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IKピラーニャ・NEWコンセプト公開の巻
遂に完成したイマカツバイブレーション「ピラーニャ」。
ハスキーワインダークワトロプラスとの愛称は最高だった。



現在もまだ、ほぼ毎日腰痛の通院治療が続いている。昼間は通院、そして夜は黒帯9の編集作業で編集室に籠り切り。おかげで他の仕事にあてる時間的余裕が全然ない。しかし、現在毎日通っている治療法が功を奏し始めたのか、正月には深度20mの深みに沈んでいた腰椎の状態が徐々に8m付近まで浮上してきた感じがある。しかし、まだようやく水面の光が薄っすらと見えてきた様な感じであり、ここから先、水面までの8mを浮上する事は並大抵ではない。目標の手術回避までには最低水深3m近くまで安定して浮上した手応えが必要になる。私にとって昨年一度も浮上できなかった水深3mとは、陽の光がサンサンと差し込む、まさにサーモクラインだ。今年は何が何でも開幕トーナメントをせめて70%近くまで戻した状態で迎えたい強い意思がある。

この時すでに座ることすら困難を極めた08年開幕戦3日目。
予選は通過したが決勝はノーフィッシュ・・・。
コンディションは今で言う水面下30m以深の状態だった。

大病をして初めて健康の有難さに気がつくとよく言う。一昨年、トーナメントが出来なくなって、死に物狂いで復帰して、初めて最前線で戦える事の幸せさを再確認する事が出来た。自分の成績やモチベーション低下を「トーナメントが盛り上がらないから」、「スタイルが合わないから」と逃げてしまうのは簡単だが、戦う機会と舞台を与えてくれる全国組織のトーナメントが今も存在する事に感謝すべきことを学んだ1年でもあった。自分がバスフィッシングにこれだけ熱くなれる理由、それは今も昔も「トーナメントが存在してこそ」。その情熱にはなんら変わりがない。そのためにも今暫らくは取材も仕事も極力最小限に控え、治療に専念するつもりだ。

フィッシングショー発売を目指して深夜まで急ピッチ制作中の
黒帯9、そして黒帯10。
隠されたイマカツのVS2009年ニューコンセプトを遂に公開します。

今回の黒帯は既存のバスフィッシングDVDに革命を起こすであろう斬新なスタイル。しかもさらにビッグサプライズが・・・。

さて、そんなこともあって
実は激ネタ切なのだが、イマカツ的には12月のメキシコロケの大成功もあって、非常にいい感じで2009年を迎えられている。今回のメキシコロケの2009年イマカツ的マル秘スペシャルコンセプトルアー達の多くは残念ながらフィッシングショー終了の2月末にスクープ記事&映像初公開出来る予定なのだが、先発隊とも言える2009年イマカツ的ベーシックコンセプトルアー達は1月末、ショー前にその全貌を明らかにする。

ベーシックの一つ、エリート5のメインベイト、ダイナゴン3インチが
今月末リリースになる。
真冬でもこいつのヘビーテキサス(10g)のリアクションは強烈に効くので
是非試してください。
着底スライドするメタルジグ感覚で、縦ストメインにタイトに使いましょう。

さて、そんな中でも既に12月末に先行公開されている2009年のイマカツベーシックの先鋒が何と言ってもブザービーター以来、初の登場となるバイブレーションだ。2009年3月初旬、満を持してリリースするのが、ここに紹介する「IKピラーニャ」「IKジョーカー」と言う異なる性能を突き詰めた2つのバイブレーション。イマカツがこの2つのバイブレーションに求めたコンセプトは明確だ。この開発にあたって、私は様々なバイブレーションをことあるごとにテストし、最終的に行き着いたのは「当り前の不便を感じる部分」の解消だった。

上がIKジョーカー、下がIKピラーニャ。
双方ともその長所を最大限生かすための完全別設計。
まずは双方とも2月末60mm3/8ozからリリース。
ジョーカーは限定販売になります。

私がバイブレーションを普通の使い方で引いていて感じた不便とは、一つは当たり前だが、逆風でも一糸乱れぬ姿勢で真っ直ぐ激飛ぶこと。とにかく回ったりヒラヒラして欲しくない。そしてもう一つはオカッパリでもボートでも一番感じたのだが、「バイブレーションは意外と底スレスレで一定層をキープして引いてくるのが難しい」と言う点だ。裏返すとバイブレーションは想像以上に浮き上がり易い。ボトムやウィードの面を平行に長く、しかも一定速度で引きたいのだがなかなかこれが難しく、リーリングスピードを緩めたり止めたりして深度調整を繰り返す必要がかなりあった。実際にはボートからだと3mのボトムをたまにタッチしながら底と平行に引くのはほとんど至難の技で、2mのボトムすら意外に平行に長く引くのが難しいモデルがほとんどだった。そして確実に解ったことはバイブレーション等の一定速度で巻くルアーほど、一定水深を水平(ホリゾンタル)に泳ぐ距離が長ければ長いほどバイトが確実に多いことだった。

