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隠れた名品・ダイナゴン4・5インチシークレットの巻
50アップの口に比べると、ダイナゴン4.5インチなど実は極小サイズ・・・
4.5インチをデカすぎと思ってしまう釣り人の心理って不思議ですね・・・。



今週から来週頭にかけて取材4本が予定されている猛烈ハードな師走が始まった。しかし、この所、頭が異常な程冴えて?いるようで、いろんなアイデアや新色が次から次へと沸いてくる。今年末から来年ショーにかけてイマカツWEBサイトは大なり小なり、かなり「衝撃的発表」が続くと思うので、是非是非、御期待下さい!

さて、とは言うものの新作ばかりが優れた商品ではなく、従来品にも隠れた名品?が結構存在する。今回は忘れられがちだが知っている人は知っている定番ルアーにスポットを当ててみたい。

4インチ以下の3兄弟は大人気で今でも人気カラーは常に品薄。
なのに本来最も天才の長兄4.5インチは不遇の扱い・・・。
確かに思い当たる原因はあったが、今回でそれも解決!

今回の隠れスポットライトは「ダイナゴン」。とは言ってもダイナゴンは既にイマカツの中でも売上上位に常にランキングされるロングセラー超定番商品。とても隠れ名品ではないのだが、意外に隠れなのが何故かあまり売っていない「ダイナゴン4.5インチ」なのである。事実、超売れ筋の3インチ、4インチに比べると、4.5インチはヒジョーに肩身が狭い長男坊である。しかし、実はダイナゴン開発時からイマカツ工房的に最も優れた性能を持つのが4.5インチである事は紛れもない事実だったのだ。
まず、

*ノーシンカーとして圧倒的比重と18gにも達するその自重。(スースタ7fにピッタリ!)
*シリーズ最高不倒のバックスライド距離と軌道の安定性。(ヘボキャストでも超奥に侵入)
*シリーズ最強の耐久力(ヘビーカバーでも針持ち抜群)

この3つをとっても「デカい」と言う印象以外は、全ての性能でシリーズ断トツの安定性を持つのが4.5インチなのである。

ところが悲惨な事にこの長兄が不遇な理由は…

*デカすぎ(しかし、実際はザリガニの子供並みの大きさ…)
*フックもデカすぎ(推奨はノガレスモンスター6/0,確かにデカい…)
*フッキング悪そう…(6/0は確かに太くてごつい…)

…と言う事になる。特にフックがゴツ過ぎの印象はフッキングが難しいと思われがちだ。

実際に旧吉野川産の手長エビの大きさと比べても、本当は小さいくらい。
アメザリと比べても相当小さいダイナゴンの4.5インチ、イメージって怖いですね・・・。

しかーし、讃岐道場ホンデュー師範、そしてビニールハウスの暴れん坊は密かにこのダイナゴン4.5インチを絶賛して止まないのである。さすがに試合になるとひるんでしまうのか4インチの出番が増える(私も…)が、プライベートでは圧倒的に4.5インチのデカバス捕獲率は他のサイズを遥かに上回るのである。

ダイナゴン4.5インチを野池ガイドで偏愛するホンデュー讃岐師範代。
1年を通じての消費量は彼の食卓に上るエビの量を遥かに凌ぐ!?

まあなんで今更とも思うかもしれないが、あまりにも地味なのと、新製品開発に目先が行ってしまい、なかなか紹介する機会がなかったのが本当の所。しかし、最近、あるフックの登場でこの4.5インチが劇的に誰にも使いやすく、フッキングも抜群になったのでここに紹介する気になった。そのフックこそがモリゾー印の「ガマカツ316R」である。私は昔からガマカツフックをメインに使っているのだが、このモリゾーフックはちょっと他のメーカーのフックとは異なる所がある。その異なる点とは…

*日本の平均的同番手に比べ明らかに一回り以上デカい!長い!(デカイの好きやね…)
*そのくせ、ワイヤーは一回り明らかに細い。(でも弱くないのがガマカツらしい。)
*アメリカのプロが好む明確なクランク角度のゲイプとストレートポイント。

と言う点だ。

ダイナゴン4.5インチの救世主となったガマカツの316R。
このちょっと珍しいフックの登場でダイナゴン4.5インチ、
そしてダッドカットのフッキングは超快適確実になった。

