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一筋の光明・野尻湖怪獣出現…。
楽勝2キロオーバーの巨大スモールマウス。
かつて野尻湖TOP5戦で仕留めたJBスモールレコード(現TOP50レコード)だった54cm1980gを
遥かに凌ぐ見事な魚体だった。



自分にとって最も苦手極まりない展開になるかに思えた野尻湖プリプラクティスだったが、
思いがけない閃きが、微かだが明確な一筋の光明となった。


今回のプリプラでは自分は絶不調、ナベは絶好調。
バックシートで連日5尾4キロ前後。何故かバックシートの方が釣れる気が…。


スモールマウスはラージマウスに比べ、ルアーへの反応のストライクゾーンが極めて狭い。しかし、その狭いストライクゾーンに入れば、それまでの沈黙が嘘のように劇的な反応を見せる特徴がある。それこそ、今まで全く手も足も出なかった状態が、まさに自由自在に狙って釣れるようになることもあるということだ。かつて圧倒的威力を発揮した野尻湖虫パターンはその典型例だろう。


数十匹の巨大な群れでアライブスクリューを奪い合うこともあれば、
1日投げ続けてもワンチェイスもないことも。
合計8日間で僅か3バイト、沖で来ればデカイのだが…。


今回はバスフィッシングとは「偶然」から「必然」を導き出すことで、結果が180度変わってしまうゲームフィッシングなのだと言うことを再認識させられた。ラージマウス以上にスモールマウスはルアーを恐ろしいほどシビアに選ぶ。


いろんな釣り方を試したが、どれもイマイチ。
しかし、思わぬルアーが驚異的に大当たりした。


ルアーが一体、バスには何に見えているのか?今回の練習は生餌とはかけ離れた「ルアーの本質」を改めて考えさせられる出来事があった。一つ確かなことは、人間が見てそれらしく見えるものが、必ずしもバスから見ればそうではないように、その逆もまたそうなのだと思う。


湖のいたるところで浮いていたワカサギ。
野尻湖は虫と共にこのワカサギが異常に多い。本物以上に本物らしく見せるには…。


ルアーの善し悪しは実際にバスに聞いて見なければわからないことが多い。バスフィッシングにおいて、そしてルアーを語るにおいて最も大切なこと、それは「常在戦場」、常に最前線のフィールドに身を置き続ける事、それだけは間違いないと思う。


話題の360°スキャナーの実力もほぼ理解した。水深約10m、探査範囲半径21m。
自船進行方向左舷90度方向18m付近に岩あり。
前方0度18m付近、左舷30度18mに大岩あり。
コレを一発で狙い打てるが…。機械のみでバスは釣れない。


果たして今回自分が気づいた釣り方が本戦で生きるのか、それとも儚く消えてしまうのか、それは2週間後にしか解らない。しかし、合計8日間、ほぼお手上げ状態、並み以下だった今回の練習が、僅か数投で価値ある貴重な経験に変わったことだけは確かである。


また一つ、経験値を上げることができた野尻湖プリプラだった。
しかし、それは既に過去である事も忘れてはならない。

 

 

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