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なにげに名作!!各地でダイナゴン絶好調の巻

何故か今頃口コミ人気急上昇!
ダイナゴンはバックスライドだけじゃない!!

スウェーデンから帰国してからずっと今期最大のビッグプロジェクトである「KALEIDO4WX(4WAY CROSS=4軸巻き製法)が最終大詰めを迎え、他のことが手に付かないほどテンパった状態が続いている。正式なアナウンスが出来るまでにはもう少しかかりそうだが、KALEIDOのフラッグシップ「スーパースタリオン(仮称)」は史上最高のバーサタイル7フィートの名に相応しい出来になったと自負している。詳しくはルアーニュースの先週号にも書いたので、また機を見てここにもアップしようと思う。

KALEIDO 4WX そしてAmbassadeur REVO改は今年最大のプロジェクト。
前衛的プロトモデル、超ハイレブマシーン等も多数存在するが、間もなく最終決着・・・。

さて、そうこうしている間に先日、嬉しい話題が舞い込んできた。霞ヶ浦で開催されているWBSのスーパー3DAYSトーナメントで、イマカツスタッフのニューフェイス、ナベヤキ?こと渡辺君(今日ナベではありません…)が見事優勝を勝ち取った。そして同じく狩野さんが3位入賞。今期TOP50ではイマイチ乗り切れていないTOPチームだが、WBSでは非常に好調を維持している。そしてそのウィニングルアーは「ダイナゴン4インチ」だったのだが、このところ密かにダイナゴンブームが色々なところで再燃し始めているのだ。霞水系では暴れん坊のブログでよく紹介されているのでご存知かもしれないが、このダイナゴン、今も関西の野池や川で圧倒的な威力を発揮し続けている隠れた?名作になっているのだ。

暴れん坊命名ナベヤキ君、
ダイナゴンで08年・WBSスーパースリーデイズ優勝!!
今日ナベではありません・・・。

このダイナゴンと言うワーム、発売当初は圧倒的かつ安定したバックスライド能力を全面に押し出して華々しくデビューしたためか、逆にその使い方への思い込みが強過ぎ、知らず知らずに使用範囲を狭めていた感じがあることは否めない。このダイナゴンがここ最近になって各地で玄人オカッパリ衆に再評価されてきた理由は、実は極めて普通のテキサスリグやジグトレーラーとしての汎用性、効果の高さ、そしてダイナゴン独特の丈夫な「皮」からくる、耐久性が理解されてきたからのようだ。

こっちの鼻側から刺すのが逆挿し。背中(甲羅面)が下になるように刺すのがバックスライドの基本。
最高のバックスライド性能を出すためにこの鼻部分は譲れない形状だった。

確かにダイナゴンは看板のオフセット5/0鼻刺し(逆付けノーシンカー)仕様では、1尾釣ると鼻が裂けてしまうことが多い。まあこれは如何に奥深く、安定したバックスライドが出来るかを最大の目標に作ってあるだけに、その効果が発揮できてバスをキャッチした暁にワームが壊れても致し方ない判断もあった。そのかわり、バックスライドを売り物にするワームにありがちな、「一瞬、バックスライドするように見えるが、実は少し深く沈むと大回転&大失速」ではなく、この手のワームの中では5/0フックを正しくセットさえしていれば間違いなく最高の安定感と最長不倒のバックスライドを発揮してくれるのがダイナゴンだ。試しにバックスライドを売り物にしている各種ワームを2m位視認可能なクリアウォーターで試してみると良く解るはずだ。

謳い文句とは裏腹にボトムに着くまでしっかりバックスライドするワームは少ない。
ダイナゴン4インチはノガレス5/0フックを使うことで最高の安定感が出る。4.5インチは6/0。

ただ、この使い方はダイナゴンにとって効果的な使い方の1つに過ぎない。現在、ダイナゴンは間違いなくイマカツスタッフの中でもスタンダードクローワームとしての地位を確固足るものにしているが、その最大の理由は実はライトテキサスの圧倒的ポテンシャルにある。振り返ってみれば解るのだが、実際私自身も古くはイマカツザムービーTSR湯原の50アップ連発やTSR旭川のビッグバス、遠賀川での爆釣等、その多くがテキサスリグでの使用であり、今では当たり前になった「パンチング」もこのダイナゴンのデビュー前から当たり前のように使っていたのである。

パンチングが流行る遥か前、05年早春湯原ダムにて。
この頃から既にダイナゴン1ozテキサスのマット抜きは必殺技だった。

そして今、何故かようやくダイナゴンのテキサスリグの凄さが一般に理解されてきて、最近の静かなブームになっているようだ。ダイナゴンはテキサスリグで使うと逆に非常に丈夫で、逆付けで頭が裂けた後でも使える事や、パンチングでのズレのなさや耐久力、カバーへの滑り込みのよさも大きな理由のようだ。またセコい様だが、テキサスでボロくなったら今度はダイナゴン・イモがまた効果的で、その恐るべきノーシンカーでの飛距離と沈みの速さは高比重イモの中でも群を抜いている。

