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野池攻略「男の超絶遠投釣法」の巻

いよいよ爆発力を増してきたバクラトスイマー。
オカッパリでも大活躍、
しかし、フォローが出来れば更にグッド。

急深な山池タイプでは俄然よくなってきたバクラト。
これからが最盛期だ。


今週も色んなところへ様々な仕事で出向いてきたが、なかなか雨が降らない日が続いたせいか、何処もかしこも茹ってしまうような状態で非常に厳しいコンディションになっていた。しかし、全く雨一つで恐ろしいほどの変化をしてしまうのが今の野池のようだ。
今年は雨の降り方が非常に変わっていて、県下全域に降るというより極めて狭い局所的に集中的に短時間降る傾向が強い。野池は水温を下げる要素が全くないため、通常だと表層水温は軽く30度を超えている。通常ならヒシモやシェードに隠れたいところなのだが、これが皿池になるとバスは少しでも深い場所に移動し、著しく活性の落ちた状態にあるようで、本当に朝夕の一時期しかシャローに出てこなくなってくる。しかし、ひとたび雨が降るとこういった厳しい条件にある皿池ほどその酸素補給、水温下降の影響がモロに返ってくるようで、其の時の爆発力もハンパではないようだ。

さすがに人間も木陰でないとギブアップ。
8月は雨が最大のキーポイントです。

ここ数年、四国の野池は全国一といってよいほどプレッシャーが高く、特に水路の少ないため池系香川周辺は夏場には恐ろしく難しくなる。本来なら水路の多い徳島や岡山など、常に水の動く河川水路系のオカッパリをメインにする方が確実に夏場の成功率は高い。しかし水路となると結構市街地に近い場合が多く、いい年こいた大人が大勢で街中の溝のような水路でロケをしているとなんか微妙に恥ずかしい…。それで緑あふれる野池や山池、小さな野ダムなどの方が個人的に大好きなので、どうしても自然とこちらを選んでしまうのだ。難易度的には確実に難しいが、やはり緑がないといくら釣れる場所でも、どうにも私の中ではイマイチ癒されないのである。

ヒシモ皿池もいいけど、私は風景のいい山池派ですね。

ということで、真夏には難しい野池の攻略なのだが、場所的な攻略の鍵が最近少し変わってきている気がする。昔はシークレット的な人目につきにくい小さな水溜りのような池がよかったのだが、最近はこういった小さな野池もほとんどバレつくし、強烈なプレッシャーや水温の上昇の影響を一番受けやすく、イマイチぱっとしない。一方で結果的に真夏にビッグバスが釣れる確率が高い野池はむしろ結局、「流入水のある大きなメジャー池」のように思う。これは水が抜かれにくく水量が豊富、池自体の再生能力が高く、どう頑張ってもアングラーの手の届かない場所が池にあるため、よりビッグバスが安定して育っていると言う結論になる。このビッグバスメジャー傾向は、リザーバーや琵琶湖の大場所などでも近年ハッキリしてきており、いい場所はいくらプレッシャーがあっても結局そこでビッグバスが釣れているという結果になるのだ。

結局、夏は流れ込みに決まり。ただ最近はプレッシャーが高く、ある条件を合わせるだけで恐ろしいほど反応が違う。
これについては又別の機会で。

一方、テクニック面で野池のビッグバスを手にする方法は、一つは卓越したフィネス(サイトが主流)による方法があるが、これは正直言って如何に上手くバスを目で見つけられるか否かが成否の70%近くを握っており、プロレベルとアマチュアレベルでは極端な差が出てしまい、一朝一夕には真似の出来ない世界である。しかし、一方で誰でも可能で最も効果的なビッグバス攻略法がある。

