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遂に完成!黒帯スペシャル「復活のバカラック伝説」&予告編オンエアの巻

1年ぶりに遂に完成黒帯スペシャル
「復活のバカラック伝説」
ビッグベイトからライザーミノー、メキシカンワッキーまで新鮮度120%!!

メキシコでは腕次第で60アップ1日5本も可能。
バカラックへ一度は行きたい人は必見です。



さて、1年ぶり以上の充電期間を置いて最新黒帯スペシャルが遂に完成した。今回はメキシコ、バカラックを舞台にした前編後編の2部作で、黒帯の中でもTRIP的にも、HOW TO的にも最高傑作と呼べる内容に仕上がったと思う。
メキシコと言うとさすがに遠くて秘境のようなイメージも昔はあったが、メキシコのビッグバスレイクとして超有名なエルサルト、マテウス等は今では逆にアメリカの湖でバスフィシングをするより遥かに情報量が多く、インターネット情報やガイド施設、ロッジも充実している。アメリカの湖でガイドを雇って確実に60cm以上を狙う事や、アメリカのトーナメントに出る事を考えれば、メキシコ、特にエルサルトなどは誰でも簡単に、普通に予約が出来、休日を利用して行く事が普通に可能な湖だといえるだろう。それでいていまだに狙って釣れる60アップ捕獲率に関しては恐らく世界一確率が高い国もメキシコだろう。

バカラックは大きさが満水で霞ヶ浦程度の亀山ダムの
ような湖。
迷路のように複雑で、地形を覚えるのが大変。
ロッジから見えるごく一部。
確かに「産卵期」と言う特別な時期のベッド絡みの釣りやサイトなら琵琶湖や池原のほうが正直言って10ポンド以上のバスを釣ることは簡単かもしれない。しかし、メキシコの凄いところは、釣り方がサイトやベッドフィッシングではないところだ。基本的にバカラックはガイド操船のうえ、常に風も強く、ベッドの釣りは難しい。しかもベッドは日本のように短期集中型ではなく、半年近くダラダラ少しずつ行われているようだ。
したがって10ポンド以上となれば、乾期でプリスポーンのバスが最も多い11月〜1月初旬が最高のシーズンなのだが、普通に自分の好きな如何なるスタイルでも、シーズンを問わず60アップが釣れる可能性は極めて高い。50アップであれば1日うまい人なら2桁も可能だろう。事実、私自身、バカラックではアフタースポーニングになる3月末でも連日最低でも17〜20キロ(約3.5kg×5尾)程度のウエイトは出していた。

サイトでも釣れるが、よほどでない限り10ポンドは超えれないのがバカラック。
10ポンドオーバーはほとんどの場合、トップでの釣りに軍配があがる。
というか見つけたら一発で釣れるからベッドはつまらない・・・。
今回の黒帯は、今から10年以上前、未曾有の10ポンドオーバーラッシュに世界中の注目の的となったにもかかわらず、2000年頃から忽然とその姿をメディアで見ることのなくなった伝説のビッグバスレイク「バカラックの真実と今」を、身をもって体験してきたドキュメントでもある。近年、バカラックが復活してきているという噂は確かにアメリカから耳にはしてはいた。しかし、池原ダムで本格的なロケをするなら最低600アップを期待されるのと同じく、バカラックに行くからには最低10ポンドを期待されてしまうのが、過去の伝説の恐ろしさだ。まして情報がぱったり途絶えた理由すらわからない、直接は英語も通じない、コネも伝手もないバカラックにぶっつけでロケを敢行するのは正直無謀な企画だっただろう。

これで62cm9ポンド。これが2本出ても惨敗NG・・・
仕事で行くとこれほど辛いところはないかもしれない。
偉大すぎる過去の亡霊との戦いになってしまったルアマガ100号記念取材。
案の定、1月のルアマガ100号記念釣行では辛うじて2本の60cmオーバー9ポンドを仕留めはしたが、私自身、その内容には全く納得のいくものではなく、自ら苦渋の決断で史上初の黒帯NGを出したロケになってしまった。メキシコ政府、バクラト村にまで正式に撮影許可を取っているその撮影経費を考えれば、まさに黒帯ロケ史上初にして黒帯史上最大のビッグNGである。

黒帯史上初にして最大のNG・・・責任と経費で押し潰されそうになった。
体も心もボロボロ。
でも帰国直後には既に再挑戦を考えていた。
確かにエルニーニョ最後の春に当たったこの時は、赤道に近いメキシコで気温10度を切る未曾有の大寒波に襲われ、防寒着すら持ち合わせていない中、全く初めてのバカラックに振り回される結果に終わったのは不運だった。しかし、事前に調べていた季節感や湖の状況など、全く何の役にも立たたず、それどころか、夢のバカラックに来ていきなりガイドから執拗に使えと勧められたのがヤマセンコー5インチの「ジグヘッドワッキー」だったことに驚きと大きな失望感を感じてしまった。後になって現地で知り合ったアメリカ人からメキシコスタイル独特の灌水ブッシュ攻略専用の「メキシカン・パワーJHワッキー」スタイルを教えてもらい、最終的には日本と全く違ったその衝撃的スタイルに驚くことになるのだが、何もかもが昔のビデオや雑誌で調べた10数年前のバカラックとは180度違っていたのだ。昔のビデオでは濁ったマッディーな水に太い立ち木だらけで、これならビッグベイト一本でいけると思っていたバカラックは、既に立ち木は数えるほどしかなく、赤い砂と細い枯れ木の灌水ブッシュだらけ、水質はクリアになり、しかもビッグベイトブームは10年以上前にアメリカのアングラーの殺到により既に昔話になっていた。

