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爆風のベイトフィネス&2011年新作ロケ完遂の巻
今回の主役は馬淵を開幕戦優勝に導いた元祖ベイトフィネススパイラル「カレイド・クオッドライト」の完成体。
2011年デビューのベイトフィネス3兄弟では最も汎用性が高いモデル。



釣り人たるもの、如何に自分が不運な状況を克服したかを何かと理由を付け書きたがるものだが、なんか知らんが、こないだの虎バスTVと言い、ホンマに毎度ながら何故か天候には恵まれない。
今回は今年最後の年末発売号のTSR&ルアマガ2本立てロケに行ってきたが、折しもこの冬一番の寒気団の中、朝から激爆風との戦いになった。今回の取材のお題はこの時期恒例の2011年新製品発表絡み。イマカツ的に今回は来季の中核を担う未公開秘密兵器2アイテムを本格投入してのロケになった。

ルアーニュースを読んでいる人には既にお馴染になった今季隠し通したチューンドジンクスプロト。
今回の秘密兵器は、今までひたすら隠し続けたスーパースピナーベイトの公式デビューだったが・・・・。

しかし、そんなに筋書き通り行かないのが自然を相手にした釣りの難しさ。来期台風の目となる事確実と思っていた1つ目のアイテムが釣れるには釣れたがイマイチ不発、さすがに気温が10度以上下がり水温も10度しかない寒波の中での直球系巻き物はキツかった。
おかげで今回のロケも初日朝一はポンポンと2本アベレージがアイテムIで出た後は完全沈黙…。一通り巻き切った時点でまたまた激ホゲの大ピンチ。しかし、2つ目の必殺アイテムが辛うじてロケ成立ギリギリレベルではあったが、なんとか火を吹いてくれた。

釣れるには釣れたが、どう考えても巻き物直球一本では無理がある状況・・・。
サメウラロケの立役者、スーパースピナーベイトはサンTV ザ・ヒットで公開します。

この2つ目のアイテムはちょっと予想外の使い方をする変化球系巻き物系?で、前回のサメウラ湖同様、水深8〜10mにシフトして使った事が幸いした。サメウラ湖ロケ後の居残りテストでは、本堂共々、ディープでのバイトの多さに目を見張るものがあったが、どうにもフッキングが悪く、応急でフックに改良を加えた最終公開用プロトを今回テストする予定だった。
このアイテムにシフトしてからは、サメウラと同様、DEEPでバイトが続出し始めた。しかし、改良前のモデルで10バイト近くを取るもフッキング成功は僅か2尾…。続いて改良モデルをテストすると実に8割をフッキングさせることに成功し、短時間にさっくり7本をナイスサイズで揃える事が出来た。ライトリグやフットボールジグで無反応の中、延々と1か所でバイトが続くと言う、予想以上の結果になった。恐らくこの手のルアーを水深8m前後でバスが見た事がないためだろう。

たぶん、まさかこの水深で、こう言った使い方があるなんてバスも初めてだったはず。
初日昼からは8〜10m前後で40cm前後だがラッシュになった。

そして、最大の収穫は来季本格投入のためマニュアル設定の実験をしていたホンダ電子の最新型魚探HE840で正確に捕らえた、10mボトムの8m付近のフラットの中層に浮いたバスを狙ってバイトさせられるこのルアーの特殊能力だった。本来は1つ目のアイテムが目玉だったのだが、予想以上の劣悪な天候の中、隠し玉パートIIの実戦力の高さを収録出来たのは幸いだった。皆さんの予想を恐らく裏切るこのルアーの正体は、正月早々にWEB動画にて公式公開する予定だ。

ディープフラットでほぼ入れ食い。
すごいルアーが完成したかも。

さて、初日はなんとかアイテムIIで九死に一生を得た取材だったが、新テク的には魅力あるものの、グラビア的には満足のいくサイズは出てはくれなかった。満足サイズは絶対に実績十分な第1アイテムと確信していたがけに、更に寒さがました2日はまたまた後がない本気の真剣勝負になった。この厳しい天候の中、TSR14ページを飾るバスを仕留める最短距離は、やはり先のサメウラ湖ロケで心技体とも今季最強レベルに到達した「ベイトフィネス・アベラバアプローチ」。