この他にはない特徴が、特に5/0,6/0において、まるでこのために作ってくれたんちゃうの!?と言うほどダイナゴン4.5インチとダッドカットに奇跡的なベストフィットだったのである。しかも5/0においてはダイナゴン4.5、ダットカット両者の機能やフォルムを一切損なわず、同時にワイヤーが細いため軽い力で十分フッキングする事が解った。おかげでダイナゴン4.5&ダッドカットには、この5/0フックオンリーで共通に使えるため、実に重宝するようになったのである。

ダイナゴン4.5インチに超ベストフィットな316R。
上が6/0、下が 5/0だが、どちらでもオッケー。
5/0は同クラスでは格段に細いワイヤーで、スーパーコブラクラスでも十分フッキングする。
超ヘビーカバーや、2mを超える深さでノーシンカーなら6/0がお勧め。

しかし、それでもフッキング不安と言う方には、ダイナゴンのスリット加工をおススメする。

ダイナゴンの外皮にカッターで切れ目を入れるだけでフッキング率大幅アップ。
この切り目側からフックを抜いて、外皮に皮一枚でフックポイントを隠すのが基本。(撮影角度の都合上、刃が指側に向いてますが、本来、指を切らないように刃は逆方向に向けましょう!)

ダイナゴンは非常に高度な成形技術で作成されており、写真の様に粘りと強度のある外皮と塩が強烈に充填されたコアとの完全な2層構造になっている。この外皮にカッターで軽く切れ目を入れると、フックセットも非常にしやすく、フッキングも格段の向上する。ダイナゴンの外皮はノンソルトのため、強度は抜群、更にフッキングをよくしたければ、カットする前にモミモミして中の充填ソルトをホグしておこう。これだけで相当、ソフトなダイナゴンにチューニングできる。ただし、感触が気持ちいいかと言って揉み過ぎ注意!

ダイナゴンは普通の高比重クローワームの価格では採算が合わないくらい、とても高度な金型成形技術を採用している。試しにカッターで切ってみるとその差歴然、この高密度ソルトコアと外皮の強さがキモなのだ。

そして冬でも暖かい穏やかな日にバスが暖かい中層に浮き気味なった場合、「ノーシンカーバックスライドセット」は、ジグや重いテキサスをぶち込まれまくったヘビーカバーや岩盤の割れ目で、自然なスローフォールが強烈に効く場合がある。4.5インチは20ポンドラインでも悠々引きこんで沈んでくれるので、強烈なヘビーカバーの中層にサスペンドするビッグバスには時としてデッドリーな強さを発揮する。

ホンデュー師範は4.5インチダイナゴンをパンチングにも使用。
18g+14gシンカーでも軽く1オンスオーバー。
しかも、手足が自然な動きのダイナゴン4.5は、実は開発時から知る人ぞ知る湯原湖30cmゴミマット生まれの「元祖パンチングワーム」でもあるのだ。

最後に、これは私の昔からのシークレットリグを紹介。ダイナゴン普通付けに1・8〜2・5g前後の超ライトテキサス・ぺギングなし。ダイナゴン4.5は単独で18g前後のウエイトがあるため、ヘビーロッドでもぶっ飛ぶ上、底取りも早い。何を投げても速攻ひっかかるようなガビガビのリップラップでも、この「チョットテキサス」が抜群の根ガカリ回避と外した時に自然な「ザリダート」を演出してくれる。4・5インチと言う太さと大きさが岩の隙間へのスタックを防ぐ上、岩の隙間に隠れてバスから見えなくなり、揚句引っ掛かると言う最悪の「リップラップバミューダ消失?」も防いでくれる。これは4インチより実は4.5インチが最高に良いのだ。

パンチング、ノーシンカーにもいいが、超絶根ガカリ・ガビガビゴロタ攻めには極小テキサス普通付けが超お勧め。
イカやダッドカットを遥かにしのぐナチュラルリアクションが起こりやすく、低水温期のリップラ攻めには特に強い。

まあ、その辺を理解しているからこそ、ホンデュー師範は讃岐オカッパリガイドでの4.5インチ消費率日本一?な訳だろう。「自称ザリガニ王子」、人呼んで「ドブザリオタク」と言うだけあって、さすがにTOP50に返り咲く力をもつ本物のクローワーム達人である。来季の活躍乞うご期待!


 

 

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