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アメリカからの手紙の巻

なつかしい2004年10月の菅野ダム。
ラリーとの釣りは2回目。
このとき私は立っているのも大変な状態だった。

ここしばらく重苦しい気持ちだったが、そんな折、イマカツのインフォメーションに怪しいメールが届いた。その差出人の名前が名前だっただけに、担当者が一応私のほうへメールを回してきたのだが、その怪しい名前とは、「ラリーニクソン」??。世が世だけに手の込んだいたずらメールかと思いきや、内容がやけにリアル。ラリーとは過去2度、一緒に釣りをした事があるが、その時の個人的な内容に触れており、ひょっとして本物??。ということで、バークレーUSAに連絡し(ラリーはバークレーABU契約プロ。)、本人に直接確認してもらうことに…。
数日後、メールボックスに届いた返事は“completely credible.”なんと本物でした。まあ、ラリーがイマカツの会社のインフォメーションまで探し出して連絡してくるのだから何事かと思いきや…その内容は暫く秘密。しかし、そこまでしても必要だったから連絡してきてくれたのは間違いない。これはここ暫くダークだった私にとって本当に嬉しい出来事だった。最近はケン・ハドルストンやアブデザイナーのパトリック等、海外のアングラーとの直接のメール交換が貴重な情報源となっているが、パソコン一つで世界も狭くなったものである。ラリーにはここで紹介する旨もオッケーが出ているので、今後はアメリカから生のラリー情報も随時紹介できそうだ。

初めて雑誌で見たのが13歳の時。
イケメン青年だったラリーも・・・。それでもまだ、ともに現役。

ラリーニクソンは私が中学1年だったころ雑誌で見た、スキーターに乗ったその姿に感動し、トーナメントプロを目指す最大のきっかけになった人物である。そして同時に最も尊敬するプロアングラーだ。2004年10月、2度目の来日の時、私はガイドと通訳を担当したのだが、情けない事に朝に強烈に腰を痛めてしまい、まともにガイドする事が出来なかった思い出がある。かなり弱気になっていたその時、ラリーは「デニー(ブラウワー)も腰を2度手術して復活している。IMAEも諦めるなよ!」と言ってくれた。そして私はその年の冬、手術を受ける決心をした。今回またしてもこのタイミングでのラリーのメールは、やはり「神のお告げ」なのだろうか?いまだ現役のラリーより先に私が引退するわけにはいかない。

この嬉しそうな顔は本当だったんですね。
ずっと愛用していてくれたようです。
本物は本物を知るですね。

手術の件では皆さんに心配をかけてしまっているが、今回の手術はあくまで暫定処置的なもので腰椎の痛んだ神経を一本切ってしまうだけ。入院も1〜2日で済む簡単なものだ。霞戦のプリプラは厳しいかもしれないが、本戦は出るつもりでいる。霞のトーナメントの神様に神経一本御献上だ。

いろいろと考え込む1週間でしたが、人の事をとやかく言ってる暇があったら、自分の道を求めて邁進するのみ。

さてさて、今週は他にも嬉しい話が入ってきた。以前にもここで琵琶湖プロガイドの小南君がバクラトリアルで驚異的に釣っている話を紹介したが、どうやらその噂?はマジで本物だったようだ。

今年になってバクラトリアルで鬼のように釣りまくりの小南ガイド。お世辞じゃなくて噂は真実だったようです。
ここでも本物は本物を知るですか・・・。

3月29日に開催されたバットネット(琵琶湖では最もハイレベルと噂されるトーナメント。)で、小南君がバクラトリアルで3位入賞を果たすだけでなく、なんと、1、2、3、4、5位までをバクラトリアルが独占するというとんでもない結果を出してきた。しかも同日開催されていた琵琶湖オープントーナメントでも2、3位がバクラトリアルと言う結果。しかも平然と7キロ8キロ越え、捕獲アベレージ50cmと言う凄さ。確かにこの結果を見れば驚きの結果と言えるのだが、私自身はさほど驚きもしていない。むしろ今までバクラトが琵琶湖で話題になっていなかった事の方が驚きなのだ。メキシコバカラックでも地元ガイドが本気で勧めるビッグバスルアーになったバクラトが、琵琶湖で効かないはずがない。考えてみればお客さんにビッグバスを釣らせることを生業とするプロガイド、本当に驚異的に釣れるルアーは1年ほどは内緒にしておきたかったのかもしれない。

