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TOP50第2戦北浦霞水系詳細報告 後編
2日目朝にアベラバ&アンゴビシャッドテールでスイミングで仕留めた50アップを活かす事が出来ない…。
それが今の自分の弱さなのだ。



結局、ライトリグのパターンで昼前まで粘りノーフィッシュ、そこから半ばヤケクソでシャロー岩盤でアライブチャター(QC5g顎リグ)を巻きまくり、予選両日共に終了間際で2本キャッチし終了。結局、最初から根性決めてアライブを巻き続けていれば…と言う悔いだけが残った。それというのもオカッパリの複数のアングラーがドックや護岸で、目の前でアライブチャター90(白い白魚カラー)で45cmクラス3本も釣るのを目撃し、自分も真似て沖の岩盤で岸から沖へと投げたらあっさり釣れてしまったという最高に情けない試合だった。


表層に漂う白魚に見えるのか、アラチャ白で簡単に2匹釣れたが…時既に遅し。
(今試合のキャプチャー画像より)


昨年、北浦霞戦でのおり、プリプラでアライブが大爆発し、ホサキブログでアホみたいにライブ公開して試合中に大外しした経験から、今回はポピュラーになりすぎたアラチャを敬遠したのが本音の所だった。自分は多くの人が使い出すと、そのルアーに飽きて次の何か新しいものを探したくなる困った性格がある。2日目も昼前「アライブが釣れますよ~!今日朝から50アップ2本釣れました!!」と試合中、超メジャー場の江川浚渫の護岸でオカッパリから声をかけられ苦笑いする自分が、嬉しいやら悲しいやら複雑な気分の試合になってしまった。
後で聞くと、アライブの白スカートが表層を漂う白魚にそっくりらしく、ビッグミノーのワカサギパターン終了後の白魚&イナッコパターンではアライブチャター白スカートが意外なシークレットになっているようだ。それを知らないで真っ赤なプリスポーンカラーの関西式アライブばかり持っていっていた自分もなんだかダメですけどね…。


自分で飽きてたアラチャ表層巻き。
白魚パターンでオカッパリで密かに流行っていたなど知る良しもなかった。
(今試合のキャプチャー画像より)


2日目、50cmアップを含む2本を手にし2600gを越えたとき、予選通過はできたのではないかと思ったが、その予感はハズれ十数グラム差で32位予選敗退。2戦連続予選落ちは自分のキャリアでも初めてのことだ。ファンの皆さんの期待に応えられない悔しさは、TOP50の誰よりもその重い責任を死ぬほど感じている。


結局、今だこの感動を味わえるのはここしかない。
失望が大きければ大きいほど、次の感動も大きくなるのか。


しかし、この敗戦でもう怖いものはなくなった。失うものもなくなった気がした。残り3戦、AOYも年間ランキングも名誉も実績も予選通過も、一度全てを捨てて、今自分がやりたいことを何も恐れず徹底して試してみようと思う。それはファンの期待を更に裏切る結果になるかもしれない。しかし、茨の獣道を見つけるためにはハンパな犠牲でそれを手に出来る時代ではない事だけは確かなのだ。ルアーフィッシングは人間の知恵と頭脳の未知の可能性への挑戦だと自分は信じている。たとえ同じ実績場、同じ実績のルアーが、上位に入る最も効率的、かつ最も確実な選択だとしても、常に新しい場所に、新しい釣り方に、新しいルアーにチャレンジしなくなったとき、それは良く釣れる人気の釣り座に並んで釣り続ける餌釣りと大きな差はない。それは自分にとってバスフィッシングの姿ではないのだ。


少し肩の力を抜いて、次戦は結果を考えずに自分の釣りを貫こうと思う。


山川の末に流るる橡殻も 身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ 」身を捨ててこそ活路を開く道があるとすれば、残り3戦、自分のために思いっきり悔いなく「捨て身」の恐怖を楽しんでみようと思う。
参考だが、某雑誌ライターが現在の自分の置かれた状況、心境をかなり的確に評した記事があった。興味があれば見て欲しい。
http://www.torayfishing.net/ik_bawo/imae/150501.html
もし、もう残された獣道が二度と帰れぬ迷宮への道であっても、それでも自分は自分の道を行く。


それでも前へいくしかない。

 

 

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