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「異次元の扉」は野池のど真ん中にあり?…の巻
のんびり過ごせたGWが過ぎ、開幕戦の熱き思い出も過去の物に。
激闘のサメウラ湖から今度は一転、野池でのんびりロケ再開。



長く平和だったGWのおかげで、サメウラ戦の疲れもようやく取れた連休明け、早々にTSRロケに出かけて来た。
正直なところ、この時期の取材は苦手である。その理由は、どうしても時期的にネスト最盛期となるため、動画撮影を並行して行う取材では、ネストを避けて取材を成功させる事はかなり難しい釣りになるからである。まあ、ベッドを守るオスを避け、その手前をうろつく産卵前のメスをサイトで釣る技術は確かに高度なものがあるが、これとてその湖の最大級以外は撮影に値する魚でなない。

イマカツの新入社員水谷君が、GW前半、帰省した地元愛媛の野池でFC1.5EBプロトを使い50アップ連打。
しかし、後半は・・・・。

今回のロケは締め切りの時間的都合で近郊の青野ダムに行く事になったのだが、GW明けの青野ダムの状況は、平日でも6艇程のボートが出ており、相変わらずの賑わい様。予想通りGW明けから小潮になったとはいえ、カップリングでうろつくデカバスはまだ結構、見かけられた。今回のお題は最新の千鳥系新型クランクだったのだが、普通に釣っても状況的にどう見ても無理があるとの判断から、チャンピオン級のプリのメスに絞ってサイトを敢行、50cm、53cm、55cmをジャバロン150、アンドロイド、ハドルフライで釣って半日で取材は一応成功したが、目的の新型クランクの取材には状況的にとてもならないことから半日で撤収、既にアフターが多いであろう淡路の野池群を翌日に回ってみることにした。

やっぱり作って良かった。
もうこのルアーは絶対ボックスから外れる事のない永久4番バッター確定です。

久々の日帰り圏内釣行となった2日目は、行き当たりばったり、ガイドなしの淡路野池クランク一本勝負。しかし、運の悪い事にGWで叩きに叩かれた野池の状況は、どの野池も白っぽいスーパーやる気ナシ男君達がフラフラ彷徨うドポスト全開、まさに関西で言う所の「551の蓬莱がない時」状態だった。

今回の主役はこの方々の予定だったのですが・・・ドポストにクランクは無理がありました・・・。

状況的にはどう見てもサイトかノーシンカー無限放置…って感じでクランク巻き巻きはどう見ても無理がアリアリ。クランクなどまずないなと内心思いながらも、動画撮影のため強引に巻きまくり…。ルアーフィッシングは的確な状況判断とアジャストさせるルアー選択と使い手の腕が全ての前提、優れたルアーでもいつでも釣れる訳ではありゃしないのである。

スケブロも釣れるが、痩せたオスが多い。
これもまた他の釣り方の方があっている感じ。
アフターになれば炸裂は間違いなしの最高レベル千鳥クランクだが・・・。

まあ、それでもなんとかかんとか、まさに無理やり巻き倒して数少ないアフターなのか、何なのか解らない様なバスをFC1.5EB、そしてスケアブロウで釣るには釣れたが、今回の状況からして特別に新型千鳥クランクだからどうというものではなかった。

なんとか無理やり釣ったと言う感じ。
正直、この状況ならセクアン5.5ネコリグ放置が一番釣れます。

やはり、「千鳥系が効くのはプリ初期かアフター回復後だよな…」と半ば諦めつつ、なんとなく時期尚早と思いながらビッグバッツをスイムテストがてら比較的大きな野池の真ん中に投げてみた。そして黒帯カメラマンのチャックマンに「動きは凄いから撮っといて」と頼んで、ワドルバッツを凌ぐビッグバッツの素晴らしい水面直下千鳥を撮っていたその時、バッツを凝視していた誰もが「ウォッ!!」と声を上げてしまう予測不能のモンドリングバイトが水面を激しく割った。


全く予想していなかったので、釣った本人が一番驚いた。
バッツにはカバーやストラクチャーが全くない場所からバスを水面へ浮き上がらせる魔法がある。


まさに異次元世界の来訪者、およそ何もない野池のど真ん中、そいつは何の前触れもなく、まさに何処からともなくワープアウトしてきたかのようにスッ飛んで来た。
昨年、ワドルバッツの異次元世界のモンドリングは幾度も体験してきたが、今年初の予期せぬ異次元モンドリングは、あの忘れかけていた麻薬的快感を一気に蘇らせてしまった。野池の、しかもど真ん中の水面直下で激しくモンドってくるその姿は、一度見たら本当にハマってしまう魔力を持つ。


野池のど真ん中は異次元のミステリーゾーン。プリのメスは沖に浮いてステージングするのか????
モンドリング最高!!ビッグバッツ最高!!


もしやと思い岸沿いを無視してど真ん中に投げる事数時間、数か所の池でど真ん中モンドリング、それも素晴らしいプリのモンドリングを存分に収録する事が出来た。おまけにミスモンドした場所にセクアン5.5をベイトフィネスでフォーローし、野池でもチャンピオンクラスも仕留め、TSR省エネ2本立ては大成功に終わった。野池のど真ん中はまさに異次元のミステリーゾーンである。

バッツの季節はアフター回復の5月末からが最盛期スタート。
パワーアップし大遠投の効くビッグバッツはトーナメントでも本気で投入する機会がありそうだ。

いやはや、しかしバッツは凄かった。間違いなくバッツでしか釣れない種類のバスがいるように思う。もともと千鳥系ルアーは何もない中層からスッ飛んでくるバスを釣れることが最大の魅力、その魅力においてバッツのモンドリングバイトはマジで凄い。今回の主役はFC&スケブロの予定だったが、完全に主役をバッツに持って行かれてしまった。まあ、それでもネストを避けて最高のストレス解消になったので、良しとしましょう。
                                         


しかし、ミッドスポーン期におけるジャバロンヘビダンの威力の凄さはマジ驚異的。
激無視だったビッグママが何故か異様に怒りだすから不思議。
キモは合わせ技としてのその後のアプローチですが・・・。

 

 

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