ついにトーナメントでも爆発したバクラトスイマーリアル。
ようやく封印が解けましたか・・・
まるで昔のデプスBカスタムのメジャーデビューを思い出しますな・・・。

使い方は極めて簡単。バクラトの卓越したレンジキープ力を生かし、3〜4m前後のチャンネルラインに絡むベイトの多く映るエリアを「丁寧」に引くだけ。丁寧にというのはボトムのウィードにたまに接触する感じでゆっくりと引きだけ。ちなみにボトムタッチで釣れてくるのは冬の気配を引きずったやや細めのバスが多く、ボトムを切って食ってくるバスはブリブリの巨大メスが多いそうだ。リアルカラーがいいのはやはりスピナーベイトのようなフラッシング効果が、やや濁った今の南湖にはフィットしているようだ。

来れば平均50cm。バクラトのビッグフィッシュ能力は異常に高い。
使い方が難しいと思われがちだが、基本は底(ハードボトム、ハードグラス)に当てながら引く事。底が解らなくなったら止めてもいいし、落としてもいい。
まずはあまり難しくレンジキープとか考えないでいいです。まずは底叩き。

また、私が小南ガイドに感心したのは、実はあるバクラトシークレットに彼が気づいていたからでもある。その正体とはバクラト独特の「軋み音」なのである。バクラトスイマーのジグヘッドは誤解を招くのであまり書きたくなかったのだが、使い込めば使いこむほどフックアイとジグヘッドの可動部に僅かに「ガタ」が出来てくる。壊れるんじゃないかと誤解を招くので触れたくなかったのだが、そのガタによってスイミング時にちょうど鰓のあたりから「コキコキュッ」とか「コチコチキュキュッ」と言った背骨が軋むような独特の音が鳴るのだ。バカラックで60アップを1日に何本も釣っていると明らかにこの「軋み音」が良くなってきて、ティップにぶら下げて軽く振るだけでメチャ気持ちいい音が聞こえてくるようになる。この偶然の「軋み音」が今までのいかなるスイムベイトやワームにもない、バクラトだけの独特の音である事は間違いない。これが効いているかどうかは実際には解らないが、何かとても気になる音である事は確かだ。そこに小南君が気が付いていた事に感心したのである。まあ、強度に関しては2度のメキシコで嫌というほどテストしているし、少なくとも1日に50アップ20本程度なら全く大丈夫でしたので安心して使って下さい。

下はバクラストンのヘッドを挿入したバクラトスイマー。
ロールはさらに強く、シャローのスピナーベイト感覚で使う場合はこのスタイルに。
鰓の付近から出るBSX顔負けの「軋み音」はさらでも出るので、確認してみてください。

そんなこんなで、とにかく今の琵琶湖のバクラトフィーバーは凄まじい。同じプロガイドでもある前山プロ曰く、「今までディープクランクでしか横に攻められなかったゾーンを、よりスローにナチュラルに喰わせる要素を持って攻められるのはバクラトしかない」という見解だ。このバクラトスイマーでのミドルレンジ攻略と、これからの季節はバクラストンのシャローレンジ攻めも忘れてはいけない。ベイトと共に沖のミドルにステージングするメスにはバクラトリアル、スポーニングを意識して一段浅い1〜2m前後のシャローに入ってきたうろつき型バスには確実にバクラストンが効く。ミッドになれば超怒らせ系のジャバロン110リアルが今年は最もヤバい存在になりそうだ。

バクラト&バクラストンのイメージを高めるためにも是非、
黒帯IX、Xを見てください。
ドンピシャ、プリスポーニングのビックバス探しです。

いずれにせよ、これからの2カ月、琵琶湖は世界屈指の熱い超ビッグバスレイクになる。その破壊力は間違いなくバカラック以上と言ってもいい。是非この機会に一度黒帯IX、Xを見ていただいて(宣伝です…)、国内産10ポンドBASSにチャレンジしてみて欲しい。


ローカルスタッフは頑張ってます。
JB九州プロシリーズ・開幕戦遠賀川、武田プロ優勝!おめでとう。

ウィニングルアーは3.5インチダイナゴンの10gテキサス。
遠賀川はダイナゴン強いですね。

 

 

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