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蘇る黒船、TOP50北浦水系戦練習開始の巻
息を付く間もなく最終戦練習が始まる。今季の試合も全てを黒帯カメラが収録してきた。
最終戦北浦水系は昨年のリベンジを必ず果たす。



檜原湖戦から1週間、我に返った今が疲れのピークにも思えるが、息つく間もなく最終戦北浦水系の練習を再び開始する。
今年はこのスケジュールでも、従来の練習期間を全うできる程、明らかに体力が戻ってきた事が嬉しい。

檜原湖は大荒れだったが、広大な北浦霞水系は荒れるとこんなレベルではない。
今回は10日間のスケジュール。

しかし、TOP50も世代交代が進むにつれ、最近の若手達は昔に比べ強い奴ほど本当によく練習し研究している事を実感する。それゆえ現実的には長期練習にアドバンテージを感じる事はほとんどなくなった。そして練習熱心な若手選手ほど、それに応じた実力をつけ始めているのを感じる。一方で逆にそこそこメジャーな一部プロの練習量が年々明らかに少なくなってきている事が気がかりでもある。中には「今回も練習が1日だけだった…」と仕事を言い訳にしているのを耳にしたり、勝ち目のありそうなフィールドだけは熱心に練習する選手もいる。

恐らく誰よりも練習しているのは私より年上の河辺さん。
その姿勢には敬意と共に毎回強い刺激を受ける。
プロ中のプロと呼べる一人。

現在のTOP50内では、知名度=実力の公式は崩れ去り、実力では若手上位ランカー達が既に有名選手に大きく勝っているのが現実だ。時代が時代なら、彼らの強さはもっとメディアで称賛され評価されるべきだろう。広告絡みの人気アングラーを出さなければ雑誌が売れない時代背景は理解するが、その本当の凄さを肌で感じるがゆえに、実力者が正当評価を受けられない今のメディアの風潮には失望を隠せない。

クソ生ガキの馬淵だが、試合と練習以外の日は全ての時間を日中から深夜まで倉庫業のバイトに明け暮れている。
全ては試合のため、そう言い切る純粋さが気に入った。
TOP50は給料日だそうだ・・・。

さてさて、ちょっと練習と試合疲れでグッチっぽくなってしまったが、既に人生をバスフィッシングに賭けた若手プロ達は北浦水系での最後の戦いに向けて練習を開始しているようだ。自分にとってもこの最終戦は本当の意味でのエリート5参戦権獲得を賭けた重要な戦いとなる。
そして、その最終戦を戦うための心強い相棒が、およそ9カ月の長期入院から遂に昨日、完全復活を遂げてきてくれた。スーパードクターであるウォーターギア・石塚氏の手によって、満身創痍だった私の愛艇「黒船ブラックチャンピオン221DCX」が遂に新艇同様に全船体を完璧に復元、その心臓部にマーキュリー最高峰のXS300 RACINGを新たに搭載し、まさに完全体として蘇った。


9か月の入院で全てが新艇同様に完全復活を遂げた伝説の黒船チャンピオン221DCX。
新艇買った方が安かったかも・・・。


荒れ狂う琵琶湖全域を何年も共に走り抜けたこの伝説の黒船は、自分にとって絶対に手放せない、一方ならぬ思い入れと愛着がある真のバスボート王なのだ。この船でもう一度、今度は霞水系で優勝する事が今の自分にとって最大の目標である。


新たな心臓マーキュリーXS300 RACINGと強化トランサムを得て更に凶暴化した黒船。
既に試走の段階で軽く85マイルは超えたそうだ。


最後に、こうしてシーズン中は練習に集中できる環境を与えてくれている社員やスタッフに感謝するとともに、彼らの期待に成績で応え、共に喜べる事が自分の仕事の目的と信じてプラクティスを全力で頑張りたいと思う。

 

 

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