WACKYのWACKYがSECRET?の巻
JBマスタシリーズ決勝、 旭川の覇者、ミラクル前山4位、霞ヶ浦の覇者、南プロ6位入賞! また変なリグをやっているようで・・・・ロッドもプロスタッフオンリーの変なロッドで・・・何もかもがWACKY。 めっきり涼しくなって、フィールドはいっきに秋の気配が濃厚になり、過ごしやすくはなったものの、この季節のビッグバスはまさに日替わり…。1年で一番安定感のない季節だけに、取材に行くのにも非常に頭を悩ます時期である。 ということで、最近は既に来期向けの新タックルのテストや、来シーズンに向けての新規開発中の一足早いテストを近場の湖で繰り返している。 今年は自分自身がトーナメントに出ていないので、逆に色んな選手から珍しく試合前に本音の秘密を聞けたりするチャンスが多く、正直言って、そのあまりにも「まともとは思えない」リグや工夫の奥深さに唖然としてしまうほど驚くことが多い。というか、近頃のTOPクラスのフィネスを得意とする選手や、何らかのタイトルを取っている選手はやはり驚くような工夫をリグやアクションに加えている。 たとえばジャバスティックはマスターで2勝を上げ、そのほかのトーナメントでも既に何勝にも、そしてタイトルにさえ深く絡んでいる。今はまだ公開できないが実はあの時、ジャバスティックだったという裏話もオフシーズンにはどこかで公開されるだろう。 しかし、このジャバスティックにはまともなセッティングをしている人はおめでたい?とも言われるほど、色んなリグセット法があり、しかもフックの刺し位置などベストセットを出すと出さないとでは「一見してはっきりと判る」ほど、動きに差が付く。VTRなんかで見れば一発で納得できる確固たるものだが、これに気がつくまでにはオタク級のまめさが必要なのだろう。まあしかし、普通に見ればド素人のお子様リグにしか見えないのだが、時代はワッキー(直訳は「メチャクチャ」)が主流、何をやってもそれが「間違い」とは言い切れない不思議な世界になってきたように思う。
さて、ジャバスティックのシークレットの陰に隠れてはいるが、実は3インチモジャオにも驚くようなリグセット法で圧倒的効果を出しているアングラーもいる。つい先日のJBマスター東西決勝戦では南プロが「インチモジャオ」をこの方法で使い6位入賞、バラシがなければ優勝すらも狙えたのにと非常に悔しがってたほどだ。 こちらは出血大サービスで1つだけセット法を公開するが、これまたジグヘッドワッキーをまともにセットしていない所が驚き…。ヘッドの重さとワームのバランスが重要なのだが、重心を集中させるため、カラーの部分はカットして取り除いている。どうやって使うかは各自の判断に任せるが、間もなく登場するインチモジャオに使うと、久々にハンハンジグ登場以来の激ヤバリグになる可能性を秘めている。既にジグヘッドワッキーは「ワームを横掛けにする」という思い込みが「一般大衆と同じ発想」になってしまっているのだ。既に誰もが知っているジグヘッドワッキーはある意味、今一番バスが知っているリグになりつつあるのも事実だ。ダウンショットの効果がかつてほどではないのも、使われる頻度とアクションの記憶によるところが大きいのだろう。 最後にこれからの時期からは是非バタフライクローの「ヘビーテキサス巻き巻き」をハードボトムのシャローで試してみて欲しい。バタフライクローは同じようなバタバタ系クローワームに比べると断然、スローでも手足が良く動くのが最大の特徴。 ただパンチングだけで使うのではなく、ベイトフィッシュを意識したWテールのスイミングと考えて、1.5〜3m前後のシャローのグラベルフラットなどをスピナーベイトのスローロール感覚でボトムにコンタクトさせながら一定速度で引いてみよう。 昨年秋の遠賀川ではレイクレコードを出すほど効果的だったし、ピュアの日吉ダムDVDロケでも11月に大爆発している。 このリグをスイミングで試す場合、シンカーは10gが基本、ペグはしないのが基本。フックは4/0ベースだが、写真のようにバークレーの文字の裏側を鋏でスリット思いっきり深く入れ、スリットの入っていない面にフック先を抜いて薄皮一枚で刺すとフッキングが非常に良くなることを覚えておこう。 さて、いよいよ今月も本格取材のロケが目白押し。ターンの厳しい中だが、これからの時期は来期試合復帰、そして最新の秘密兵器テストを視野に、この22年ぶりの「充電期間」に更なるスキルと肉体の強さを身につけるつもりだ。 |
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