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最終戦遠賀川プリプラクティス完遂の巻
最終戦は東北の山奥から一転、北九州市の街中を流れる1級河川遠賀川。
雰囲気は180度違うが、大好きな九州上陸だ。



昨日、ほぼ1週間ぶりに九州遠賀川でのプリプラクティスを無事終了し帰阪した。今回も桧原湖プリプラ時に崩した体調(今は腰の具合だが…)が回復せず、6日間のメニューをこなせるか不安の中での出発となった。ともすれば高圧電流のような激痛で気持ちが折れそうな時もある。しかし、まずは行かなければ何も始まらないし、何も変わらない。このシーズンオフの12月下旬、再度椎間板のオペを受けることが確定しているが、最終戦、目標通りならばエリート、そして12月のメキシコ滞在までを今年の達成目標として気力でやり抜きたいと思う。

いよいよ最終戦。
ここまで満身創痍だったが一度も手を抜くことはなかった。
それが今年の誇りだ。

さて、そんな不自由な体調の中での長期練習だったが、東北と並び九州の土地柄が大好きな私にとっては、結構辛くも楽しい遠征なのである。すでに今日ナベでご存知かもしれないが、カレーもさることながら、ウマいラーメンに関しても周りに呆れられるほどの執念?と情熱?を持っている。今回も何はさておき「一蘭」黒崎店に行けることが何よりも楽しみだった。おかげで九州での晩御飯は6日連続一蘭ラーメンのみ。これで九州上陸6日間で昼を含め7回連続一蘭という、2年前の6回連続を更新する新記録を樹立することに成功した。さすがに何事も行き過ぎはちとヤバい気はしたが、ここ「九州の黒崎店」で食べる一蘭だからこそ、私にとって別格のラーメンなのであります。

一蘭はおかわりは代え玉式で。味は注文時に個別オーダー式。
ちなみに私は7回連続「こい味 こってり にんにく基本 白ネギ2倍 
ちゃーしゅー有 秘伝のたれ基本 超かた麺」です。
こい味 こってりはマスト。初心者はかた麺推奨です。ご参考まで。

さてさて一方、九州の遠賀川が好きなもう一つの理由は現在の日本のトーナメントフィールドとしては奇跡的と言えるほど「ベイトロッド&ハードベイト」でスピニング軍団に勝てる可能性のあるフィールドと言う点に尽きる。全域がフラットで浅く、マッディーな水質の遠賀川は、水が動き続ける「川」という性質も手伝って、街中を流れるお世辞にも綺麗な川ではないにもかかわらず、生物のライフサイクルがとても健全である。

川のバス、とくにマッディーな遠賀川はリセットが早い。
それだけにハードルアーのテストには最高のフィールドになる。

流れのある川はその特徴としてバスのプレッシャーへのリセットが早く、プリプラはほとんどスピニングを使うことなく、いろいろな強い釣りも試すことができる。現実、過去の試合でもベイトロッド勝負で表彰台を十分に狙える面白い場所だ。
それゆえ遠賀川での練習では様々なベイトロッドやハードルアーのテストも行うことができるうえ、同時にそれが十分に試合でもキッカーパターンとして通用する場面が必ず出てくるだけに遣り甲斐がある。

遠賀川でもホバってみたらナイスサイズが連発。
今年はどこのフィールドもクランクが調子いい気がする。

今回は比較的600gまでのキーパーは過去にないほどイージーだったため、如何に600g以上のバス(約35cm)で揃えるか、または非常に難易度の高い1日1本以上のキッカーフィッシュ(45cm前後1000〜1400g)を狙って仕留める事ができるかが勝負の分かれ目になることは明白だった。特に今回の遠賀川は「ハス(ケタバス)」が異常発生しており、エビ喰いの500gフィッシュとは明らかに違った、独特の「ハスパターン」が存在しており、それがビッグフィッシュ攻略の大きなカギになりそうだ。

こんだけハスがいれば喰うでしょ・・・って感じでバクラトリアルでキッカー爆裂!!
バクラトリアルはちょっとマジでいいです。

ハスパターンのバスは来れば確実にキッカー。
しかし、根性決めてやり切る覚悟がいる・・・。

遠賀川のもうひとつ面白いところは、いまやTOP50名物となりかねない「船団ライトリグ合戦」が場所的な特徴からほとんど意味がない事だ。遠賀川では全域を走りまくっての「ラン&ガンスタイル」が十分に通じる。それゆえアングラーとしての本当の勝負強さ、自分だけのバス、エリアを見つけ出す能力に、ハッキリと差がつくフィールドだ。

スモールは超苦手なナベもラージは得意。
IK-50で夕方は毎日イレグイに。

基盤特別限定色として3色が追加生産決定。
今回は野池コブナが遠賀川では効果的だった。

ただ、一か所数投の精度で見切り、何十か所も迷いなくクイックに移動を重ね正確に狙い打っていくこのバスフィッシング本来のスタイルは、船団のライトリグ戦とはケタ違いにアグレッシブで肉体的にもハードな釣りになる。移動は可能な限りクイックに、しかしエレキを降ろしてからは如何に慌てず正確に、落ち着いて狙えるか、その行動と心理の緩急が極めて難しい。昔は多くの湖がこのスタイルで、バスフィッシング本来のアクティブさ、スポーティーさに憧れてトーナメントを目指した人も多いはずだ。遠賀川はまだその可能性が十分に残された数少ないメジャーフィールドなのである。

バクラトリアルはまるでスピナーベイトみたいに激しく光る。
濁っていればいるほど目立つ感じ。クリアよりマッディー向き??

そしてもう一つ、遠賀川では今も変わらずバスフィッシングファンが熱い。街から近い土地柄なのかもしれないが、朝早くからスロープで毎日のようにファンの方が待っていたり、夕方にも毎日多くの人達が応援に来ていてくれた。今回の練習では体調が悪かっただけに随分、励まされた。ただ、次の最終戦本番は公式練習から相当に気持が入っていると思うので、あまり愛想良くはできないかもしれない事を今ここで先に謝っておきたいと思う。その旨何卒、ご理解願いたい。

IK-500R2でもキッカーフィッシュが。
遠賀川はシャローもディープもハードベイト天国。

秋の遠賀川定番パターンのディープクランク。
IK-500クラスへの大型クランクやバクラトではバイトは極めて少ないもののやり切ればデカい、それが特徴だった。
ライトリグではなかなか出ないバスが来る。
後はやり切る勇気とキーパーのバックアップパターンが本番まで生きてくれるかどうかだ。

いよいよあと10日ほどで復帰1年目となる今年のTOP50も最終戦を迎える。これほどまでに肉体的、精神的にもキツかったシーズンは記憶にないが、あと1試合でシリーズを全う出来る所まで戻ってきた。今回も桧原湖に引き続き体調的には厳しかったが、納得のいくまで練習はやれた手応えはある。今は来る本戦に向けて体調を再び悪化させないことだけに集中したい。最終戦、今年の総決算として悔いなくベストで臨めることだけを願っている。
                                        


肉体的にこれほどキツかった年は記憶にない。
しかし全練習メニューを完遂。果たして最終戦、どんな結末が待っているのか・・・。

 

 

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