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釣り納め
こんにちは、ルアーデザイナーの長井です。

2014年度も残り数日となりましたが、皆さん今年はどのような一年だったのでしょうか。

人にはそれぞれバイオリズムと言うものが有るらしく、バイオリズムの周期によって、ツイてる年も有ればツイていない年もあるそうです。

毎年ツイていれば良いのですが......


これは私のバイオリズム!?


さて先日の12月20日、本年度の釣り納めになるのであろう琵琶湖へ釣行してきました。

釣行前日に天気予報を確認した時点で意気消沈、何せ1日中雨が降るという嫌な予報。

雪ならまだしも、この時期の雨は非常に冷たく、気温も低い為に雨によって体の一部が濡れるだけでも、そこから体温を奪われ次第に全身が冷やされてしまいます。

手足は脂肪が少なく毛細血管が多いために、特に雨で濡れてしまう手は冷やされ易く、直ぐに全身へと巡って体温低下に繋がります。

よってこの時期の雨は雪よりも避けたいものなのです。

当日の朝、天気予報を再確認すると最高気温7℃、最低気温1℃、幸い雨は午後から降るとの予報。

事前情報では釣れていると言う話は皆無に等しく、せめて一匹だけでもバスを仕留められたらと思っていた。




今にもひと降り来そうな寒空の中、山々には白い薄化粧が観られ、いつも世話になっているシゲエモンとアオキングと共にシゲエモン艇で午前8時前にマリーナから出艇した。

マリーナから湖に繋がる水路をアイドリングで走り抜け、湖上に出るや否や周りに他のボートは2、3艇程しか見当たらない、さすがにこの寒さでは釣り人の活性は低いのか、本当の釣り好きしか湖上に浮いていない感じでした。

ファーストポイントに到着後、私は以前から使ってみたかったマグナムスプーンをフルキャスト、長めのストロークシャクリでリフト&フォールを繰り返す、しかし一向にアタリは無いので、ソルソニfor Bass17グラムの付いたロッドに持ち替えた。

その間、シゲエモンとアオキングはライトリグをメインに探りを入れていた。

ソルソニfor Bassをキャスト後、リフト&カーブフォールを繰り返し、5キャスト目だっただろうか、カーブフォール中に「コツッ」とアタリがあり、すかさず合わせを入れた。

ずっしりとした重い手応えがラインからロッド先端、そしてグリップへ伝達し、リールのハンドルを2回転巻いたところでラインから伝わる重みは、「フッ」と軽くなって敢え無くバスと思われる魚は外れてしまった。

気分入れ替えキャストを繰り返すが、その後一向にアタリは有りませんでした。

ポイント移動を繰り返しながらバスの居場所を見極めていくのですが、魚探に映る魚らしき影は中層から湖底付近に頻繁に観られた。

でも、6℃台の低水温の為か魚の活性は極端に低く、バイトの気配は感じられない。

時間だけが一刻一刻と過ぎ去り、11時を過ぎたその時、遥か上空の彼方からポツリポツリと魔の冷たい水滴が降り立って来たのです。

冷たい雨は降ったり止んだりを繰り返しながら、次第に雨足は激しくなっていき、私を含めた三人は言葉数が次第に少なくなり、いつの間にかレインウェアに当たる雨音だけが響いていた。




風が少し吹き始めた11時半過ぎ、水深4~5メーターのエリアでIK-420BWKをキャストしていたアオキングのロッドが大きく絞り込まれた。

ボートデッキ上に揚がってきた40弱のバスは、IK-420BWKのフロントフックをガッチリと咥え込んでいて、「活性の高いバスも居るのだな」と思った。





それから暫くは皆のテンションは上がっていたのですが、降りしきる雨と寒さの為か、また皆の活性はバス並みに下がっていたのは言うまでもなく、ただひたすらキャストを続けているだけでした。

冬季時間の為にマリーナには4時前には戻らなければならず、焦りが少しずつ頭をよぎり始め、自ずとルアーに付けているアクションが雑にならないよう「雨なんか降っていない、寒くもない」と自分に暗示をかけて、気を引き締めて釣りをした。

それが幸いしたのかどうか分からないが、雨足の激しい午後2時半過ぎにソルソニfor Bass17グラムのアルミ箔仕様に待望のアタリが!

水深5~6メーターエリアでのリフト&カーブフォールのカーブフォール中、ボトムに着く寸前に「ドスン」という重みがロッド全体に掛かり、次の瞬間、下へ下へとロッドが引きずり込まれた。

私は感覚の薄らいだ悴んだ手に力を振り絞り、一度だけ鋭い合わせを入れた。

そして、アオキングにネットインをお願いして、ようやく長い沈黙を破り、ソルソニを咥えて揚がってきた魚は、厳つい顔をした50アップのバスだったのです。





Tackle Data
ロッド:エバーグリーン テムジン エアドライバー
リール:TD-Z 103H
ライン:ノガレス デッドオアアライブ12LB
ルアー:ソルティーソニック17グラム改

この時期の貴重な一匹を導いてくれたシゲエモン、アオキングありがと~!


グアニン注入しといて良かった~


それでは皆さん良い釣りを

 

 

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