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初参戦・JBII 旧吉野川第2戦の巻
巻き物一本勝負で5位入賞。本当は準優勝のハズでしたが・・・。



凹みに凹んだTOP50旭川戦から1週間、先週はそれでもメゲずに次戦TOP50の会場となる旧吉野川で開催されたJBIIプロアマシリーズ第2戦に急遽ノンボーターとして参戦してきた。
JBIIシリーズはJBプロとアマチュアが組み、ペアで協力し一艇での総重量を競うペアトーナメントである。ノンボーター(アマチュア)はNBC会員以外でも、もちろんプロ同士でも組む事が可能で、ボーターエントリーは年間固定だが、ノンボーターは毎試合メンバーチェンジ出来るのが特徴だ。但し、プロ同士が組む場合は会場に応じたマイナス重量のハンディが課せられる。またノンボーターはプロとはみなされないため、ボーターには賞金、ノンボーターは商品券となるのが特徴だ。
今回はそのシリーズにボーターでエントリーしている渡辺のバックシーターとして、初めてペアトーナメントにエントリーしてきた。参加人数は強豪地元ロコが108名、TOP50プロが4名参加。まあ、最初からそれほど本気剥き出しで参戦する予定ではなく、藤木から早急にとテスト依頼されていたスケアブロウ最終製品もあり、バックシートでのんびり観戦しながら気分転換的な参戦だった。

大雨で濁流寸前の旧吉野川だったが、参加人数104名。
初めてのペアトーナメントは、予想外に楽しいものだった。

しかし、かつては四国3強の一角と称されたマスターズの渡辺も2008年以来お立ち台はなし。今回は超絶不機嫌真っ只中の社長同伴、更に機嫌が悪くなると夏のボーナスに大きく関わりかねないと言う事で、珍しく早朝から前日プラは真剣だったらしい。
ところがナベさんその気合が空回り、朝からエントリーシートの記入ミスでいきなりペナルティー重量の追加、只でさえ3尾リミットで僅差のウエイト勝負となる試合で、プロ同士ペアのウエイトハンディーに更にペナルティー重量がマイナスされ、意気消沈…。まともに戦っても勝ち目は全くないので、前日の大雨で激濁りの超満水となった事もアリ、ここはひとつハードルアーの実戦ポテンシャル確認を目的に、巻き物一本勝負で臨む事に決定。


朝のミーティングで更にペナルティーくらってしまった渡辺。3尾リミットのJBIIは毎回僅差勝負になるため、既に諦めモード・・・。

朝一番は大きく外してしまったが、午前9時過ぎ、本来は旭川戦のために改造に改造を重ねて来た「マル秘ハードルアー」が、何を血迷ったかこんな時に大金星!。
渡辺が旧吉野川では滅多にお目にかかれない57cmは確実にある巨バスを釣ってしまった。アフターのため激ヤセしていたのだが、誰がどう見ても55cmは絶対に下らない超ビッグバス。ウエイトは期待できないが、一気に勝ちに目がくらんだチームイマカツ主従ペアは、本気で巻き物大作戦に終始することになった。


千鳥系巻き物はこれがあるから痺れます。ナベは180cm以上あるので小さく見えるが、
確実に55cm越えの旧吉モンスター。次戦のためルアーは内緒です。


そして結果発表、意外にも渡辺が釣ったビッグバスは2キロを超えており、バックシートでテストがてらスケアブロウを胸筋が吊るまで巻きまくり2尾のナイスキーパー加えウエイトは3700gをマークした。本来ならプロ同士のハンディ100gをマイナスしても準優勝は確実だったが、渡辺が頂いた有難いペナルティーのおかげで結果は5位入賞…まあなんとか渡辺も2008年以来の嬉しいプロ戦お立ち台に立つ事が出来き、社長の御機嫌もまあまあ良くなった。

