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フィッシングショーOSAKA雑感の巻
3月末から小南専用琵琶湖ガイド艇となる愛艇Z21ベラード250PS。
静粛性、快適さはバスボートのメルセデスベンツSクラス。
しかし、敢えて試合用に11年度から競技専用艇として
Z519・マーキュリーレーシング225PSトルクマスターを導入する。



フィッシングショーOSAKAを終え、例年なら横浜国際フィッシングショー、息もつかせず開幕戦長期練習への遠征と1年で一番落ち着かないこの時期なのだが、今年は横浜が3月末、開幕戦が4月末と大きくずれ込んだため、珍しく平和な日々を過ごせている。
とはいえ、ショーが終わるといよいよ開幕へ向けて嫌が応にもテンションは上がってゆく。まもなく競技用に特化させた対11年用新艇Z519が日本に到着し、同時に伝説の黒船も新たに最新最強の心臓を搭載し、より凶暴に関東のドックでフルレストアを遂げようとしている。この2台の最新艇が完成した時、自分のモチベーションも開幕戦に向けてMAXとなっているだろう。


2011年の競技用エンジンはKISAKA MERCURYサポートのマーキュリーレーシング300XSトルクマスター、
そしてマーキュリーレーシング225XSトルクマスター。
それでも黒船の心臓、官能の「プロマックス300Xレーシング」は手放せません。


さて、少し落ち着いた今回はフィッシングショーOSAKAをざっと写真で振り返ってみよう。
今回のショーでは、目を見張る様な驚きの新製品は見当たらなかったが、やはりベイトフィネスへの関心の高さは紛れもなく今回の目玉だった事は間違いない。

ソリッドティップの巨匠、神谷が最終製品を念入りにチェックしに来た。
カレイドデジーノは一切の妥協を許さなかったがため、
1年3か月もデビューが遅れた。

昨年は沢村氏を筆頭に、私と村上君位がその有効性を強く前面に打ち出していたが、今年は各メーカーが独自コンセプトで打ち出したリールやロッドは様々な個性と流派が生まれてきている。

いつも無邪気な村上君と遭遇。しばし談笑。
今年は昨年彼が提案していたもう一つのベイトフィネス「ウルトラライトプラッギング」も確実に来る。

ティムコブースで沢村さんのベイトフィネスロッドを敵状視察?する私。
そこに河辺さん&青木も視察に・・・。
河辺さんはもっぱらエロ話でしたが・・・。
2011年は「TAKAシェイク」がシークレットだそうです。

その統一性が低いのもこのコンセプトがまだ完成されていない裏返しとも言えるかもしれない。しかし、全戦バスボート広域戦となったTOP50でも、今期は相当なレベルで独自色を持つベイトフィネス戦略を各選手が導入してきそうである。

ショーの模様はサンTV ザ・ヒットで間もなく放送。
正月の放送以来ですが、今回はデジーノの解説で出演しています。

ベイトフィネスタックルの出展の多さに比べ、正直ルアーや各種計器に関しては、驚く様なものはなかったが、全てに置いて成熟し完成度の高い機器が多くみられた。魚探の進化は既に行きつく所まで言った感があったが、海外機種では右舷左舷100m範囲を立体表示できるサイドスキャナーブームから、真下を3次元化するダウンスキャナーへの進化が目に付いた。

スキャナーの進化は恐ろしい程早い。
もはや海外機種はパソコンに慣れていないと使いこなすのも困難に。
ホンダ電子は初期設定さえ間違えなければ、最も使いやすく見やすい。

また、小物系で注目すべきは「ガルプ素材の透明化」。いままでゴムの様な感覚だった生分解素材が、遂に透明化に成功した事で生分解性ワームガルプの可能性が一気に広がるかもしれない。

「透明」の生分解素材で出来たガルプは、密かに今回のショーでは影のMVPかもしれない。
これで乾燥しなければ夢の環境配慮素材となるのだが・・・。

同時に、メイホウ化学が、生分解性ワーム溶液が漏れない密封ケースをようやく完成させてくれたおかげで(100年くらい前から要望していましたが…)、ガルプの更なる普及に拍車をかける事になるかもしれない。

ようやくメイホウがガルプ対応の密封ケースを出してくれた。もう3年前から言ってたのに遅い!!
横浜国際フィッシングショーではイマカツTOPチームがメイホウブースに集結します!

小物としては余談だが、今年はハードプラグの「起毛化」が少し流行るかもしれない。まあ、干支が兎と言うのもあるが、実はそれ以上にこの起毛塗装ならではのメリットをプラグに活かす方法がある。まだ検証中なので詳しくは言えないが、意外な効果があるようだ。

久々に会ったら巨大化していた呉君。
世界記録得を狙ってほとんど琵琶湖湖上に住んでいるらしい・・・。
ここでも起毛素材の面白いアイデアがあった。

かわいすぎて工場で超人気の「ワドルラッツ」。
単なる干支仕様ではなく、ワドルバッツに非常に合った意外な効果が!

そして忘れてはならないのが「釣りガール」ブーム。日経トレンディーで2011年の注目度第4位にランキングされた事もあり、各メーカー今年は何故かキャンギャルも各ブースに多めだったような気が…。

ルアーニュースにはビビりました。
いったい何屋さんなのでしょうか????

またレインウエア等にも確かに華やかな女性を意識したモノが多数見受けられたのも特徴だろう。確かに女性がフィールドに増えてくれるのは嬉しい事だが、釣りが難しい所は「良き指導者」あってこそと言う所。

ダイワブースはまるでブティック!?
なんか男だらけのフィッシングショーで別世界にきたみたいでした・・・。

手ほどきしてくれる釣り人側の質にこそ、このブームを本物にできるか否かの力量が問われる事も確かだ。只でさえマナーの悪さが取り立たされる昨今のフィールドで、ブームに浮かれたトラブルが発生しない事を祈りたい。

釣りガールを意識したレインウエアが多数出品されていたが、
辛い雨の日の釣りは連れて行ってくれる男の器量が一番測られます・・・。

総括として、今回のショーは前年度対比97%微減となったが、バスフィッシングに対する明るさと熱気は、一時期の外来生物法施行による暗さから年々明らかに回復している実感を受ける。しかし、その反面、一般社会より2〜3年遅れて来ると言われる、社会不況の釣り業界への影響も色濃く見えていた。アングラーのニーズの多様化と知識向上に、メーカーの開発費投入に対する費用対効果が得にくい、決して楽観できない現状である事を感じさせる場面が数多くあった。メジャーメーカーブースの軒並み縮小傾向が如実にそれを物語っているようにも見える。果たしてそれが経費削減なのか、それとも1カ月遅れで新装開催される国際フィッシングショーへのシフトなのか、結果は横浜を見てみない事には何とも言えない。現在の所、試合練習を優先させるため横浜への参加は見送っているが、あらゆる意味で2011年を象徴する注目度の高い横浜国際フィッシングショーとなりそうである。
                  

                       
いずれにせよ、今年も大盛況、ありがとうございました!!

 

 

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