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サウンドの秘密!?
こんにちは、ルアーデザイナーの長井です。

今回は独創的な商品展開で、トップウォーターブランドでおなじみのヒヨコブランドとの共同開発により誕生した、ノイジースクラッチプロップです。

絶賛発売中のアライブスクリューミノー70・90デビルリッパー110カレカ・ビターボに搭載しています。


左からアライブスクリュー70・90用、
右がデビルリッパー110カレカ・ビターボ用ダブルプロップ


ノイジースクラッチプロップの最大の特徴は、 3つの円から構成されたホールで、 プロペラの中心に位置する三つ葉のクローバーに似たホール。そして、このホールの形状により、ヒートン軸に対しプロペラの中心軸が一定の場所に定まらない為に発生する、ヒートンとプロペラの金属同士の接触音、シャッドクリックサウンドにも似た音を発生することです。


プロペラ回転時、赤い点はヒートン軸(プロペラが見やすいようにヒートンをカットしています)


プロペラ回転時、プロペラの中心に設けられた3つのホール部分がヒートン軸にランダムに落ち込み、瞬時に移動することで金属同士の「カチカチカチカチッ」というシャッドクリックサウンドにも類似した音を奏でます。

シャッドクリックサウンドとは、小魚がエサを補食する時や外敵に襲われた場合などに発する音で、魚同士の意思疎通を行っているのではないかと言われるものです。

このノイジースクラッチプロップによるサウンドは、水中へダイレクトに伝わるため、ルアーボディ内部に入れて発するラトル音とは、また違ったアピール効果が望めます。


左がアライブスクリューミノー70・90
右がデビルリッパー110カレカ・ビターボ


素材には、僅かな水流でも回転するように、軽量で薄くても強い、ステンレス304バネ材を使用しています。


左からアライブスクリューミノー70 
アライブスクリューミノー90 
デビルリッパー110カレカ・ビターボ



基本的な使い方は、沈めたい水深までカウントダウンさせ、プロペラの回るギリギリの低速で一定に巻きます。

またキャスト後に、ロッドティップを10時位の位置に高くした状態でキープして、ルアーが着水と同時にリールを巻き始め、ルアーを全く沈ませないでやや早めの一定スピードで巻くと、バズベイト的な使い方もできますし、何よりもバズベイトの音とはまた違った、魅惑的な音を発します。

最大のキモは一定速度で巻くことです。

このプロペラを色々なルアーに取り付けると、新たな発見があるかもしれませんね。



このルアーも音に拘っています。




では皆さん良い釣りを


 

 

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