2010年最後の大仕事納め?特番TVロケの巻
冷気を斬り裂くレンジャーZ21ベラード。 サメウラ湖は最高に気持ちのいい広大なフィールド。 しかし、今回の仕事は並大抵のプレッシャーではなかった・・・。 いよいよ2010年も師走に入ったが、ようやく実釣を伴う試合やヘビー級ロケは一段落、やっと気分的にはオフシーズンを迎える事が出来そうになってきた。ここ暫く溜まりに溜まった仕事に忙殺されブログ更新もままならなかったが、先週は今年最後のまさに大一番とも言える重大ロケに全力で集中していた。 今年最後の大一番は、実は久々のTVロケ。2011年正月スペシャル特番として2週連続で放送されるサンTV「ザ ヒット」のロケである。今回の特番の舞台に選ばれたのは、バスボートが存分に使える西日本最大のサメウラ湖。
まあ、まだ普通のTVロケなら寒いこの時期でも、プレッシャーも低い平日だけにさほど難しい仕事ではない。しかし、今回のロケがヘビー級プレッシャーだった理由は他にあった。 今回のロケ企画はサンTV側からのリクエストで、その内容は今季阪神タイガースを引退した矢野選手と、現役阪神若手?選手とのガチンコバス釣り対決だったからである。
ちなみにルールは私と矢野選手がペアで、対戦相手は関本選手と福原選手のペア。関本選手はレンジャーを琵琶湖に置いているほどの腕前?だが、ハンディをなくすために若手チームにはイマカツトップチームの本堂選手がガイドとして同船しての対決である。 ルールは1船あたり5尾リミット制ペアトーナメント形式で、キーパーサイズはなし。朝9時から16時までの2日間の総重量。
これだけ聞くとなんだか楽しそうな正月企画に思えるかもしれないが、ここで問題はあくまでサンTV側にすれば「主役は矢野選手」と言う、微妙なワタクシの立場である。そう、すなわち、自分だけワレサキに釣って吠えても、最終的に大ヒンシュクを買う事は誰の目にも明らかな事実なのである…。たぶん、それはバリバリの体育会系であるセッキーや忍ちゃんにとっても同じ事が言え、空気の読み違えは即、惨事を招くような事態になる事は容易に想像できただろう。馬淵も今回のロケの手伝いに参加したが、空気の読める本堂をガイドにしたのは当然の成り行きである。今回ばかりは 「馬淵ですから」では済まされないのだ。
折しもボートが凍りつく寒波襲来の下、TV局のエライさんがわざわざ早朝に挨拶のためだけにやってくプレッシャーを背負い、そう簡単に物語は筋書き通りに行くはずはない。 現実、山間の高地あるため気温一ケタ、上流水温一ケタ、透明度8mに達していた冬のサメウラ湖は正直、並みはずれて厳しい。 簡単に釣れるなら他のプロ達ももっと取材に使っているだろう。アクセス、そして景観と広さ、大型バスボート5艇での撮影を考えれば、この企画を公式に受け入れてもらえる湖は旭川かサメウラ湖くらいしかない。それを承知で臨んだロケだっただけに、本当に気持ちはTOP50並みに精神を削る大仕事だった。
そして結果は…。大晦日放送のエリート5に続き、2011年正月2週連続ホゲまくり…。それも並みのホゲ方ではなく、矢野さん道連れにTOP50ベスト5復帰の喜びも帳消しにする程の悲惨な結末…
…かに思えたロケだったが、私にとっても矢野さんにとっても、最後は2011年の門出を占うような結果となった。地獄と天国は常に背中合わせ、過去を捨て、恐れず前へ一歩踏み出す勇気が未来の扉を開く事を、2010年最後の大仕事で心に焼き付ける事が出来た本当にいい仕事でした。
矢野さん、現役生活お疲れ様でした。そして空気読みまくりのセッキー、忍ちゃん、ホンマいい仕事しましたね。 今回の放送は2011年1月5日&1月12日水曜日2週連続PM10:00〜10:30、サンTV、ケーブルTV テレビ埼玉、他ネット局にて放送です。相当、色んな意味で凄い内容ですので是非ご覧ください。 |
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