IKピラーニャ独特の前方に突出した下顎。
重心を先端に局所集中させ、内部構造も独特のヨコアイ。
水をうまく引っ掛けて、しかも一定層から浮き上がらない工夫が随所に組み込まれる。

そしてもっと明確に解っていた「重要なキモ」は、この手のルアーは着水から水平スイムに移るまでのカーブロール時と、水平スイムから初めて浮上軌道に移った直後のバイトが非常に多い事だ。特に後者は水平スイミング距離(時間)が長いほど浮上軌道に移った時のバイト数はそれに比例して多いように思えた。「警戒心を抱かせない長距離の水平スイミングこそが、一瞬の泳層変化によってバイトを誘発する人為的トリックへの重要な布石になる」と言うことだ。それが水平スイムからの一瞬のキル(ストップ)やフォールなどを劇的に活かしてくれる。

バカラックで日本サイズのバイブレーションは正直小さすぎる。しかし、水深15mの「超中層」でビッグバス連発の使い方を完全に見つけた。

考えてみればワームのミドストやスコーンリグもその典型的な例だろう。昨今のバイブレーションは強波動と明確な振動が好まれた事もあって、それは逆に受ける水抵抗の増加に繋がりもっともバイブレーションに大切な「一定レンジキープ力」が知らず知らずのうちに犠牲になってきていたように思う。しかも何故か立ち泳ぎが敬遠され、ボディーもファットになり、よりフラットサイドクランク的な要素が強くなったように思う。
2009年イマカツバイブレーションコンセプトの一つ、それはまさに「一糸乱れぬ激飛び姿勢」と同時に「任意に沈めた水深からの卓越した水平レンジキープ力」、そして「効率のよい共鳴構造と素材によるサウンド」の追及にある。このコンセプトを具現化し、ようやく完成に至ったのだがIKバイブレーション「ピラーニャ」である。

近年のバイブレーションには珍しいとても薄いボディーが特徴のピラーニャ。
IKジョーカー(下)の厚みはほぼブザービターと同じ。

ピラーニャの特徴はシャクレた顎に注目に行きがちだが、それ以上にむしろ極めて薄いボディー幅にある。そしてシャクレた下顎が抵抗版となり、バイブレーションとしては異例の立ち姿勢をキープしディープダイバーのような深度維持機能を果たしている。同時にボトムノック時の左右への平打ちや障害物回避性能、感度増幅にも一役買っている。一見地味だが、「腹部のヨコアイ設定」も内部構造最大限のサウンドルーム確保、重心の一極集中を果たしている。ボディーは「イマカツ特選ボーン素材」で、内部でラトルが一部分に寄ってダマにならず、各個が左右の壁に効率よくヒットする幅に設計してある。

腹面のデザインも全く異なるIKジョーカーとIKピラーニャ。
ピラーニャには超汎用性、一方ジョーカーには特殊性能をもたせた。
ボーン素材の活かし方にもイマカツならではの独自のこだわりがある。

また同時にメインウエイトルームと隔離され振動伝達率が違う素材との接触によって樹脂面の乾いた共鳴効果を吸収されない工夫がされている。これによって、IKピラーニャは非常にベーシックながら、誰が使っても極めて解り易い、何より一定の速度で引いていてリールを巻く速度を調整するストレスの少ないバイブレーションになった。サイズは先行の60mm・3/8ozが2月末予定、続いてメキシコでも活躍した70mm・1/2ozが4月にリリース予定。

一般アングラー代表?でバイブレのメキシコテストを担当したナベさん。今回もまたまた10ポンド捕獲・・・。
こちらも黒帯にてご覧ください。名竿「ガゼル」のクワトロプラス62Mで60アップ連発です。

さてさて、一方の「IKジョーカー」は長くなったのでまた後日解説したいと思う。このIKジョーカーはバイブレーションのもう一つの王道「ジャーク&フォール」メソッドに特化した独特のトリックアクションを加えたもう一つのバイブレーション
である。2種類を継続テストしていたが、どちらも甲乙つけがたく、かといって両者を1つにまとめることはお互いの長所を半減させてしまうため、2つを並列開発していた。
いずれにせよ、これらはイマカツ2009年ニューコンセプトの氷山の一角。2009年春から徐々に加速し、私&フージー共に大殺界の明ける2010年に一気呵成の全開スパートをかける予定で頑張っていきたいと思う。


今年もステージでお会いできることを
楽しみにしています!

大阪ショーはたぶん確実に参加する予定
ですのでご安心を!

 

 

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