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TOP50第2戦霞水系プリプラ終了の巻
何回この夕陽を見た事だろう。
練習は楽しい事は少ないが、また違ったストイックな感じが好きだ。
1日手応えはなくとも、目標を持ってやり切った気持ちになれる。



11日間にも及ぶ連続練習は、この数年の体調から考えると正直かなりキツイ正念場になると思っていたが、過ぎてしまえば何度か厳しい局面もあったものの、あっという間に終わってしまったようにも思う。約25年間、加齢による体力低下、釣り以外の仕事量は格段に増えたにもかかわらず、今も昔も練習時間の多さは全く変わっていない。練習するのが好きな事もあるが、「偶然」や「運」が少なからず大きく影響する「釣り」のどうしようもない本質に、少しでもそれを自分の努力で排除できたという充実感こそが、私のバスフィッシングの喜びの原点にあるからでもある。またルアーのテストや、取材のための釣りとは違い、純粋にバスと向き合える本当に貴重な時間が「プラクティス」だとも考えている。

誰よりも練習をする事が自分の自信に繋がってきた。
近年は必ずしも練習量が結果に繋がらない事も多いが、
その信念は今も変わらない。

言ってみれば、有名業界人になればなるほどいつの間にかしなくなる、「プライベートな釣り」に代わる自由な試行錯誤の時間なのである。それ故に、練習は試合のためのみならず、大好きな釣りが自由にできる時間として、そして自分の釣りを進化させるため、長期練習を好んでしている。取材では困るボーズも、ボーズ覚悟で試すことで、逆にそこから学べる事が多くある。だから体力的にはきつくても、嫌だ、辛いと感じる事は一度もない。
バスプロになって良かったと思う事は、こんなに長い時間好きに釣りばっかりしてても、「仕事やから」と今は胸張って言える事ですね…。結果が出ないと打たれますが…。

さりげなく?宣伝ですが、霞の人?ベースデコンブとの
コラボロンティーが間もなく発売です。
にしても、日焼けで真っ黒・・・

さて、今回の練習は前半戦は暖かい天気のおかげで、北浦を中心に想い出めぐり。まずまずの手応えからスタートしたが、中盤には3月末並みの大寒波到来。朝の気温は6度台とまるで真冬。おまけに大潮の水門大解放も相まって、1日で1m近い大減水。109LBのエレキが何の意味ももたない程の激流に翻弄され、完全にバスを見失った。

風邪を持ってきただけの?の前山。
俺達!もびっくりのドピンクレンジャー・・・・
確かに別の意味で目立つが、本業で目立ってね。

デザイン希望を聞いた時は、アホちゃうか・・・・と思ったが、
実際に出来てみるとなんかカッコエエやんけ・・・。
このボートをニューエスカレードで引っ張る君は何者????

中盤は体力的にも苦しい荒れた天気や水門大解放による大激流等、ハプニングが続いたが、黙々と「作業と確認」に徹した期間でもあった。おかげで昨年とは比べ物にならない程、綿密なチェックが出来たと思う。ただ、それでも難しい事は変わりなく、釣り方の軸が実際に釣れない事には見えないため、不安との戦いの中盤となった。
ただ、この時、今の霞の状況には決して合っているとは言えないにもかかわらず、現在開発中の革命的新型プラグに反応が出た事が収穫だった。すでに野池では驚くような結果が出ていたが、この厳しい霞水系で結果が出た事は収穫だった。

もうすぐ世界の常識を覆すプラグが登場する。
突然、衝撃の動画でお見せしますのでご期待ください。

僅か2匹でしたが・・・このプラグにはまったく合っていないと思えた条件だった
のにデカイのが釣れた事が大きい。

そして後半、中盤の釣れなさには正直、かなりの焦りといら立ちを感じていた。案の定、釣り込みを開始しても簡単に釣れる事はなく、誰もが解っている場所を外して行くと、延々とノーバイトの時間が続く。苦労して見つけた期待のスポットが何の反応もなく次々と消えていく。後半は誰もが狙う本命は外して、トーナメントタイムで何キロ釣れるかを試していったが一番いい日で8本、4キロ後半程度を釣る事ができた日が2日間あった。しかし半面、完全なゼロに終わる日もあった。一つ歯車が狂えばゼロとリミット5本が紙一重である事は紛れもない事実なのだ。しかもこれは平日だ…。

