HOME < PRO STAFF BLOG < “God Hand” KENTA'S Design Lab

title

SG+SG+SG+α=!?
こんにちは、ルアーデザイナーの長井です。

お盆休みは過ぎ去り、短い夏も終わり、数日前までの猛烈な暑さが嘘かと思うほど、急に過ごしやすい気候になりつつあります。

特に朝夕の過ごしやすさは、日を追うごとに増していると感じます。

あれほど忙しく鳴いていたクマゼミに変わり、最近は、初秋を告げるかのようにツクツクボウシが鳴き始め、水辺では夕日に染まった赤トンボがちらほら見受けられます。

よく、夏バテで食欲が落ちると聞きますが、今年の夏も私には全く関係のない事のようでした。


SGプラスファミリー  
SGプラス(上)
ニューSGプラス(中)
SGプラス・スクリューテイル(下)


さて、最近のラボでは、9月発売に向けて進行中であるニューSGプラスの最終調整がほぼ終わり、生産スタッフと生産に向けての段取りをしているところです。

今回リリースされるニューSGプラスは、2009年にリリースされたSGプラス、そして2010年にリリースされたSGプラス・スクリューテイルの金型を元に、2015年ニューSGプラスへと大改造を施しました。

大きく変貌を遂げたところは4箇所、まずテイルを柔らかいエラストマーに変更したことで、生命感溢れる艶めかしいS字軌道を描くようになったと同時に、ロッドに伝わる適度な水の掴み感、そしてエラストマーテイルがしなった反発力による水押し感が、以前のSGプラスよりも増しています。

テイルは、ニューSGプラス用に新たに金型を製作し、シャープなS字アクションを産み出す、オリジナルデザインに仕上げました。


テイル比較
SGプラス(上) 
SGプラス・スクリューテイル(中)
ニューSGプラス(下)
                  

次に、以前は背中とテイル上部にダブルフックを装着出来るように、フックハンガー並びにハードエラストマー素材を用いたフックホルダーを設けていましたが、フックの装着位置スペースとフッキング性能、バスからのフックに対する見切られ頻度を再考した結果、テイル側上部のダブルフックホルダーは排除して、フロントボディ上部に、アンドロイドに採用しているスリット式フックホルダーをインサートしました。

アンドロイドと同じく、このスリットにウェイトボードを挿入して、サスペンド調整も可能です。


ニューSGプラス(手前)
トレブルフック装着例(スイベルとフックをケプラーで結束) 
スリットに入れるフックには、仕掛け用の軟質パイプを装着。
♯2/0フック推奨


そして、わずかな改良部分として、ロールアクションを制御していたリアボディーに装着しているフィンをスケールダウンさせ、S字アクション時にロールアクションが増幅することで、ボディー側面から発せられる強烈なフラッシングを伴い、巷で噂の三原巻を行った時のルアー視認性に一役買っています。


フィン比較 
35%ほど縮小したニューSGプラスのフィン(右)


最終箇所は、アライブチャター、バスロイド、ギルロイドに採用しているクイックハンガーをニューSGプラスにも採用しました。これによりフィールドでのウェイト調整が容易く出来るようになりました。


クイックハンガー により素早いウェイト調整が可能になった。


仕様

Type: IS字系 Slow Floating
Length: 145mm
Weight: 31g


Coming soon


小型でスリムなボディーにより、他のS字系ビッグベイトには出せないクイックなS字アクション、この秋、ベイトを追いかけ回すスレッかしのバスにリアクションで誘い出してみてください。

それでは皆さん良い釣りを

 

 

TOP OF THIS PAGE