バカラックで知り合ったアメリカ人が教えてくれた驚きの
メキシカンジグヘッドワッキー。
日本では考えられない恐るべきパワーカバースタイルを本人が解説、必見。
正直言って、初めてのバカラックはあらゆる過去とのギャップで失望させられることのほうが多すぎ、憧れと期待度に相反する現実、過去の偉大な伝説に押しつぶされてしまった。しかし、帰国して暫くしてから、逆に行けば誰でも10ポンドが釣れるクレージーな状況のほうが本来「異常事態」であって、今のバカラックの状況を理解し、先入観を捨ててきちんと対応すれば、素直に結果が返ってきたのではないか?自分の技術もタックルも10年前から遥かにに進歩しているはずではないのか?そう強く思うようになってしまった。そして、それをもう一度本気で試してみたい…そう思ったとき、当時、体調は最悪だったが、もはや居ても立ってもいられなかった。逆にそれゆえ、もう2度とこの地へ行けないかもしれないという、本能的な直感が自分を後押ししたのかもしれない。

体調は想像以上に最悪だった。
それでも自由と純粋な感動を求めて俺は行く。
2度目の決断はもし、もう一度NGならば全旅費と全経費を自分が個人負担する、成功してもDVDのロイヤリティーはいらないという強い私の要望で急遽、実現した。しかし、ロケ日は最速でも3月末からしかロッジに空室予定がなく、2つしかないロッジに空室があるということ即ち、その時期が一番厳しいポストスポーニングだということは判っていた。それでもバカラックに再度挑戦したい気持ちは変わらなかった。琵琶湖で育った自分にとって、バカラックに琵琶湖をも越える潜在的魅力を、そして日本で失われつつある自由で明るく純粋なバスフィッシング本来の開放感…自分の身体は強くそれを感じ求めていたのだろう。

何故バカラックはメディアから姿を消してしまったのか・・・空白の7年間に何が起こったのか。
その真実と復活は本当なのか?
何故バカラックは歴史の表舞台から消えたのか、そしてその伝説は復活していたのか?その真実と現実が全てこのDVDには濃密に詰め込まれている。無論、今回の黒帯はメキシコ・バカラックの紹介DVDだけではない。それ以上に何の情報もない中、自分的には大敗を喫したこの湖に対し、前回の経験を元に地形を読み、季節の進行、湖の癖、パターンを事前に考え予測し、本気でこの湖を攻略するための数々の武器を用意してのまさに総力戦である。自分でエリアを探し、自分の判断でルアーをローテーションさせる。ガイドに頼りっきりだった前回とは全く違った、自分のバスフィッシングを全力で試すことができたと思う。そして今回は50アップなら150本以上キャッチするという、日本では数年以上を要する貴重な経験を、僅か5日程度で体験することも出来た。その体験はビッグフィシュが何を求め、どういった行動をしているのか、様々な状況判断にまつわる疑問に対する明確な回答を掴む機会にもなった。

今回はスタッフ全員(素人2人を含む)が50〜55アップを複数ゲット。場所と釣り方があっていれば誰にも60アップのチャンスはある。
カバーに依存しない、中層のベイトについて回遊するビッグフィッシュ独特の本能を刺激し、狂喜させた「ジャバロンハード蛇系」の意表をつく能力の発見と銀幕のトリック。昨年のTOP50遠賀川レコードウエイトを出した、「バタフライクロー2連スイミング」によるディープの立ち木や沈みブッシュの上に浮く、サスペンドバスを攻略する方法の実際。また、日本とは全く異質な進化を遂げていた茨の灌水ブッシュ攻略の切り札、「メキシコカン・ジグヘッドパワーワッキー」の驚くべき実態とは何か。

この無限ブッシュを攻略するメキシカンジグヘッドワッキーとは、そしてリップライザーの本当の狙いとは。
全てがこのDVDで明らかになる。
そしてその威力が如何に強力か、バスワールドTSR、ルアマガ・ガレージニュースに続き、先日の取材でも再び強烈なインパクトを放ったハイフローティングミノーの真実。もともと延々と広がる棘と枝の灌水ブッシュを攻略するために生まれた「リッピングライザー・テクニック」をはじめとする、「浮かせる」ジャークベイトの斬新な使いこなし方も詳細に解説している。

リップライザーの全てが解る。
特典映像付ではナベの必殺技が大炸裂!!
これぞフローティングの真髄!
そのほかにも今後の日本の業界トレンドを大きく左右するであろう今期初公開、秘蔵のシークレットベイトが明らかになる。黒帯スペシャル特別編「復活のバカラック伝説」前編は6月29日発売、このDVDには誰にとっても決して夢ではない、身近で偉大なメキシコ・バカラックの現実、そして、ビッグフィッシュを狙って獲るために何をすべきか、知られざるバスの習性や知識がぎっしり詰め込まれている。バスフィッシング伝説の聖地バカラック、そこにはまだ、確かに夢と熱い情熱が存在した。


私のバスフィッシングに対する情熱の原点、
FUN TO FISH & LOVE FISH FOREVER、
バカラックには全てのアングラーの夢がある。


黒帯スペシャル予告編


 

 

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