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初公開!新製品情報あれこれPARTIIの巻

今月のバスワールドで初公開されたSRシャッド。
ミドストで驚異的なフラッシュロールを発揮する。
ピンテールならではのキレる動きと微波動で
ルアーを見切った50アップがイージーに出た。

さて、最近よく思うのは確かにバスフィッシングの知識、スキルは一般レベルにおいても相当なレベルに達しているが、同時に湖ごとの「ローカル色」が強く出始めているのが最近の大きな傾向に思う。それだけ、特定の湖に通い詰めた結果、極めてローカル性の高いご当地テクニック、ご当地ルアー、カラー等が確立されているということだ。
こういった現状もあり、イマカツ的にも今季のルアーの開発にあたっては、このローカル性を意識した上での開発を考慮し始め、今季は当初からローカル情報を重視し、公開非公開にかかわらず非常に多くのプロトタイプを湖のローカル性に合わせては、密かに作ってテストしてきた。ただ、これらプロトタイプも地域によって評価に大きな差があり、絶賛するモニターもいれば何のリアクションもないモニターもいる。自分がピンとこない良さや魅力でも、場所が変われば他のアングラーにはピンとくる魅力もあると言う事。そしてその逆もあるのだ。

所変わればルアーも変わる。ダッドカットにジャバシャッドは霞水系で絶賛。
既に北浦でもウィニングルアーに。今年からWBSイマカツチーム霞プロジェクトがスタートした。
(TSRクロニクルスIIより。コピーはダミーです。)

ということでイマカツでは弱小企業ならではの試みとして、今後は機を見て「実戦評価プレリリース」を行おうと思っている。要は判断に悩むようなプロトタイプを一度少量世に出してみて、その反響とモニターレポートによってスタメン入りするか、お蔵入りさせるかを決めようと言うものだ。

その今回、その先駆けとなる一つが七色や青連寺湖、三瀬谷ダムチャプターでは圧倒的な強さと戦績をもつルアニューでもおなじみの楓井君にテストを依頼していた「レインボウシャッド」である。

今月、少量だがプレリリースを試みたレインボウシャッド3.5インチ(ボディー長)。
来月も少量予定。
1/0オフセットフックでもサスペンドする高浮力、高速直線維持能力は驚異的。

これは個人的にはかなりの自信作なのだが、ここまでいいテストシーンに巡りあえず、アクション、操作性、飛距離は◎なのだが、自分で50アップの実績が出せておらず、発売に二の足を踏んでしまった逸品だ。バリバスのマジックミノーの凄さに衝撃を受け、3年以上前から開発を続け、絶対に外せなかったフライ用のマテリアル「シンセティック」をテールに装着する技法を開発し、遂に新型リアルセミフローティングワームが完成させた。シンセティックの集魚効果はフェザーの比ではない。

3年ほど前、スモールに驚異的効果を発揮し、バスフライシステムとして話題になったバリバスのマジックミノー。
この性能をそのままに、スピニングでなんとか投げられないかと考えたのが始まり。

こいつはオフセットフックでも十分水面に浮かぶ浮力を持ち、テールのシンセティックのパラシュート効果で、超ハイスピードリトリーブでも「真っ直ぐ」直線を維持するスーパーハイスピードI字対応である。マス針チョン掛けでもI字を維持できる希少なストレートワームだ。無論、ジグヘッドミドストやワッキー掛けによる水面ピクピク用としても優れた効果を発揮するシーズン的には真夏系のルアーと言う事で、今月少量だがテスト出荷を果たした。楓井君的には大絶賛の完成度らしい。スタメン入りするか否かは、その後の結果を見てからと言うところだろう。

また、このピンテール系開発の途中段階で、くしくも素晴らしいモノが出来てしまった例もある。それがハドルスイマー4リアルのテールパワーがどうしても「強すぎる」時に、絶大な効果を発揮してくれた仮称「スーパーローリング(SR)シャッド」である。

高滝戦の時にいやというほど思い知らされたピンテールの威力。「寄せる」ハドルに対し「逃げる」要素を含むのがピンテール「SRシャッド」の威力か。
投入即結果が出るルアーは、大当たりの事がほとんどだ。
これは自信作!

