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初公開!バクラトシークレットの巻
まさにオールシーズンスイムベイトになったバクラトスイマー。
そのシークレットの核心を初公開!!



さて、新年を皆さんはいかがお過ごしでしょうか?ブログをめくって思い起こせば昨年の正月は実に悲惨だったが、今年は年内に全ての取材を早々にこなし、精密検査もクリアし久々に平和な正月を過ごすことができた。しかし年中仕事で同時に年中休暇のような私の仕事は、この平穏さがそろそろ我慢の限界に達してきた感じ。今年はやりたいことがいっぱいあるので、一刻も早く動き出したい気分であります。

さて、ということで今回は新年ということで、いよいよ発売を今春早々に控えたバクラトスイマーの隠された核心部分をいよいよ公開しよう。

スイムベイトではなく、スピナーベイト、フットボールのイメージで
使うことがキモ。
冬は毛を生やしてバクラト・カジカの出来上がり??

当初はメキシコバカラック遠征専用、さほど日本での使用を考えてはいなかったバクラトスイマー。しかし、結果的に昨年、驚くべき数の50アップをほぼ取材毎回ごとに複数仕留め、しかも琵琶湖以外の取材ではなかなかめったに出ない54cm以上のサイズすら複数出てしまうことがたびたびあるなど、予期せぬ結果に本気で驚いてしまった。最初こそバックウォターの見えバスから始まったバクラト伝説だったが、その威力は垂直岩盤、ウッドカバー、そして8mにも及ぶディープへと湖の種類を問わず広がり、最後には冬の東条湖ですら奇跡的50cmアップを仕留め、年末の寒風吹きすさぶ中、水温8度のオカッパリですらまたもや爆発してしまった。この模様は近日イマカッチャンネルで放映予定だが、その前に是非、TSR「ALL ABOUT JHSB」、そしてイマカッチャンネル真冬の東条湖編を見てイメージトレーニングをしておいて欲しい。

真冬でも丸呑み・・・・まずはイマカッチャンネル椿山&東条湖で実際に見てください。
次にTSR「AA JHSB」でイメトレ、そして驚愕の○X○○○MEではスーパーディープ攻略・・・これで春は完璧!!

さてさて、このバクラトスイマー、名前の由来はバカラックの正式名称(本来スペイン語ではバカラックとは発音しないらしく、アメリカ人が勝手に呼んだ名前がバカラックらしい…)バクラト村から命名したのだが、パテントに関わる部分の申請もあって本当の秘密に関してはここまで一切語ってこなかった。このバクラトスイマーの最大のポイントはジグヘッドスタイルという今まで日本ではほとんど使われていない「シンキングスイムベイト」がベースになる。

バクラト村の喫茶店。人口300人ほどの小さな村。
バカラックのテラピア漁とバスのガイドで生計を立てている。

知っての通りジグヘッド型スイムベイトは、日本ではワゴンでも売れないほど全く不人気だったのだが、アメリカの一部地域やメキシコ、オーストラリアでは普通のスイムベイト以上に人気がある。その理由は普通のビッグベイトやスイムベイトに比べ遥かに応用幅が広いからである。このルアーを使い込んだ海外のプロアングラーは口をそろえて「スピナーベイトのスローローリングとジグに近い感覚で使え」と力説する。これに私が補足するなら、「スピナーベイトより深い層を引けるスローローリングと、随時フットボールジグのスイミング&リアクション効果を織り交ぜられるスイムベイト」という解釈が一番、的を得ていると思う。

真冬のオカッパリでも爆発してしまったバクラトスイマー、
イメージは止めても使えるブレードレススピナーベイトって感じだ。

とにかく、ジグヘッドスイムベイトは「飛距離」という点において、このルアーを凌駕できるルアーはメタルジグくらいしかない。現実、バクラトをワイスタで投げるとレボに18ポンドを巻いていても2〜3回の釣行でラインキャパが足りなくなってしまうほどぶっ飛んでいく。その飛距離はビッグベイトの比ではない。この圧倒的飛距離によって、バスの警戒心枠外の超遠距離から仕掛けられるメリットと、ディープにおいても平行に一定層をスローロールできる距離が圧倒的に長くなるというメリットがある。もうこれだけで理解できる人にはすべて理解できただろう。この突出したメリットに加え、JHSBの決定的な致命傷だった「根がかりの恐怖」を激減させる優れたスナッグレス性とフッキングの両立、そしてそれ以上に一定層をジグヘッドにしかなしえない美しい姿勢でキープし泳ぎ続ける能力を与えたのが「バクラトスイマー」なのである。

軽いスズのボディーに超高比重タングステンボールをへそのように出したヘッド。
これがバクラトの超低重心、平行スイミングの核心部分。
もちろんエコ対応。

その姿勢はテキサスリグとは全く根本的に違う。その証明は既に発売され驚異的な売れ行きを記録しているDVD/TSR2「ALL ABOUT JHSB」でもハッキリと確認できるが、これに勝るとも劣らない更に強烈な水中映像&実戦映像がショー頃には某メディアから登場するので是非そこで確認してみて欲しい。これには感動的なほど、JHSBにしか出来ない姿勢の秘密が暴かれている。それはまるで湖底を駆け回る「バギー」だ。これでは釣れて当然と納得してしまう映像、見ると見ていないとでは脳内イメージがぜんぜん違うので是非見てみて欲しいと思う。

