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新高滝ワカサギ&スーキラ特別仕様登場の巻

連日、深夜2時3時に及ぶ、秘密兵器開発&新色開発。
こんなに工場に籠ったのは何年振りだろうか・・・・

この所、異様とも思えるほど釣りと仕事に熱中し始めている。今にして思えばここ2年半、常に心のどこかで「諦めなければならない事」への心の準備をしていたような気がする。そしてそれに抗う事に精神力の多くを擦り減らし、本来の闘争心を委縮させていたように思う。そんな中で自分を鼓舞するために掲げた言葉が「CATCH THE IMPOSSIBLE」だったが、来季は本当にその言葉を実現させたいと思う。

矢野さんのスローガンはCATCH THE DREAM、私のスローガンがCATCH THE IMPOSSIBLE、共に来年は勝負の年になりそうだ。
Catch the IMPOSSIBLE and make our DREAMS happen!!

さて、先週はブログの更新も忘れるほど集中的に、「秘密兵器」の開発、既存の常識を打ち破る新規カラーリング研究に毎晩深夜まで工場に籠っていた。その理由は私の塗装経験(約30年)の中でも、最も表現が難しく手ごわいと感じていた「ワカサギ」に、今回は本気で挑んでいるからである。世にワカサギカラーは既に腐るほどあるが、高滝湖や檜原、野尻湖で実物を見ても、スーパーの鮮魚売り場で見ても、どうにも世にあるワカサギカラーは私のイメージとは程遠いものだった。鮎に並ぶバスの最高の大好物でありながら、表現しやすそうでしにくい魚、それがワカサギだ。ここ数日、スーパーの鮮魚売り場の前でワカサギを執拗に見つめる私の姿は、近所の主婦には異様に見えたかもしれない。

近年、バスフィッシングの鍵を握るようになった「ワカサギスクール」攻略。
特に関東方面ではワカサギイメージの表現は結果に天と地ほどの差が出る。

西の横綱「鮎カラー」と並ぶ東の横綱「ワカサギカラー」だ。そのベースモデルに選んだのはもちろん阿部信吾が偏愛し関東大定番となったスーキラだが、塗装にのめり込むうちに、前から改造してみたかった「2種類のスーキラ特別仕様」にも本気でトライしてみた。

その2つのチューニングの1つ目は私のかねてからの希望で、スーキラをスピンクランキング専用にファクトリーチューンする事。要はワスプの様に投げて巻くだけ、ミノークランク的な性能を特化したチューニングだ。飛距離を伸ばし、ハイギアの高速リトリーブにも耐え、追い喰いの一瞬のアタックも完璧に載せるフッキングの良さ。それはダートに優れ、止めて魅せて喰わせるスーキラとはまた別のベクトルなのである。

コレは木崎湖産ワカサギ。
湖によって微妙に背中の色の濃さ、紫と青の発色の濃さが違う。
濁った湖のワカサギほど、背中の色が薄く淡い感じを受ける。

そして、今回、私と阿部信吾のワカサギカラースーキラへの熱中は、2つのファクトリーチューンの一つ、スピンクランキング完全対応への新たなスーキラを完成体へと進化せる事に成功した。
その名も「クランキング・スーパーキラービル」。ソフトテールを装備するスーキラは、その止めた時のナチュラルさと、驚異的なディープでの軽いダート、止めているときでもテールフックが立つ「キラーフック(PAT)」が最大の特徴だ。一方、クランキング・スーパーキラービルは、スーキラ比約15%増の飛距離とコントロール精度をもち、ハイギアでの高速リトリーブに抜群の直線安定性を持つ。その分、潜行水深もスーキラを約10%上回る。そして、高速振動によるボディージョイントの軋み音とクラック音は、並みのラトル音とは違った高い集魚効果を持ち、スモールボディー3フック搭載により、フッキングの良さとバラしにくさはケタ違いに向上している。何より、難しいと思われがちな低水温の最終兵器SP・ロングビルミノーが巻くだけで簡単に使いこなせるのが最大の特徴だろう。

今江克隆渾身の超力作「高滝ワカサギ」。
前回のモデルが阿部にNG出されて燃えました。
コレで文句言ってきたらマジ、コロス!!

そして、ナニゲに完璧な3フック仕様の巻き専用ロングビルチューン版として完成。追い喰いも絡め捕るスピンクランキングに特化した今江特別仕様だ。

ホンマに我ながら素晴らしいカラーを出せたと思う。
間違いなくこの配色は業界初。
背中の色に四苦八苦した。

そしてこのクランキング・スーキラは、もう一つ「裏技」がある。これはスーキラ本来のコンセプト自体を否定しかねないので今まで隠していたが、「飛びと巻き」の威力だけを強力に特化する「輪ゴムロックチューン」と言う方法だ。これはもともと一部でS字系ビッグベイトをI字モードに強制チューンするために古くからあった裏技で、SG-PLUS開発のヒントにもなった簡単チューンだ。輪ゴムの締め加減を上手く調整すれば、大幅飛距離アップとディープダートの両立も可能。小さい輪ゴムを探すのが面倒だが、結構、色んな所で使われてるので見つけたら大切にとっておこう。

これが「輪ゴムロックチューン」
小さな輪ゴムをジョイント部分に巻くだけ。
飛行姿勢が「への字」にならないので大幅に飛距離が伸びる。
ジャークでも程良く撓るため、ディープでのダートも良い。
アクションも小気味よいタイトウィグリングに変わる。
しかもサイレント。
スーキラとは完全に別物だ。

現在、「もう一つの特別改造仕様」と共に、この最新「高滝ワカサギ」のクランキング・スーキラは阿部信吾の手で実釣テストに入っている。阿部信吾の最終テスト結果を次第だが、この「高滝ワカサギカラー」のクランキング・スーキラはクリスマス頃に投入予定をしている。巻くだけで釣れるロングビルとしてはカラー、性能共に間違いなく現在の市場最高レベルのチューニングモデルに仕上がったと思う。そして、カラーに関しては複数の最新カラーの発色にも成功したので、追って発表したいと思う。御期待下さい。


こちらがモノ本の高滝ワカサギ。
前回の試作はむしろ檜原ワカサギに近いそうです。
現在、檜原ワカサギにも挑戦中。

 

 

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