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黒帯リアルファイトS-II特別編オンエアの巻
間もなく黒帯RFシーズンIIが公開される。
これが自分本来のバスフィッシングの姿だ。



いよいよフィッシングショー開幕と同時に黒帯リアルファイトシーズンIIが公開される。
今回はフィッシングショーOSAKAで放映する予告特別編(後編含む)を期間限定公開!
今回のRF2は本音で、今もなお公開したくない部分が非常に多い。今季のTOP50開幕戦が貯水位の関係でDVDと全く同時期のサメウラ湖に決まった事もあるが、激変する気候の中、これほどプリスポーンバスの行動を巨大リザーバー全域に亘り、1日の気温変化レベルでほぼ完璧に、しかも3日間まるで違ったパターンで捉え続けた映像は記憶にない。


このRF-2サメウラ戦は、2003年ワールドシリーズ最後の琵琶湖戦開幕優勝に並ぶパーフェクトゲーム。
自分が最も得意とするプリスポーニング攻略の究極のバイブルだ。


通常、バスフィッシングDVDは、撮影前からある程度のお膳立て、すなわち「何を使って何処でどう釣るか」を想定した上で、それが最も確実に実現できそうな場所、時期、タイミングを選んで撮影する。商業上、高額経費を使い商品宣伝を主たる目的とするDVD製作なので否定するつもりはないが、どうしても「最初に道具ありき」は否めない。したがって自分が他のプロアングラーのDVDは、よほど未知の新テク新ルアーでも出てこない限りあまり興味はない。
しかし一つだけ気になる事がある。それが「撮影場所」だ。基本、私有地の野池等例外もあるが、場所非公開DVDなら自分的には見る価値はゼロ。釣りDVDで一番重要なのは紛れもなく「釣り場」である。まず「場所」の情報を知ってこそ、パターンやルアーの使い方、そして一番大切な「リアルタイムでのバスの見つけ方」が本当に理解できるし、そのアングラーのレベルも解る。


全国から勝ち上がってきた精鋭、公の場所、同じ条件、そして制限時間内でも通用するパターンこそが、
本当の最強パターン。それを見つけた時の喜びは計り知れない。


自分は情報収集と勉強のため、USAプロの試合絡みの動画やプロ選手のスカパー同船放送は職業柄真剣に見る事が多い。
しかし、これらは多くが断片的な編集だったり、予選上位者のスポット的な事が多く、自分が一番見たいバスの居場を所見つけ出すまでのプロセスはなかなか見る事が出来ない。しかも、ガチの試合に多いのだが、釣っているルアーやタックルがほとんど解らないのだ。その理由は番組スポンサー絡みもあるが、日米どちらもスポンサードされているルアー以外の他社品を試合本番では普通に使っているプロが想像以上に多い事実にある。特に優勝に絡み急遽カメラ同船となった場合、予選メインのルアーやタックルが使えなくなり、その結果順位をガクッと落としてしまったり、カメラマンに露出しないことを条件に同船を許可した結果、ルアーがほとんど解らない映像となる。隠されれば見たくなるのが人間心理で、何を使っているのかポーズやコマ送りを必死に使って見てみると、本当に衝撃的シークレットを発見してしまう事もある。特にKVDの動画はシークレットの宝庫だ。

KVD同様、サメウラで使ったイーターにはチューニングが施してある。
通称イーターIIと呼んでいるこのルアーの秘密は今春公開。
見抜ければ大したものです。

しかし、RF2は本音では見せたくない部分、知られたくない部分も全て完全公開が原則である。このDVDでは商品を連呼したり、ルアーアップやタックル解説もほとんどない。バスを付き出して大きく見せる余裕などさらさらない。少しでも弱らせない様に1秒でも早くライブウェルに入れてやりたいからだ。
本当にプロアングラーとして知られたくない情報はそんな所にはないからである。ルアーの使い方やハウツーだけならよく解説されたDVDは存在する。
しかし、一番バスフィッシングに大切な事は、それを何時何処で使うか、その使いどころとタイミングなのだ。すなわち「ハメ場を見つけるまでの過程」が一番の技量なのだ。

まさかここでこのルアーを投入すると誰が思っただろうか?
プリスポーンに爆発的威力を発揮するジャバロンTX早巻き。
その威力はいまだ健在。

「奇跡のチャター」の動き、使い方はTSR4で理解できても、それがライトリグさえ通用しない極度の悪条件と人為的プレッシャーの中、そして制限時間ギリギリの土壇場で、まさに「巻き物の真髄」と言える「奇跡的爆発力」を証明した映像はこれしかない。RF2では、その日その時、その場所で自分が心底一番でかいバスを一番確実に釣るために、最短にして最良の方法しか繰り出さない。それ故に選んだ行動全てに意味がある。


「奇跡のチャター」と呼ばれる本当の所以がこのRFで解るだろう。
奇跡は自分を信じて諦めない者の頭上にしか降りて来ないのだ。


ルアーやタックルを見るのではなく、何故そこでそれを使ったのか、そしてロッド操作やフッキングを見る前に、「何故その時その場所を選んだのか」、そこを自分が試合に出ている疑似体験と思って見て欲しい。全ての答えは必ず映像の中にある。それは優れたアングラーであれば一目で見抜ける人もいるかもしれない。釣りの奥義とは1日の時間の流れの中で、その時アツくなる「場所を見抜く力」なのだ。その選び方こそが、本当は一番知られたくない部分なのだ。

RF-2で一番学んで欲しい事は、ルアーやタックルではなく、
1日の中で必ず何処かで起きている「激アツ場」を時間内に掴むアジャスト法である。そこに巻き物の神髄がある。

そして同時に、大袈裟でも演技でもなく、真剣勝負だからこそほとばしる雄叫びが、競技者ゆえの歓喜の表れである事を感じてもらえれば幸いである。


 

 

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