11日間も連続で釣りすれば、こんな日もごく稀にあります。ごく稀に・・・。

ただ、最後の3日間は南の爆風に苦しめられたが、なんとなく霞水系バスの独特の行動習性の様なものがおぼろげながら初めて見えてきた様な気がする。昨年も予選落ちしているので大きな事は言えないが、今までの自分の霞水系に対する練習の方法は大きく間違っていたかもしれない。今回の最後の3日で気が付いた事が正しく実行できれば、今回の目標15位以内は達成できるかもしれない。控えめな目標だが過去2年の年間成績は、ほぼ後半3戦だけの成績と言ってもおかしくない程、開幕2戦を見事にコケている。後半3戦で勝負に出るためにも、ここが正念場なのだ。

朝から日没まで連日の練習が結果に伴わない霞水系、
今回、その理由が解ったような気がする。
それが出来ればまた新しい扉が開くかもしれない。

さて、今回の練習ではIK-180マークIIの霞カラー試作品(霞オレンジ)が予想を裏切り好結果を残してくれた。もともと赤系のルアーは苦手だったのだが、完全に自分のフェイバリットになってしまった。所変われば、色変わると言った感じか…。ただ、この時期ライジングクランクであるIK180や250が抜群に効くのは産卵絡みの特殊条件で、かつてTOP50土師ダム戦(寒冷地の6月頭に開催)で3日間IKクランクのみを使い切りお立ち台に立った時と同じ理由だ。これは次回通用する可能性は低いだろう。

今回、IK-180マークIIの春の強さを再確認した。
来れば確実にキロオーバー。
逆風にも抜群に強くなった。

今まで苦手だった赤いカラーに対する疑問が払拭された今回の霞水系。
カレイドのグラスロッド霞クランク66Mもこれで完成!

そして今回のMVPはなんと言ってもバークレイ「霞クロー」と「セクシーアンクル」。霞クローは抜群の使いやすさと耐久力、そして何より関西では軽すぎると思ってしまう3.5g〜5gシンカーと言った、霞スタンダードなライトウエイトテキサスでの使い勝手の良さは、いかなるクローワームより優れていると確信できた。

WBSスタッフも超絶賛の霞クロー、今月末のTSRでは野池の超怪物も捕獲!こいつはマジ凄い。

ナベも絶賛の霞クロー、伝説の青爪にグリパンボディー。
通称「青爪GP」
久々のバークレーコラボワームの登場。
詳細は間もなく発売のバスワールドTSRにて。

また、「セクシーアンクル」は数種のバリエーションがあるが、本腰を入れたトーナメント専用モデルとして作ってきただけに、非常に高い戦闘能力を発揮してくれた。オブザーバーやカメラが同船するTOP50では、開幕戦の若手ワンツーに貢献したように本当に試合で信頼できる自社製品が契約選手には絶対必需品になる。セクシーアンクルシリーズの登場はTOPチームのスコメイクに最も貢献できる武器となるだろう。

今回、ナベはセクアンのおかげで、ズーボ神から脱出する事が多かった。
バックアップはセクシーアンクルに任せた。

結局、試合になると最強は恐らくコイツ。
トーナメント専用に作っただけに、その釣獲能力は
ずば抜けていた。
まもなくイマカツから新ブランドで登場。

昨年、ナベに取り憑いていたズーボ神も、セクシーアンクルのセクシーさに、昇天してしまったようです。

こうして、11日間に及ぶ第2戦の練習は無事終える事が出来たが、最終日に悲しい出来事が起こった。生まれて初めてマリーナで、「ボート荒し被害」にあったのだ。幸い常にボートの中には大したものは置いていなかったのだが、最近同様の事件が頻発している事もあり警察に被害届を出すことになった。おかげで最終日の練習時間と気合が大幅に削られてしまうと同時に、同じバス釣りが好きな者として腹が立つ以上にやりきれない気持ちになった。盗まれた物の中には私が雑誌等で愛用していたサングラス2個もあり、それらは特注ワンオフモデルなので、ネットオークション等に出ればすぐに足が付くものだ。それ以上に、強度の乱視度入りサングラスなど、一体どうするつもりなのだろう…。ちなみに一つはギガヘルツバカラックで、テンプルに「K」のメタルマークが入ったもの、もう一つはドルチェ&ガッパーナの特注品だ。
最後は残念な練習の終わり方になってしまったが、もしこのブログを見る事があったら、そのまま元の場所にそっと返しておいて欲しい。他人にとっては大したものではないが、色んな思い出のあるタックル達なので…。釣り人の良心に期待します。


一番愛用していたKメタルマークの入ったワンオフの
ギガヘルツ・バカラック。
常に身に着けていた愛着モノだけに無念・・・。


もう一つがこれ。ドルチェ&ガッパーナの09モデルのテンプルに「CATCH THE IMPOSSIBLE」が入った特注品。
もう2度と手に入らないプライベート用
お気に入りだった・・・。

 

 

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