いよいよもうすぐ発売ですが、マジでこれは売りたくないし見せたくもなかった。
究極のアンチ根ガカリ、スタックフリースモラバです。
アンゴビ3とのコンボで激釣確約です。

当初、今回のロケでは禁じ手にしていたのだが、想像以上の状況の厳しさから釣果優先で止むなく解禁。果たしてその結果は究極のアプローチ、究極のスモラバの威力を改めて思い知らされる、これまた想像以上の結末が待っていた。幾ら状況が厳しいとは言え、平日のプレッシャーもほとんどない関西の湖で、本気のベイトフィネスはヤバすぎるシロモノである…。ウサギまみれの爆風激寒波の中、初日大苦戦をした湖と同じ場所とは思えない結果。まさに宣言ご指名釣りで「そこの君、今から釣らせて頂きます」状態。次々と50アップを仕留め、僅か数時間で5尾総重量は軽く8キロに達していた。ちょっと自分でも驚いてしまったが、芦の湖エリートで苦敗を舐めた「強風下のベイトフィネス」を完全に克服する新たなタックルセットアップが完成した瞬間だった。

メジャーレイクでも平日、しかもプレッシャーの少ない状態での、ベイトフィネスアベラバ使用は超ヤバすぎです。
大人げない気すらしてしまいました・・・。

それにしても、ベイトフィネスを完全に自分の物とした時の破壊的威力と安定感は凄まじい。私のTOP50ベスト5復帰、沢村選手の今季後半の活躍は明らかに高次元のベイトフィネス完成よるものだと言っても過言ではない。スピニングでのデメリット完全に補い、確実に難攻不落の場所から2キロクラスを制圧する。1年間このセットアップを散々追い続けてきたが、改めてこの釣りは腕以上にタックルの完成度が全てを左右する釣りだと断言できる。「絶対に専用ロッド、専用リールでないとこの次元には到達できない」、そう思える釣りは何十年振りだろうか。そのハード面の整備は想像を遥かに超える高次元なものでもある。ただ、同時にハード面の僅かなストレスが全てを壊してしまうのがこの釣りの最も恐ろしい所でもある。ベイトフィネス最大のキモは間違いなくロッドからリール、ルアー、ラインに至るまで、自分にぴったり合った「ストレスフリー」な道具を確立できるか否かにある。それ故、突き詰めれば突き詰める程、特にリールに関してはいくら改造された市販品でも完璧な自分だけのベイトフィネス実現は難しい事も解ってきた。

誌面から漏れて出れなくなった前座の50cm君。
かわいそうなのでWEB用です。
完成体のベイトフィネスはマジで超絶凶悪な武器ですよホンマ・・・。

ベイトフィネスを極めるためには最低でもKTFレボをベースとし、ファクトリーに頼らず自分のベストセッティングを自分で機械的に調整し、自分のためのベストセッティングを出す必要がある事を最近痛感している。特にマグネットとスプールの距離設定と磁力の調整幅は、本当に人それぞれであり、その人のキャスト癖によって全く違ったセッティングとなる。ベイトフィネス100%の域に達するには、最終的に「自分に合わせる」作業は、自分でやるしかない事を学んだシーズンでもあった。それが決まった時の嬉しさと充実感、それがフィールドで結果に直結する、まさに「RACING」的な「道具を試す楽しみ」を与えてくれるのがベイトフィネスの世界なのである。

リアルベイトフィネスと対2011年新開発タックルが年明けから一挙メディア解禁。まずはザ・ヒット正月特番でその驚くべき破壊力をご覧ください。

今回のロケは1つだけ目的が逸れてしまったが、今江式ベイトフィネス完結の瞬間を実録で撮影できた貴重な映像となった。いずれこの模様はTSR/DVD等で来シーズン開幕までには公開するのでご期待ください。


トリガーレス?それともオカマちゃん?
1年間TOP50でみっちりテストしてきた結論は、
ベイトフィネスは絶対に「コレ」です!
その絶対的理由を年明け公開。

この1年間、完全に黙っていた秘密の「振り子リグ」、そして北浦水系戦トップウエイトと共に誕生したアバラバの裏技。本当に見せたくなかった本気の本気を全て完全公開した黒帯リアルファイト。どん底からTOP50
ベスト5へ再び這い上がるまでの真実を伝えたい。

 

 

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