一見、同じようなボディーのテール違いに見えるが、このSRシャッドは、完全に専用設計で、ボディー形状は著しく異なる別物である。特にミドストにおいての軽くレスポンスの良いフラッシュローリングは特筆モノで、実戦テストでも取材でも、あっさりと50アップを捕獲している。ロングキャストでのミドスト、正攻法的なジグヘッドの釣りには最適で、こちらは秋のデビューが確定している。ハドスイ4と組み合わせることで、「強」と「弱」のアリウープが可能になった。

しかしなんと言ってもコイツの威力は半端ない。
厳選のキモを抑えたリアルフィニッシュがいよいよ登場。
どのカラーも威力に外れはない。クロニクルスII DVDでそのキモを発見して欲しい。

そしてハードベイトでは、ラリーが絶賛してくれているIK−500R2の特注モデル「IK-450LR」がある。これはラリーの試合に向けて急遽特別にIK-500R2の試作金型を一部改造し4.5mダイバーにチューンしたもので、特徴的には「軽い巻き心地(LIGHT RETRIEVE)」と「超飛距離」を前面に出しており、回収時にも疲れない仕様になっている。これももともと販売予定ではなかったが、琵琶湖を中心とするモニターに好評で、とそしてIk-450LRは9月末にテストリリースを予定している。

一見同じように見えるが、巻いたフィーリングはかなり違うIK-450LR。
1日投げても疲れない回収の楽さがいい。
カラーを絞って秋口にリリース予定。

その他にも、既に完成から2年がたとうとしているが、いまだ陽の目を見る事が出来ていないが、一部スタッフからは高い評価を得ている仮称「モジャハンド」。実際よく釣れるのだが、ダイナゴンとモジャオの合体みたいで個人的にイマイチ好きになれないだけ…。すぐにでも販売はできるのだが…販売予定は今のところない。パンチングには最適なので、次戦旧吉野川で何か起これば別だが…。

ダイナゴンにジャバロンとモジャオが合体した?トランスフォーマー・モジャハンド。
それなりにいいのですが、ビミョーな存在。欲しい人います?

また、バークレーでは既に完成しながら、霞戦でホゲたから却下されたバズハンドを持つ悲しみの「クラッククロー」もある。霞のメンバーには好評だったのだが、個人的にもっとストロングなのモノが欲しくて、激却下。バークレーラボが頭を抱えている逸品だ。おそらくアメリカで知らない間に売られているかもしれないが…(実際、過去よくある…)。

せっかく作っても、試合でホゲると市販する気がなくなります・・・。
多分ルアーのせいではないと思いますが・・・
小さなルアーの場合、試合で効いたってのは重要ですね。

そしてまた、イマイチこれと言ったインパクトに欠けていたため、地味に以前からイマカツガレージに存在していた6面体ボディーを持つストレートワーム、仮称「ヘキサゴン」。これは試しにリアルカラーに塗装してみた所、旭川ダムではシングル入賞の立役者になってくれた。初日、2日目と最上流で、自分のフックのセッティングミスでキッカーをバラしまくったのもこのワームで、これをSAWAMURAレボ・フィネスで岩撃ちブッシュ撃ちするパターンだった。全く発売する気はなかったが、最近かなり揺れ動いている。何かもうひと押し毒が欲しい。ただ、次のリアルの方向性はハッキリ見えた。

ホンマに痛恨だった旭川のヘキサゴンリアル。
ネコリグはちぎれてもフックセッティング命です。
イマカツの次の「リアル」の方向性はこのヘキサゴン系で決まり!

まあ、ざっと紹介しただけで即販スタンバイできているお蔵入り候補がこれだけある。今季も私が散々、ゴネまくったジャバシャッド(2年以上前、フィリピンロケで既にベースは完成していた。)も、デビュー同時に霞水系で思いもかけない反響になっている。これもローカル性豊かになった誤算なのだろうか。来期の目標は「絶対タイムリーリリース」、イマカツにとって(私にとってか?)創立以来一番の難題の解決に全力を尽くすつもりです。


暴れん坊絶賛のカレカ。突き抜けすぎた性能のため理解されないと判断しお蔵入りに。
当時はまだ早すぎました。いまなら理解されたかもね。残念!

 

 

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