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2008年裏アイテム&2009年に向けての巻
一週間近く連続で本気で釣り込むとタックルのいろいろな不具合や、不満がはっきりと見えてくる。
プリプラクティスは練習はもちろんだが、新コンセプト開発のための重要な時間にもなっている。



本来ならシーズンオフと言いたいところなのだが、現在、12日のエリート選抜の結果発表待ち。出場が決まれば試合が19日、20日、そしてそれが終わると行き着く間もなくメキシコはバカラックへ旅立つ。今回のメキシコ行きは腰痛の再発もあり、敢えて年内に09年向け未公開新規開発商品(ロッド、リールを含む)のテスト&実釣撮影をまとめて一気にバカラックで行い、帰国後、腰の手術をし、来季開幕に間に合わせるための十分な休養時間を取るため急遽決定させた計画でもある。本来なら楽しみで仕方がないはずのエリートと遠征なのだが、今回ばかりは仕事完遂の使命感の方が勝ってしまっていると言うのが本音である。

全員ボロボロになるほどキツいメキシコ遠征ロケ。
しかし琵琶湖に匹敵するバスを数百匹は釣らないことにはタックルの限界が見えてこない。

ということで、すでにイマカツでは来シーズン向けの新規開発商品が数点、極秘裏に進行しており、ショー前後には色々なサプライズ製品がそのベールを脱ぐことになるだろう。
しかし、今年一年、トーナメントで色々な湖を回ってみてやはり最前線は開発ネタの宝庫だと言うことが本当に良く解った。とにかく「ひたすら釣る」と言う点においてTOP50は並みの想像をはるかに超えた究極の世界に突入していると言っても過言ではないだろう。
ただ、その世界をそのまま一般の釣りに持ってきても相当偏りがあるので、その要素、キモとなる部分を掴んで汎用性の高い製品へとフィードバックする必要がある。理想はTOP50のプレッシャー下でも通用する強いフィネスベイトってところだろう。

既に完成していたが一般的には重量が足りず、ノーシンカークローとしては物足りなかったため発売を見送った3インチ少納言。
しかし、最前線のプレッシャーの中ではリグに応用のきく3インチが最強だった。
フージーの3位入賞で急遽デビュー決定!!

また食わせのルアーだけでなく、今回の遠賀川ではバイブレーションに関しても、イマカツバイブの名に恥じない基本的ながら見落とされてきた決定的なコンセプトにはっきりと確信を持つことができた。現在、もっとも完成が近いのがこのバイブレーションなのだが、場合によっては対極系2タイプがデビューすることになるかもしれない。長らく苦戦してきたバイブレーションだが、遂に自信を持って発表できる日は近そうだ。
ことプラグに関しては、大物が多いのでこちらは完全にメキシコの撮影が終了するまでは完全に企業秘密。かなり苦戦しているが最後の答えはバカラックの60アップに聞いてみようと思う。

既にほぼ完成しているコンセプトAタイプ。
内部構造に大きな秘密あり。
カラーはアメリカで大流行のセクシーシャッドのパクリ。
アメリカ大ブームカラーの謎を追っているがイマイチまだ解らん・・・。

こちらは初公開の新型コンセプトB。
Aとは対極のコンセプトに位置するタイプ。
ベーシックなのだが、私的には過去最高レベルのバイブになったと確信している。

そして、今年のTOP50で一番衝撃的だったことは、七色ダムのバスだった。七色ダムのバスは明らかに「側線」以上に「視覚」を、ほかの湖のバスに比べ異常なほどに捕食に使っていた。7日近く連続して釣り込む練習はいろいろなことの真偽を試すのには最適なのだが、ここ七色のバスは今まで自分が行ったことのあるどの湖よりも、明らかに最後のジャッジに「視覚」を使って喰うか食わないかを判断する個体が多かったのが非常に印象に残った。従来、視覚よりも波動を感じる側線で餌を認識することの多いバスだが、七色のバスはほかの湖のバスに比べても「リアルな視覚」に異常に反応した。これはルアーカラーは人間の好みや思い込みが、バスの好み以上に結果にかなり大きな影響を与えると思っていた私の考えを大きく変えさせた。何度も何度もムキになってまでノーマルカラーと釣り比べたが、七色ダムでは明らかに「リアルペイント」「リアルシルエット」にノーマルカラー以上の反応を示していた。
ここからリアルペイントもアイテムとして必要性を強く感じ、バクラトを手始めにリアルカラーをテストし始めるきっかけになった。

