K.imae Today's Tips 65 『フラットサイドビッグベイト考II』
スウェーデンで感じたフラットサイドビッグベイトの2つの弱点をクリアしたギルロイド2in1。 ゴッド長井がわざわざメキシコまでテストに行っただけはある完成度になった。 メキシコでテストしてきた長井も同じことに気がついていた。 その難点とは、フラット型ゆえに逆風でスライスやフックしやすく、 葦原や立ち木沿いに平行スレスレに遠投しにくいこと。 風の強いスウェーデンではコレにはホント悩まされた。 そしてフラットゆえに狙いを絞ったショートジャークする釣りには適しているが、 タダ巻きでは蛇行アクションが大き過ぎてイマイチ釣れないこと。 ピンが解る場所なら使い良いが、延々続く葦原やショアラインでは、ここぞと言う場所でしか使いにくい。 ピンからピンへの間、流しながら探れる「巻き能力」も欲しいと思った。 長井は、こんな立ち木の隙間を遠投して巻き倒したいと思ったらしい。 蛇行するS字形は真っ直ぐ通しにくく、フラットだと真っ直ぐ遠投することが難しい。 ギルロイドの際立った特徴の1つが、よくあるフラット型ではなく「バレット型シェイプ」。かなりデブ。 圧倒的に飛んで、ジョイントでもフックやスライスしにくい空力抵抗を意識してデザインしている。 サルモスライダーの圧倒的投げやすさから学んだ。 そしてもう一つは、フラットテールと同時併用できる独自の上向き「ブーツテール」。 このブーツテールがジョイントと相まって、捲くだけでとても魅力的なスイミングアクションを実現した。 ハドルテールとの違いは、スイム性能と共にダート性能を犠牲にせず維持できたこと。 このブーツテール、下向けると終わってます・・・。 テスト取材時はフラットテールのジャークが効く時期だったため、ある程度釣れるのは解っていた。 それだけにブーツテールのただ巻きで釣れたこの1尾の価値は大きかった。 ギルの3Dリアル塗装は恐らく最高レベルに完成しそう。 |