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K.imae Today's Tips 1017『不遇の名品シーリズ(1)』

このコーナーは優れた実力とコンセプトを持ちながら、
何故か不遇の扱い?を受けてるイマカツの隠れた名品を紹介するシリーズです。




第一弾は「シックルシャッド」。




縦のバズテールを装備したシャッドテールとは
一線を画するスイミング用ビッグワーム。




本堂プロが絶対的な自信と確信を持って企画、プレゼンし、
5年前にイマカツで開発スタート。




テスト結果も素晴らしく、オリジナリティーも十分だったため、
自分もコレは絶対釣れる(売れる)と確信し初回生産で
イマカツMAXロット上限(数万単位)での生産発注したもの。




特にクリアウォーターでの威力は、バスのサイズを問わなければ、
釣獲力では間違いなくシャッドテールやスイムベイトを上回っていた。




弱すぎず、強すぎない、「縦のバズンテール」の波動をもつスイムベイトは
唯一無二で、I字スティックベイのナチュラルさに、
バズテールのピッチの早い波動パワーを与えた威力を持つ。




シャドテやスイムベを投げたあとでも喰ってくるのが、
このシックルシャッド(鎌シャッド)の力で、
本堂がトーナメントを本気で明らかに意識して作ったことは間違いない。




自分的には非常に優秀で実戦力のある定番化してもおかしくないルアーだと思う。




その証拠に、初回生産がイマカツMAX数量なのである。




しかし、このシックルシャッド、その「MAX」ロット生産が裏目に出る。
現状は知ってのとおり。




このルアーほど、自分の予想と市場人気が一致しなかったルアーもあまりない。




その理由は、プロが自分の考えで作製したルアーは開発者本人が
広報販促活動をすることが契約で義務付けられており、
イマカツとして広告、動画は出すが、でしゃばった口は出さない方針である。




そのルアーの売上げ増=プロのコミッション増なわけで、
責任ある仕事として当然と言えば当然だが。




また、ワシが宣伝した途端に売れたら開発者がプロである以上面目丸つぶれだし、
それをしてしまうと開発者も甘えるし、
自分が開発した他のルアーのプロモ活動の手が回らなくなる。




やはり個性あるルアーの人気は、個性あるアングラーのスタイル、
開発者本人の影響力に大きく影響されるものでなければ長続きしない。




その点において、本堂はここ数年、TOP50の成績が振るわないこともあり、
プロモーションに自信をなくしていた面もあるだろう。




しかし、シックルシャッドは本来、その良さが
理解されてしかるべき極めて優れたルアーである。




鎌状テールの物理的形状上、完全なノーシンカーではやや斜めって泳ぐが、
これはネイルシンカーやボディーショットで簡単に修正できる。




ライトテキサスリグでウィードをすり抜けるように巻くと、
シャッドテール以上にスレたビッグバスに強力な効果がある。




ノーシンカーでセンコーのように放置してからのズル引きでも、
主張しすぎない(無闇にベラベラしない)テールは
スティックベイとしても優秀である。




このルアーは本来は絶対にワゴンに乗るようなルアーではない
(それほどイマカツが自信を持って初回大量生産したのが証拠)。




それ以上にシックルを理解できる、理解しよう
としたアングラーが少なすぎたのだろう。




それを徹底公知できなかったのはイマカツの会社としての責任でもあるが。




もしこのルアーを激安ワゴンで見つけたら、それがあるうちに大量購入を勧める。




そのくだらない価格に見合わない結果を使えば必ず出してくれる超A級、
唯一無二のルアーであることを知るキッカケになるはずだ。




何より残念ことは、ジグヘッドにもTX、DS、スモラバ、チャターにも最高の、
大本命の4インチを作る予定がお蔵入りになったことだ。




このシックルシャッドの在庫が無くなり次第、4インチの開発は再スタートできる。




それがどれほどの武器となるか、
知りたければ是非、シックルシャッドを使ってみて欲しい。

 

 

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