HOME < K.IMAE Top Secret

ワタナベ風説の流布でクビ寸前・・・の巻
また先週も今期デビュー予定作の最終(の予定・・・)テストに行ってきた。場所はこれまた工場近所の有名どころ、香川県内場ダム。香川では古くから知られる小規模リザーバーだ。
今回のテストは間もなく出荷になるフラッピン1/4ozの製品テストと、いよいよ大詰めに入ったモジャオ&高比重クローの最終予定サンプルを持っての釣行だ。テストには今回もしぶしぶ?フージーも同行、ロッド&リールKOジムの取材も兼ねていた。今回はKOジム特別編パートIIということもあって、ボウズはまずいと言う事で正月休みにワタナベが10m前後のディープでいい思い(今日ナベ参考)をしていた内場ダムに決定した。

今回のメインなるはずの新作フラッピン1/4でしたが・・・。
フージーには救世主でした。
元四国3強の一角、ワタナベによると内場ダムはサイズは平均35cm前後、45アップのデカバスはめったにお目にかかれないらしいが、珍しくワカサギが多い湖で、冬季ディープの10〜15mで漁探を駆使すれば比較的簡単にバスを釣ることができる「らしい」という。それならフラッピンのテストにピッタリと言う事で、ワタナベの株価も急沸し、大船に乗った気持ちで四国へ向かった。
今回の取材は1日。でも結構釣れそうな「風説」もあったので、私とワタナベは前日の昼に到着、半日だけプラを兼ねてムービーを回したのだが・・・。
結局、その日の調査で判明した渡辺の「風説の流布」によって、翌日にはワタナベ株は大暴落・・・。

風説の流布に騙され結構怒ってます。
ワタナベ話がちゃうやんけ・・・。
本湖でこの水温・・・上流は2度でした。
4度で水の比重は一番重いとか・・・。
ディープ壊滅のワケは???
社長、副社長共に辞任の危機に追い込まれかねない恐るべき非常事態となってしまった。やっぱり冬の天気と状況は直前でないと役に立たないもんであります・・・またしても天気予報にはめられた気分・・・まあ詳しい七転八倒の取材結果は来月号のロドリで見てください・・・。

遂にワンド奥の見えバスに走ってしまったフージー。
風説とは全く違った展開に・・・。
ということで、取材の話はまた後日、今回はこのテストで2種類のルアーにほぼオッケーが出せた。一つはフラッピン1/4oz、これはもうフージーさんに聞いてください。絶叫してましたから・・・。そしてもう一つは今回の予定外の殊勲賞ともいえる「モジャオ」。この苦しい状況下で良くぞって感じで、ほぼ完成にオッケーが出せるところまでたどり着いた。

夕方、フージーの絶叫が響き渡った湖面。
フラッピン取材は成功?
実は最近はプロト段階で斬新なコンセプトを雑誌で先行公開しようものなら、マジですか!?って目を疑ってしまうほど驚きのパクリ商品が次々に出てきてしまう。パテント申請済みでも意匠登録していてもサラサラお構いなしにパクって来る。セミやジャバロンに至ってはパーフェクトコピーといってもいいほどひどいものが出回っている。こちらもそれなりの法的手段は講じているが、さすがに得することは何もない。最近はバスフィッシングのレベルが上がり、コンセプトの枯渇したメーカーほど後追いや小手先のデザイン傾向が強くなってきているように感じる。
実際に嫌になるような厳しい状況でも釣りをしないとコンセプトは浮かんでこない。プロアマ問わず、やっぱり常に釣りに行っている人にしか本質は見えてこないのである。
そんなこともあって、残念ながら今回も完全態を見せることは出来ないが来月号ロドリ発売には完全態が正式発表できると思うんで今しばらくお待ちください。

来月には完全公開か?オリジナル・モジャオ
今回、高比重系は非常に使いよかったものの異常?に水温が低く、バスも深かったため狙った結果は出なかったが、かなり納得できる完成度だった。しかし、この高比重系クローは実はジャバロンを考案した時に同時開発しており、既に2005年3月号バスワールド巻頭でファーストプロトは存在していたのだ。この時の取材でもかなり活躍したのだが、同時に不満点も発覚し、この当時考えていたコンセプトを2つの違った方向へ転換せざる得ない事態になってしまった。多くを望み過ぎるとまさに器用貧乏になってしまうのである。

バスワールド05年3月号、
こいつが進化し1年後○○○&モジャオがほぼ完成した。
同号にはジャバロンのプロトも初公開されていた。
この当時、取材時の仮名も既に「モジャオ」だったのだが、マテリアルは「高比重」のモジャオだった。最大の問題点は「毛状」の足や手は非常に効果的なのだが、高比重にすると「塩抜けが早く毛状部分の腰がなくなる」こと、「フォールスピードを決定的に殺してしまう」ことだった。もともと01年、遠賀川ワールドで優勝、クラシック遠賀川で準優勝した時、シークレットとして「ファットイカ・ノーシンカー」の凄まじい威力を公にしてしまい、これを超えるシークレットウエポンがなんとしても欲しいと思ったのがキッカケ。高比重&ノーシンカーでの使い心地は絶対に外せないポイントだった。

キャプションに多毛系高比重って書いてあるけど、
問題発覚の取材だった。
確かに釣れるには釣れたがテキサスメイン・・・
テキサスだったらバルキーホグで十分だった・・・。
ここからモジャオは2つの違った方向性へと進化し始める。一つは浮力と食い込み、そして繊細な毛の誘いの波動を生かした低比重タイプ、もう一つは本来の高比重を極めたノーシンカーイカ系である。

本舗初公開モザイク解除!
こいつがファーストプロト
高比重クロータイプ「モジャオ」である。
結局ボツ・・・。
構想から3年、プロト制作から丸一年をかけて、モジャオは2つの完成態へと完成間近になった。移動を極力押さえ、更に水を掴みながら身体の一部が常に動き続ける手長エビモチーフのモジャオ(仮名)、そして名は体を現す典型的ネーミングとなったのがもう一つの高比重モジャオ「○○○」。こちらは既に半年以上前にネーミングの意匠登録をしたほど狙っていた通りの名前である。

現在見せれる「○○○」の最終一歩手前プロト。
5/8ozと1/2ozの2タイプをテスト中です。
圧倒的と喰わせ力と幻惑誘いの毛モジャ系「モジャオ」、そして超遠投性能、スピードフォール性能を持ち、2WAYセットフックでリアクションスイミングと脅威のバックスライドを見せる「○○○」。しかもこの「○○○」にはフォール速度を殺さず、イカにも負けない「毛」の動きも組み込み、更にアーム部に隠しギミックを加えたことが最大のコンセプトなのである。
フィッシングショー後にはさすがに正式公開するので、是非楽しみにしててください!。

1年たっても結局、解き明かされてませんね・・・。

 

 

TOP OF THIS PAGE