バクラトの最大の強さは飛距離と引っ掛かりにくさ。
これはオカッパリの大きな武器になる。

それはベイトタックル本来のパワーと飛距離の極限に挑む?「男の超絶遠投釣法」だ。なんやそれだけかい?と言われそうだが、野池では人がとどかないところへルアーを届けることは圧倒的なアドバンテージになる。特に「男は黙ってフルキャスト」を信条とする人?や、大場所でこそ有効なのだが、オカッパリしか出来ない野池のバスは、今までルアーが飛んできたことのないスポットに予期せず何かが入ってくると、まるでスレを知らないかのようにあっさりと喰ってくる。この場合、ルアーが小さいか大きいかはあまり関係がなく、むしろ圧倒的に「届くか届かないか」の方が重要になる。とにかく届けば喰ってくる可能性が高いのだ。これはIK-250で見つけ、バクラトで大フィーバーがかかった某野池事件と同じことで、根本的にそれ以外のルアーで到達させることが根本的に不可能な距離にハニースポットがあったのである。

深い野池では騙されたと思ってIK-250も試してみよう。
狭いエリアではノンラトルは非常に重要、ワームのようにストロークで引くのがキモ。

この大遠投のメリットは大型野池や特に山池タイプでは圧倒的なアドバンテージになる。その際に重要なのはなによりもと、もう一つ、「引っ掛からないルアー」であることだ。対岸のオバハンにもボトムの障害物にも引っ掛からないことは、恐れず振り切れ、その結果スポットへの精度も上がる。この点からバクラトスイマーはおそらく無敵の超大遠投ビッグフィッシュルアーと言うことになる。そしてせっかく届いたスポットでテキサスリグ並みに「丁寧に誘えること」、巻き取る途中のコースをも誘える事も重要な要素だ。

これがオカッパリ必殺フォローベイト。男のダルマリグ。
とにかく圧倒的飛距離第一のノーシンカー。

さらにこのバクラト“男の超大遠投釣法”でスポットを攻撃しまくると、フッキングまでは至らなくても、何らかの反応が返ってくることが多い。この何らかの反応を獲た段階から更にもう一歩踏み込んだ男の大遠投釣法が、ノーシンカーをバクラト並みに飛ばすという無理難題なのである。ところがこれを可能にするリグが存在する。それこそがダイナゴン・「男のダルマリグ」だ。

これが4.5インチダイナゴンダルマリグ。
脚はワッキー的に誘いたいときは残す。
フックは5/0フッキングマスター。

こんな感じです。

何のことはない、ダイナゴン4・5インチの手足をもいでダルマ状態にし、5/0フックをセットしただけのリグ。しかし、このリグの恐ろしさは、ダイナゴン4・5インチの超絶フルキャストに耐える耐久力とツルンとした空気抵抗のなさ、手足をもいでも15gもある超ヘビーウエイトにある。これは1/2オンスのラバージグやテキサスをはるかに凌ぐ驚異的飛距離の上、フォーリングは極めてナチュラル、しかも対岸に突き刺さってもお構いなしという武器になる。

フッキングが苦手な人は甲羅側をハサミで切ってスリットを作る。このスリット側からフックを入れる。

基本的に届けさえすれば喰ってくる類のスポットだけに、手足のないダルマ状態でもイモとしての喰わせる性能はピカイチなのだ。まさにダルマのように手も足も出なかった対岸のブッシュやオバハンを恐れることなく攻略できる男のダルマリグ。手も足もないけど飛距離に特化した究極兵器になるのである。着水後の基本はフォール&ほっとけ。何もなければ5mくらいはゆっくりとズル引きしてみる。タックルは全てバクラトと同じカレイド・スーパースタリオン7フィートでカバーしている。

基本的には頭刺し、尻刺しどちらでもオッケー。
飛距離重視ならお尻が後方になる頭刺しで。
甲羅を下にするのが基本です。

真夏の水面コチョコチョ系も楽しいが、常に全力投球、男の野池スーパーストロングパターンも結構楽しいでっせ。(ただし、燃えすぎて熱中症に注意!)

 

 

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