昔、EGにスーパーライブと言うワームがあったが、時代が早すぎたのかイマイチ流行しなかった。
しかし、ここ最近、スーパーリアルソフトベイトに明らかに違う反応を見せるバスがいるのは事実だ。
バクラトをはじめ、ハドルシマーシリーズにも順次リアルカラーを08年後半からラインナップしていく。

当然、ジャバロンにもリアルカラーをラインナップ。
グリパン&ダークウォターメロン党だった私もこのリアルカラーにはぞっこん。

また野尻湖や檜原湖では、虫ブーム後半からTOP50の一部で密かに注目されていたのが、バリバスが出していたフライ型のミノー「マジックミノー」だった。これはフライでしか投げられないのだが、フージーが見せてくれた本山さんの「バスフライDVD」を見た時から、これをなんとかルアー化できないかと必死で考えたほど衝撃的な映像だった。(TOP50ではフライの使用は禁止されている。)

これがマジックミノー。
風神スパイダーを制作していた折、フージーが持ってきたもの。
本山さん(岩井渓一郎氏とコラボ)のDVDは秘かな話題だったが、プラグ化は困難を極めた。
http://www.varivas.co.jp/morris/01_openning/open.html
実際にこのマジックミノーのテールをミノーの後ろにつけるだけでも、水面にでてくるバスの数、バイト率が格段に上がった。ガルプ・アングルワームの影に隠れて目立たなかったが、第3戦の野尻湖戦ではこのティンセルテールを付けたトップミノーのボイル撃ちがキッカーを狙うシークレットパターンにもなっていた。

上が野尻湖戦で使った隠し玉リップライザーゼロ改。
マジックミノーのティンセルをつけただけだがそれでも効果は抜群。
初日、2日目のキッカーはゼロとこいつだった。
下はもはや禁じ手になっている究極のハドルスイマー4インチと3インチリアル。ヤバすぎてマジであとワンシーズン売りたくない気持ち・・・。

このように、ざっと振り返っただけでもTOP50最前線は究極の革新戦略の最前線でもある。
取材に明け暮れた昨年は今振り返ると一発の破壊力は増したが、物凄く釣りが大雑把に偏ったものになっていたように思う。取材の釣りは一般アングラーの釣りに近いように思われがちだが、情報をかき集め好きな時と場所を選べる半プライベートに近い取材の釣りよりも、現実には週末の混雑するプレッシャーの中、限られた条件下で最大限の結果を出すという点においては、むしろトーナメントに学ぶ点は非常に多い。

取材撮影での50アップ連打も嬉しいけれど、試合のお立ち台の喜びには遠く及ばない。
この非日常的な感動があるからこそ、苦しくても辛くても、私はここへ戻ってくるのだろう。

取材で学んだ一点突破の破壊力ある取材の釣りを如何にトーナメントで活かすか、逆にトーナメントで学んだ究極のフィネス、プレッシャーをものともしない裏ワザをどう一般的な釣りに増幅して活かせるか、その両方を高度に習得し融合させる事が我々プロアングラーには一番重要な事なのだろう。

阿倍進吾がガレージの苦労も知らずにデチューンばかりしてくれるので、一足先に公開です。
バクラトのスイム姿勢を崩さず、完璧な泳ぎを再現する軽量バージョンジグヘッド(F仕様)も開発済み。
フックの生産がバクラトの注文数に間に合わず、ジグヘッド別売が遅れに遅れてすいません・・・。

ここに紹介したのは現在イマカツが開発終盤に入ったアイテムの一部だ。そしてこのアイテムを含むプロトモデル達はメキシコで巨大バス相手に存分に最終テストされ、合格した者だけが2009年新春デビューとなる予定だ。



苦節10年!?ヘアリーポークでクラシック北浦戦を7キロオーバーのぶっちぎりで勝って以来、「毛」に対する造詣はだれよりも強く、植毛ワーム、モジャオなど様々な形にトライしてきたが、遂に理想の獣毛の植毛技術を確立。
その第一弾がこの獣毛チャンク。
差し込むのではなく、シルエットをボカす幻惑効果も狙った植毛方式だ。

 

 

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