HOME < K.IMAE Top Secret

特定外来生物被害防止法・4月6日現在の報告

バスは人生最高の友達です!!

今、私は徳島県にトップ50の練習に滞在している。このところ大きな動きがなかった外来魚問題だが、ここに来て徐々に動きが表面化し始めてきたので、かいつまんで解説しておきます。
まず、先日環境省がパブリックコメントに関する集計を発表したが、バス指定に対する反対意見は約9万6千件。一方、指定賛成の意見は約1万2千件だった。残念ながら僅かに10万件には及ばなかったが、パブコメの歴史上ダントツの記録となった。しかし、小池大臣はこの件に関して、1万2千件の賛成はパブコメの性格上、賛成の人はパブコメを送ることは少ないのに非常に指定賛成意見が多かったと感想を述べ、10万人近い反対意見に対し納得のいく回答もなく、バスの第一陣指定は何事もなかったかのように決定がほぼ確実となった。現実は賛成の人が文句がないからパブコメを送らないのではなく、この問題自体に興味がないか、どちらでもいいから送らないという人がほとんどなのではないだろうか。少なくとも絶対に反対という10万人近い国民が必死になって自分たちの意見を訴えているのに、こうも簡単に政府に無視されていいのだろうか。

とにかく今はそれでも必死に練習しているが、水の上でもこの件に関する電話が頻繁にかかってきて、いい加減頭に血が上ってきて逆に絶対にバスフィッシングの楽しさをもっともっと世に広めてやるという決意が湧いてきた。おかげで全然釣れてないから更にムカついて来た。とにかく個人的にささやかな抵抗で支持政党も新聞も全部変えた。支持政党なんてもともとないけど、少なくともこの件に関しては支持できない。小泉さんは10万人のパブコメのことは知っているのかな?これから少しは政治の勉強もしてみますか…。
とにかく今出来るバスアングラーとしての抵抗は、まずは今まで以上に社会常識を持ってマナーを守り、環境保全活動に積極的に参加し、そして絶対にバスフィッシングを止めないこと。一人でも多くのバスファンの輪を広げていくこと。この一点に尽きる。いつの時代も弾圧の歴史は存在する。しかしそれを跳ね除けていつしか世界の常識になった事も数々あるのだ。バスフィッシング鎖国の時代を覆すためにも、明るく正々堂々、バスフィッシングを楽しみましょう!

ということで、6月からは2年半自粛していた琵琶湖のバスフィッシングに復帰するつもりだ。たぶん毎回ボウズ?になると思うけど、やはり琵琶湖で世界に通じるスキルを磨きたい。琵琶湖に育ててもらった自分が琵琶湖から離れて2年半、物凄いストレスを感じていたが、もう一度自分の原点である琵琶湖から現場の関係者ともども将来のバスフィッシングのあり方をを考えてみようと思う。
最後に、少しだけ明るい話題だが、全日本釣り団体協議会のHPに環境省の対バス方針とりまとめ・第3回小グループ議事録から抜粋として環境省の公式発言としてこの法律に関する釣り人の疑問に対する回答が公表されているのでお知らせしたい。環境省はここでバスフィッシングに関し上杉企画官の発言として釣りという行為そのものは基本的には規制の対象になっていないと、あるいは今お話になりましたキャッチアンドリリースも直接釣りに伴ってやっている分については、全然規制の対象にはなっていないということがはっきりしております。(一部抜粋)」と明言している。直接釣りに伴っているキャッチアンドリリースとは、当然釣り大会に関してのキャッチアンドリリースもオッケーということになる。国の法律でオッケーなのに、県の条例でダメって言うのが矛盾しているように思うが、いずれにせよ、釣り大会で釣った魚の移動、そして再放流も釣りの一部とみなされるなら問題がないということになる可能性が出てきた。まだ今後二転三転しかねない情勢だけに不安は残るが、このHPでは譲渡&移動に関しても「許可を受けた釣堀や特区にバスを預けて移動譲渡させる事は可能」としている。まだハッキリとはいえないが、環境省が今後法整備をする上で許可水域あるいは許可施設への移動譲渡が正式に決まれば、条例で禁止されている湖での釣り大会もバスを殺すことなく開催することが可能になるかもしれない。

いずれにせよ何らかの形でわれわれ釣り人は規制を受け入れなければならない時代に突入することはほぼ確かになった。それ故にわれわれ釣り人は今まで以上に釣ったバスに対するケア、バスの自然繁殖力以上に釣り過ぎで減らさないための何らかの指標作りが必要になってくるだろう。
トップ50では昨年からネストの時期の大会開催を禁止し、今回の旧吉野川戦でもまだ産卵には早いが敢えてスポーンエリア保護区を設けた。しかし、最終的に最も大切なのはアングラー一人一人がこれからバスをどう扱ってやれるかにかかってくる。本物のバスアングラーはこれからバス釣りを絶対に止めないこと、そしてバスを減らさないために、バスを守っていくために釣ったバスを自分自身でどう扱うかを自分で決めることが大切になるだろう。その答えは人に聞くものでもなく、指図されるものでもない。本物のバスアングラーならすぐにその答えは見つかるはずだ。

それでは明日も練習ですので、おやすみなさい。

 

 

TOP OF THIS PAGE