付けてハメ込むが、唾液でヌルヌルにしてグリグリ押し付ける・・・のがコツ。
1/0は難易度が高いが慣れれば簡単。
ちなみにカルティバのW1#が最も装着しやすい。

ただ基本的に形状記憶ワイヤーに変えるチューンは、テールの振動を反発力のある素材で増幅してボディーへの伝達力させる意図もあり、S字系とは全く別物になる改造法である。
ただそ、その微妙に全身を震わせるようにパワフルに、それでいて超ナチュラルに泳ぐ姿は、本家ハドルストンとはまた違った艶めかしさとパワーを感じさせてくれる。
詳しくは7月25日号のバスワールドTSRや、ルアマガモバイル動画で詳しい改造法、改造のキモを紹介する予定なので是非、見て欲しい。

ちなみに一番勇気がいるのが尻尾ぶった切り・・・まずはキラーフィンをとってから、丁度その溝の半分付近をカットする。
キラーフィンも半分の大きさに調整し、再度装着し外れないように瞬間で固定。問題は切った断面内部が空洞なので、ここの防水処理。
詳しくはバスワールド、ルアマガモバイルにて。
意外と超簡単手間いらずです。

余談だが、最近ジャバロンの200がハドルストン8インチ級のポテンシャルを持っていて、密かに改造し使い込んでいるビッグバスハンター達がいると言うコアな情報が耳に入ってきている。ジャバロン200はそのデカさと重量から、フックシャンクの顎ギレが酷く、耐久力に問題があった。この問題も先ほどのエコギアブレードで解決できるのだが、その極秘情報ではジャバロン200をプレリグ化して使っているらしい。それ以上を教えてもらえない程の極秘怪情報で、私自身真偽は定かではない。

最近、怪情報が飛び交うジャバロン200。
確かに動きは圧倒的に激ヤバい。
早速リアルに塗ってテストしてみる事に・・・。

ただ、動きだけを見ればジャバロン200はハドルストン8インチ以上に強い水噛みと、ハドルストン8インチ並みにデッドスローでも動ける唯一のスイムベイトである事には違いない。動きはジャバロンシリーズの中でも200は圧倒的なモノがある。耐久性、針の配置さえ極めれば、確かに可能性はあるかもしれない。ただ、さすがにイマカツ歴代1位の不良在庫を誇り、ようやく処分できたジャバロン200は既に廃番、在庫もないし再生産も考えられない。それでも工場でリアルカラーに塗ってこの所毎日、ジャバロン200と睨めっこをしているのが楽しいのである。やはり改造は幾つになっても、釣りに行かなくても楽しいもう一つのバスフィッシングのオタクな楽しみ方なのである。


ジャバロン全シリーズに共通の
スーパーストロング顎チューン!!
エコギアのカットしたスプリングか、
ホームセンターでコイルスプリングを購入。
3〜4巻き程度にカットし、ジャバロンの
顎にクルクル捻じ込みます。

あとは写真のように、コイルの中を通すように
オフセットフックをセット。
ジャバロン200を1日ブン投げても全然平気!
めちゃくちゃ丈夫でフッキングもオッケー、
コストパフォーマンス最高ですので超お勧めです。

 

 

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