予想通りの僅差勝負。
ウエイトは準優勝相当だったが5位転落・・・。
もし6位だったらボーナスはなしでしたね、確実に。

今回の旧吉野川戦は前日の集中豪雨の影響でかなりひどい濁りが入り、同時に完全に水が動かない止水日と重なり、スコア的にはかなりロースコアの戦いとなった。今回の試合は計らずしも、ほぼ同じ上流域でのマッディー止水でのベイトフィネス系カバー撃ち対巻き物一本勝負のポテンシャル対決となったが、結果的には馬淵&C馬チームが3500gで3位入賞、ウエイト的にはそれを上回る事が出来たのは、セクシーアンクル5.5ネコリグでポスト気味のバスの入れ替えを繰り返した馬淵チームに対し、濁りと千鳥系巻き物のビッグフィッシュ捕獲力を活かした、アフター回復狙いが功を奏したといえる。

超暑苦しい激アツペアのバブチ&C馬監督は3位入賞。
別名、激セココンビです。

今回の渡辺のビッグフィッシュは、完全な中層で喰ってきており、何ら一切の障害物やボトムにルアーがコンタクトしていない異次元のバス。この手のバスはカバー撃ちで釣れる事は滅多にない種族のバスである。そして自分はバックシートでスケアブロウを中心に巻きまくっていたが、これは昨年7月上旬、ワドルバッツが旧吉野川上流ロケでよく釣れた記憶があり、千鳥系クランクが今回の濁りの中ではかなり効く可能性があると試した結果だった。
なかなかTOP50の試合でシャロークランクを信じて引き切るのは相当な精神的負担があるが、気軽に参加したJBIIの試合だから故、スケアブロウの良い最終実戦テストになった。ウィードの回避力の素晴らしさも今回の活躍の原動力だったように思う。
今回の試合ではスケアブロウ、プロトのジャークベイト、超極秘ルアー2種類の計4種を念入りに投げ倒して来たが、プロトのジャークベイトがまだまだ試合で頼れるまでには実力不足と言う事が良く解ったのも収穫だった。いくら遊びで参戦とは言え、試合に入ればやはり負けたくはない気持ちが出てくる。練習試合での実戦テストはルアーの開発に関してとても有効な手段である。

霞では既に驚異的実績を残し続けているスケアブロウだが、旧吉でも今回のように濁るとシャロークランクは激アツだった。濁ったらクランク、これ基本。
http://www.youtube.com/watch?v=Y270tCXZq5k

また、JBIIはJBプロとアマチュア(NBC会員以外もOK)が組んで参加するトーナメントだが、トーナメントプロになりたいと思うアングラーが、本気のプロトーナメントを体験でき、会場の使い方やローカルルール、マナーの熟知に関してもとても貴重な機会になっている事が解った。トーナメントへの窓口を広げるためにも、JBシリーズ、チャプター等ではこのペアトーナメント制度は是非今後、更に充実させていくべき課題だと言えるだろう。

ナベとの初JBII参戦は5位入賞。
TOP50ではないですが、賞金は今回も義援金として寄付させて頂きます。

今回、初めてJBIIに参加した感想は、パートナーと喧々諤々、冷静に状況を2人で分析しながらパターンやエリアを絞り込んでいく共同作業は、一人乗りとはまた違った客観性があり、とても勉強になった。特にバックシートから見ていると、デスタイムの訪れとともに渡辺の壊れゆく姿が実に面白く、集中力の低下に伴い全ての行動が雑になり、精神的「負のスパイラル」が如何に釣りに影響していくかがよく解った。また、そう悟られない様に必死で痩せ我慢しているナベの姿にアツいS魂を強く揺さぶられた。自分自身、よく必殺の暴言を吐かずに最後まで我慢したものだと思う。
「どけっ!!」と…。
「人のフリ見て我がフリ直せ」と言うが、トーナメントが普段の釣りと違い、技術や知識以上に、如何に精神的な側面が大きいか、傍目八目、今回はかなりいい勉強になった。試合中必ず訪れるデスタイム、それを乗り越えるための一本を釣る精神力、その重要性を改めて実感させられた楽しい試合でした。

ドヤ顔のオッサンに見降ろされているのは微妙ですが、チームトーナメントはとても楽しいですね。
また参加したいと言ったらブーイングでしたが・・・。

 

 

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