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K.imae Today's Tips 2133『フラットアンクルゴビー3インチ再掲載』

昨日、インスタにフラットアンクルゴビーを載せたところ、反響多数。

しかし、「似ててガッカリ」と言う指摘をコメントで受けました。

これに対して説明しましたが、何故かその下りが消えてしまっていたので再掲載。

確かにフラット形状、ギル型である限り、後発では
どうしても似たように見える部分はあるかもしれません。

それがパクリかリスペクトかは、後発ゆえの先駆にはない、
先駆とは違う何かを盛り込まなきゃタダのパクリです。

ましてインスタの小さな写真で3インチワームを載せたら、
シルエットだけで「似てる」と判断されても仕方ない部分もあります。

でも、自分では全く似ているとは思わなかっただけに、
試合前にかなりショックを受けました。

なのでハッキリとコンセプトを書いておきたいと思います。

















まず、基本コンセプトとしてコイツは「アンクルゴビーのフラット仕様」です。

なので決定的なのは深いリブ、所謂、リングリブワームのフラット版です。

インスタの小さな写真では3インチのリブの雰囲気はほとんど解らないので、
ハイライト当てて拡大写真にして載せておきます。

最初はリングリブをフラットワームに採用すると、
水を噛み過ぎてグライドしないのではと思いました。

ところが、実際にバンビシャッドなどの作成過程で、「イモ」にしてみると
逆Vリブ形状でもスパイラルには影響が余りないことに気が付きました。

逆にグライドしすぎるボディーは水を押さず滑って逃げてしまっていて、
特に小さいサイズではビッグレイクでは集魚パワーに欠けるように思いました。

ダッドフラットカットの手足モギ、逆さ付けでは滑りすぎてなんか弱いんですね。

そこでリング状リブにしながらも、「水を噛みながら最小移動距離で左右にグライド
(ハーフスパイラル)する」形状とリブデザインを考えたわけです。

それが腹の、敢えての「逆V字リブ」です。

敢えて水に噛み付きながら、水を押してショートグライドさせるため、
ボディー形状やや長めの楕円、テールはボディーに対し短くしています。

「アンクルテール」はその形状から「シャッドテール」とは決定的に違います。

分厚く重くて、逆に水のウケを逃がす構造で、これはフォールの速度を殺さないため、
スモラバのトレーラーにした時に投げやすい後方重心になる事、

そして、水を受けすぎない事でテールが上に反りすぎることを防ぎ、極力平行スイミング
するように自分が霞戦の経験から考えたイマカツ独自のオリジナルテールです。


結局これが一番、グライドを引っ張って邪魔せず、同時にナチュラルに振動し、
テールに「重さ」がある故に静止→可動時の一発波動も強いという効果を発揮します。

だからこそ、琵琶湖でも3インチの「ゴビキャロ」は小さい巨人並みに実績を残し、
琵琶湖定番ワームになってるわけです。

アンゴビは3インチで琵琶湖に通用する稀有なワームだと思います。

リングリブボディーゆえの水絡み、水推しの強さ、
そしてアンクルテールの重さゆえの波動と姿勢維持力。

これがアンクルフラットゴビーには最適な性能だったわけです。

ビーストを使っていて、水から逃げる形状なので水推しが弱いと感じ、
カーリー&フラのダッドフラットカットを考えたのと同じ理屈です。

そしてその段階で腹側は逆Vリブがパワフルグライドを可能とする事に気付き、
実は背中側は全く別デザインを設計していました。

ところが、桧原湖戦に間に合わせようと焦らせたため、
中国工場が背中のリブを平行ラダー状に間違えて作ってしまいました。

これが似ていると思われた部分かもしれませんね。

まあ、これはこれで「通常使用」での動きは良かったので試合レベルでは
問題ないのですが、エコ登録でバレるので先に公開せざるを得なかった訳です。

背中のリブは既に修正に入っていて、霞ヶ浦のプリプラには間に合う予定です。

もうネタバレしますが、実はアンクルフラットゴビーは、
「上下で2種類の違ったグライドフォール」を狙ってます。

上下、逆さに付けると…ここはまだ内緒。

しかも裏表、上下2回使えれば経済的だなと…。


まあ、既に昨年から考え続けて、ショーでサンプル出して、
ようやく形なるまで考えに考えたカタチです。

で、ここで即OK出しても、リリースは来春です。

試合前に気分をスッキリさせたかったので、
まだ公開するつもりのなかった自分のコンセプトを明記しておきます。

では、台風の中、朝4時起きで桧原湖に向かいます。

 

 

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