秘奥義爆裂!「ワドル神拳人間千鳥」史上最高の水面バイトの巻
|
||||||||||||
バス釣りって言うのは、本当に予想外の事件が誰にでも起きる可能性があるのが魅力の一つなのだろうか。狙って撮る撮影を担うのがプロアングラーの仕事だが、時として何も狙っていないのに奇跡的な映像の収録に成功する事がある。
C馬監督がスターの素質を持っているのかどうか、カッコ良いかどうかは別にして、今回のラストシーンは、少なくとも私自身、これ以上の水面バイトシーンは国内の映像で見た事がない、まさに「史上最高の水面バイト」と断言できる。バスが本気でキレてしまったらこれほど獰猛な生き物なのか…と、久々に本来のバスが持つ剥き出しの野性をまのあたりにした思いだ。それほどワドル神拳人間千鳥?はお笑いではすませない衝撃映像である。
今回のロケは当初、ナベの夏休みで、C馬監督から子バスなら真夏にトップで簡単に釣れる野ダムがあるよ、と聞かされ、ナベがホイホイつられて釣りに行ったものである。まあ、水面でのバイトシーンでも撮れれば何かに使えるかなと、ドンチャック(黒帯カメラマン)を遊びついでに同行させたのだが、思わぬ事件が起きてしまった。本当に別に何も期待していなかった。
まあ、百聞は一見にしかず、ワドルバッツの使い方はもちろんだが、この動画を見て解る事は、「千鳥はバスを狂わせる何かを持っている」と言う紛れもない事実である。まだ、自分の中での千鳥神拳の末弟こと、ワドルは言わばエヴァ零号機に当たる存在であって、シンに七つ傷を刻まれる前のケンシロウである。まずはワドルの動きを目で見て、千鳥の大基本であり奥義である、突如視界から消える様な「ワドルバッツ・ゴースト」を自在に操れて初めて、千鳥モーションの本来の威力、何処でどう使うべきかを自分のものに出来る。
ただ、条件、状況を選べない実戦での戦闘能力は、やはり応用力の高いソフトルアーやハイブリッドに属するゴビーやモグチャに、純粋なプラグであるバッツは敵わない部分はある。プラグは決して万能ではない。 最大の要因は、実態そのものが水流を纏い柔軟に変化し見切りにくいモグチャやゴビーに対し、プラスティックの固形体であるバッツは、実態をバスが視認しやすい事にある。その証拠にバッツ→モグチャ→ゴビーの順に「止めたらただのプラスティック」と化してしまう。ゴビーは「止めても普通に喰う」事が何よりの「ソフトルアーの擬態性」の証明なのだ。それ故、プラグの千鳥とソフト系の千鳥、チャターの千鳥はそれぞれ異質のものと考えるべきかもしれない。特に中層ではソフト→ハイブリッド→プラグの順に実体を見切られないために、千鳥の質も激しく、スピードも必要なのではないかと最近感じ始めている。事実、今回の動画を見ても、バッツが水面に飛び出す寸前の激千鳥にバスが完全にキレてしまっている。
ワドルバッツは、今も尚、その真の実戦戦闘力の覚醒のため、更なる進化&応用が進んでいる。視界から千鳥モーションで消える「ゴースト機能」だけではなく、モグチャやゴビーが持つソフトルアー特有の実態そのものを見切りにくい「迷彩機能」を身につけた時、バッツの実戦戦闘能力はまた一つ発揮される可能性が高い。
ルアーメーカーにとって見果てぬ夢は、餌より釣れる「ルアー」の開発であり、その究極は生き餌に似ても似つかぬ形の「ルアー」で釣る楽しさにある。そこから生まれたのがどこか不器用なバスプラグであり、ビッグOから始まった「クランクベイト」に特別な憧れを抱くのは、今も昔も変わらぬバスフィッシングの楽しさの原点なのかもしれない。 実は透明樹脂化が意外に難しいワドルバッツ。 リリース時には現行バッツとは違った特徴を持つ可能性が高い。 人間が見やすい「ハイビズバッツ」から、バスが実態を見破りにくい、 見ないで釣るための「ステルスバッツ」も存在する。 |
||||||||||||