可動範囲制限付き飛び出すスコーピオンジグフック。
非常に絶妙な工夫が隠されている。

そしてバクラトスイマーの最も長時間のテストに注力し、徹底的なパテント申請にも気を使ったのが、バクラト独特の飛び出す蠍の尻尾のような「ビッグスコーピオンフック」「ボディー内部の特殊リブとジグヘッドの構造」から生まれる完璧でイージーなフックセットを実現する独自の工夫である。この開発なしにしてスナッグレスジグヘッドスイムベイトの完成はなかった。まずジグヘッド本体は着脱式で中空成形のバクラト本体に簡単に装着できる。

セット方法は極めて簡単。
まず、このように特殊ジグヘッドを腹から入れて・・・
くるっと回して、頭からアイを出して・・・
テキサスリグのように薄皮一枚針先隠して出来上がり!

フックセットはテキサスリグとほぼ同じように背中のスリットから出して皮一枚で刺す。この状態では完全なジグへッドスタイルで、背中と頭のボディー幅で水を受けるため常に安定した平行姿勢と、「ノー感じ」なスイムベイトとは思えないグッと水を掴むような気持ちのスローロールの良い引き応え感が生まれてくる。この引き応え感こそが「釣れそう」と感じることのできる心地よい引き応えで、これを掴むのにかなり苦労した。
そして一番のポイントがフッキングで、バクラトスイマーは通常、スイミング時には写真のようにジグヘッドのアイと、フックポイントのゲーブ幅が極めて狭い。これがジグヘッドスイムベイトの姿勢のよさでもあるが同時にフッキングしにくくバレやすい、ままさに泣き所でもあった。

アイとフックポイントの隙間(a)が狭いと、根がかりは減るが
フッキングは悪くなる。
ここがテキサス式の泣き所だったが・・・。

バクラトのジグヘッドはフックのズレを防ぎ、同時に飛び出しすぎも制御する特殊なヘッド形状とボディリブが設計されている。そしてバスのバイトによって力がかかりフッキングパワーがラインに伝わると、ヘッド部分がカクッ!と下を向き、背中のスリットからフックポイントが可動し飛び出す。同時に写真のように「ライン→アイ→フックシャンク」が完全に一直線上に並ぶ仕掛けになっている。これによって飛び出したフックポイントもラインの引っ張り方向にほぼ平行となるため、無駄なく100%のフッキングパワーがフックポイントに集中するストレートフック同様の仕掛けになっている。それゆえに素晴らしいフッキングレスポンスを手に入れることに成功したのだ。
ここにワイスタのビッグテーパーならではのビッグトルクが集中するわけで、いまだかつて40アップ以上のバラシ率0%を実現している。これがバクラトシークレットの1年に及ぶ試行錯誤の末たどり着いた核心部分なのである。

フッキングと同時にヘッドがカクッと下がり針が飛び出す。
するとライン、アイ、フックシャンクが一直線上に並び、
フックポイントも平行に。
フッキングパワーが100%ストレートに針先に集中し、
ゲーブ幅も最大になる。

ちなみにワイスタはコンバット史上間違いなく最強最剛のロッドだが、「SICチタンフレーム」のWフットガイドを採用し、テーパーバランスを絶妙にとっているため想像以上に軽く感じる仕上がりになった。最近はロッド資材の高騰とコスト削減のためにガイドに「SICステンレスフレーム」を使うロッドが増えてきたが、チタンフレームはステンフレームに比べ遥かに軽く感度も高い。特に2点支持で接着されるWフットガイドになるとその差は劇的になる。そして曲がってしまったときの復元耐久力もステンに比べ遥かに高いメリットがある。ステンフレームは初期強度こそ強いが曲げに弱く、数回曲げる、戻すを繰り返すと折れやすい欠点を持つ。ワイルドスタリオンは価格的にもコンバット最高峰になってしまったが、こうった細かい部分にこそ、最高の素材をふんだんに使っていることを知っておいて欲しい。

和の景色の中にド迫力のアメ車、ワイスタはそんな感じのするロッドである。

バクラト&ワイスタ、一見無骨でシンプルな外見だが、中身は過去最高数の50アップ、そして数え切れない60アップの締め込みを問答無用で薙ぎ倒してきた、現在、私の最強無敵の右腕と言ってもいい相棒だ。
最近は冬のオカッパリでもメインが自然にワイスタになっている。爆発的飛距離と有無を言わせぬアメ車的大馬力大トルク。無論、ヘビキャロやビッグベイト、ジグ、フロッグ、ビッグスピナーベイト、バイブレーションまで、力技全てを余裕でカバーしてしまうので、ビッグフィッシュ狙いのバンクアングラーにもお勧めできる一本である。



冬の野池でもいっぱい釣れました(小さいけど・・・)。
実はこのとき柔らかい食い込み重視のプロトロッドのテストをしていて、
対岸の立ち木に巻かれて50アップに切られました・・・。
ワイスタだったら獲れたのに・・・。

 

 

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