TOP50最終戦・九州遠賀川閉幕報告の巻
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| TOP50最終戦、九州遠賀川がまかつカップが閉幕した。癌の手術から復帰1年目となった今シーズンがこれで全て終了した。 トーナメントプロとして24年に亘って戦い続けてきたが、肉体的にも精神的にも、かつてこれほど長く苦しく感じたシーズンはなかった。癌と言う思いもかけない病魔に侵され、緊急手術となったのが昨年の5月。約1ヵ月の入院の後、無事退院することができたが、この病魔はたとえ手術が成功したといっても、自分の想像以上に気力と体力、そして平穏な精神を削り続ける恐ろしい難敵だった。
昨年から雑誌やDVDの取材程度はこなすことはできたが、今シーズンからの最前線復帰は、如何にトーナメントが過酷なものかを思い知らされる開幕となった。現場復帰して初めて自分自身の体が、もはやかつての自分でなくなってしまった事を痛感させられた。同時に現役を１年間離れるだけでこれほどまでに現役選手と力の差が出てしまうものかと愕然としてしまった。
復帰2戦目までは椎間板性腰痛の再発、それに伴う左足大腿二頭筋の肉離れも併発させてしまい、ランキングも38位と低迷、エリート5出場権利獲得の20位など夢のまた夢、TOP50来期残留条件の30位カットすら相当に難しいのではないかと思った。今だから明かせるが30位カットに自力で残れなかった場合、たとえ永久シードであっても本気で引退を考えていた。最前線の現場にいないものが何を言おうと、現役最前線、日本最高峰のTOP50はなんだかんだ言っても本当に恐ろしく技術レベルの高い、そして肉体的にも精神的にも取材など足元にも及ばないほどキツイものだということを、現役を離れて初めて理解できた。この機会に引退し過去の栄光と実績でメディア活動を続けることは可能だっただろう。しかし、私は本当の限界が来るまで最後の最後まで現役最前線に挑戦し続けていたい、諦めの悪い古いタイプの人間のようだ。
既にJB公式サイト等でご存知の方も多いかもしれないが、最終戦の結果は初日8位、二日目5位、そして最終日を9位でクリアし、総合5位入賞。遂に目標だったTOP50の表彰台に1年ぶりに返り咲くことができた。そして年間ランキングは23位から遂に12位にランクアップ、目標のお立ち台復帰、エリート出場権利獲得の年間総合20位以内を現実のものとすることができた。これもひとえにイマカツスタッフのみんな、そして今回も大勢駆けつけてくれた熱いサポーターの皆さんのおかげだと感謝している。
過去の自分の実績から見ればこの年間総合12位と言うランキングは過去最低である。しかし、甘いと言われるかもしれないが、今年は自分を褒めてやりたいと思う。はるか遠くに思えた表彰台への復帰、そして年間総合12位は過去に獲得した全てのタイトルよりも価値がある、自分自身の内なる弱さとの激戦に対する勝利の結果なのだ。メンタル、そして技術的には完全復活した事をここに宣言したい。
実は今回の試合初日、神様は腰痛の上にさらなる試練を課して私を試したのか、数年ぶりに風邪をこじらせ、酷い咳と発熱を押しての試合となった。試合結果には特に影響はしなかったが、さすがに今日はこのブログを更新する事すら相当に辛い。詳しい試合報告はまた後日したいと思うが、今回ウエイインした3日間15匹のバスのうち、13匹が全てあるプラグによるものだった。試合に内容に関しても非常に価値のある、充実した最終戦だったと報告しておきたい。
PS 最後にこれで公約通りエリート５出場権は獲得しました。エリート５の投票期間は11月10日消印有効、12日JB・公式WEBサイトにて開票、結果発表と非常に短期間になります。 投票用紙は2007年エリート5・DVD（スカパー・釣りビジョン http://www.fishing-v.jp/original/dvd_info/dvd/elite52.html ・定価2000円釣具店にて発売中）に入っており、サポーターの皆さんに私が出ているわけではないDVDを購入して投票して頂くのは誠に気が引けるのですが、今年最後の目標、エリート５「二回目の制覇」は皆さんの応援、そして投票なくして実現は不可能です。何卒、ご協力のほど、心からお願い申し上げます。 |
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