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イマカツ接骨院・アベンタ“脱臼”の治療法
アベンタの独特のボディー形状は、巻いたときの水面姿勢は平行で、尻だけが一段下がる設計。
これはテールフックをより深く水中に位置させると同時に、
絶妙のフロントとリアのフック間隔がフッキング率を格段に向上させている。



先月末、無事発売になったアベンタクローラー。先ほどホサキブログを見ていると、なにやら治療法(http://ameblo.jp/hosaking/entry-11905959974.html)が書いてあった。しかし、結構初心者的治療なんで、ここは関節技のプロ?としてクローラーベイトには付き物の脱臼治療のノウハウを公開しておこう。

最初に、大型羽根モノプラグはその形状から、デカバスを釣ると水中のバスの抵抗と水圧、果ては着地時の衝撃&バスの大暴れで、結構、腕の付けの部分が脱臼します。ネットを使っても網に羽根が絡むとまさに地獄固め…ましてやPEラインでゴリ巻き&ブッコ抜き&陸で大暴れでもしようものなら、アルミの羽根は骨折再起不能もしばしば…。


右肩が激しく脱臼してしまったアベンタ。
脱臼するとアクションが片方に偏ってしまう。


羽根本体が折れたり捩れてしまうと、クローラーはもはやほぼほぼ再起不能…。そこで羽根の長いアベンタは、剛性の高いジュラルミンの羽根に、敢えて少し柔らかめのステンレス素材の接合パーツを採用している。羽根の致命的骨折を防ぐため、関節が脱臼することで致命傷を避け早期回復できるようにしているのだ。


これは重症の脱臼だが、羽根が骨折するよりかはマシ。
バスと地面に腕ひしぎ十字固め決められてもアベンタはタップしませんから…。




方法は極めて簡単。下記のように写真で脱臼の治し方を指導してみよう。


(1)まずは後方に曲がったヒートンを、ボディーと直角になるようにプライヤーではさんで戻します。


この時、ホサキのWEBで書いてあるように、ヒートンの頭部分がやや前傾か並行になるように!
結構ガタガタセッティングなので緩みやすいのでアクションが悪くなったら要チェック。


ヒートンの曲がりを戻したら、今度は鎖骨プレートを修正。スプリットリングプライヤーで写真のようにはさんで、
開きすぎたプレートの隙間を元に戻します。(滑るのでフックに注意!!)


この時、プレートとボディーの隙間をピッタリ引っ付け過ぎないこと。
少し隙間を開けて意図的にガタを出すことで、チキチキと金属音がでます。


最後に、羽根を閉じて軽くグイグイっと羽根を閉じます。
これは羽根を開き過ぎると肩関節が引っ掛かって、羽根の閉じが悪くなり飛距離が出なくなるため。
逆さにしてカシャッと閉じればOK。


左右均等に開いて、羽根の角度、倒れ方がほぼ同じ角度ならOK。
それほどシビアな治療でなくても問題ありません。 これで脱臼治療完了。


普通のMHタックルでも使えるギリギリサイズ、そしてコストパフォーマンスもトップクラス。
アベンタはこの夏、本気で釣れる激押しビッグベイトです。



こちらのギルチャ&ウナジュウもこれからが本格的な旬のシーズンです!





 

 

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