激飛び荒釣れ4インチのセコイモ仕様。フックはデコイのモノガードフック1〜1/0(ビッグバイトフックのガードつき)がベストマッチ。
4.5インチイモは暴力的に飛んでいくので前方要注意!
髭はなくてもオッケー。

ここでもダイナゴン独特の外皮の硬さ(コアショットは2層構造で出来ている)が、他の高比重クローワームに比べ、ちぎれて飛んでいくことが少ないことも幸いしているようだ。

私はダイナゴンをもっぱら最初からヘビーテキサス(パンチ)で使うことの方が多かったのも事実。テキサスでの滑り込みと耐久力はピカイチ。

しかし、私が一番このダイナゴンでみんなに強く勧めたいのが3.5〜5gのライトテキサスである。何故これが最高にお勧めかと言うと、ダイナゴンは4インチでも14g、4.5インチでは18g前後のウエイト(ちなみにファットイカが9〜10g前後)があり、シンカー3.5gでも18ポンドラインの7フィートロッド、スーパースタリオン(仮称)で野池の対岸まで思いっきりブッ飛ぶし、底取り感も抜群である。シンカーが軽いのでリップラップやゴロタ、沈みレイダウンなどでも根がかりは激減する。そして、根がかりしても外しやすいので、軽く外した直後のスライドダートが極めて自然、これがスレたデカバスの必殺リアクション技になる。チョッとしたキモはシンカーのペグ止めをフックから10〜15cm程度離して、ワームを少しフリーにさせる事。これによってダイナゴン特有の自然なエスケープスライドが、障害物をスローに越えただけで起こすことが出来る。もともと流水抵抗力学を計算しつくしたダイナゴンはテキサスでもすり抜け&スライドダートはワームの中でもピカイチ、おまけに僅かなアクションでも柔らかな手足が自発的動きを自然に発生してくれる。何かに引っ掛けて中層でシェイクして誘うのもとても効果的なのだ。

ライトテキサスのダイナゴン4インチ5gテキサス。
手足はラバースカート代わりと考えてハサミでカットすることも多い。セット法がキモ。
フックはノガレス4/0フッキングマスター。ワームストッパーは必需品。

また、狭いスポットにねじ込む1oz級の「パンチリグ」でも着底寸前に大きくスライドし、チョッとしたホップ動作でサークルを描くように逃げ惑う。こういった技が可能なのがダイナゴンのいいところで、最近ではこれに フッダゴン というリアクション技まで加わり、プロアマ問わず口コミで人気が再燃しているようだ。

TSR3・DVDではブッシュのバスをダイナゴンライテキで浮かせて喰わせるシーンがかなりある。
これも手足で誘えるダイナゴンの魅力。

私自身、今年久々にTSRで本格的な野池ロケを行ったのだが、さすがに最近はどこの野池もイージーとは言えず、正直昔のように一筋縄ではいかなかった。本当にこのダイナゴンとリップライザーの超ベーシックにして最強コンビに救われた。野池ではどちらも恐ろしく飛ぶ事が最大の武器になったのだが、特にポイントの判別のつきにくい皿池で、ボトムに沈む小さな枯れ木をダイナゴンのライトテキサス・リアクションを上手く利用して攻略できたのが成功の鍵だった。イメージは見た目も動きもまんま穴から飛び出す「ザリガニ」でした・・・。

55cmのビッグバス。
リッピング・リップライザーはもはや野池アングラー必修科目です・・・。

詳しくは間もなく6月26日に店頭発売になるDVD。「TSR・ザ・サード タイプ別野池完全攻略法」編で見て下さい。後編のハドルストンの必殺チューニング法やアプローチ術も旬だが、リップラ・リッピング術から映像初公開バクラストンまで、野池オカッパリ編も負けず劣らず新鮮刺激的な内容です。

バクラストンも爆裂デビュー!!
旧吉野川編も収録してます。


TSR・ザ・サード 予告編




余談だが、このオカッパリ編でKALEIDO・4WX「スーパースタリオン(仮称)」の実力の片鱗を理解できるシーンが数多く出てくる。野池でビッグバスを仕留めるためには藪漕ぎ&ブッシュ攻めは必須、しかし、キャストもアワセもままならない藪の中、そして7フィートロングロッドの意味とは…。「そんなとこでどうやってフッキングするの???」って疑問にお答えします。


どんなところで釣ってるんですかって感じの藪漕ぎ…
やっぱりデカバスは一番厳しい場所にいる。

詳しくはDVDにて見てください!!
ダイナゴン釣れ過ぎ!!

 

 

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