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07年トップ50シリーズ第3戦欠場報告の巻
今日は本来ならTOP50第3戦野尻湖直前プラに入っている頃だ。しかし、今回のトップ50は自分にとって、とても勇気のいる決断だったが、欠場することを決心した。
第2戦桧原湖は、手術後2ヶ月という、今にして思えばとてもまともな体調で戦える状況ではなかったのだが、病気や手術ごときに気力負けしたくないという意地、また、最悪、年内のバスフィッシングはもう、まともに出来ないのではないかと言う不安をどうしても早く吹っ切りたく、無理に無理を重ねた強行出場だった。
しかし、出場したのはいいもののやはりトーナメントとは肉体以上に精神にかかる負担の大きさ、苦しさを改めて痛感する厳しい結果になった。キャストのたびに引き攣る傷跡、日に日に重く鉛のようになる身体、そしてそれ以上に「結果」を要求される期待と、それに応えなければと思う焦りのストレスが、自分の想像をはるか超えるほど急激に体力、気力を削っていった。正直、「再発」の恐怖が試合中、何度も頭をよぎった。

ただでさえ常人離れしたタフな体力と精神力が何よりも要求される最高峰トーナメントで、そこにいるだけで精一杯の状態では、まるで助けを望めるはずもない荒野に裸で一人放り出されたような気分だった。自分にとってトーナメントは、ただ出場することに意義があるものではなく、ましてやビジネスライクな情報収集の場でもない。あくまでそこはプロアングラーの真の実力を測る舞台であり、優勝と年間1位こそが全てのモチベーションとしていままで全身全霊を賭け頑張ってきた。
あれから2ヶ月、冷静に今の自分の体と話をし、出した結論は「勇気ある撤退」だった。22年間皆勤で出場してきた自分にとって、今年1年のトーナメント欠場する事は苦渋の選択以外の何者でもない。しかし、今後の自分の将来を長い目で見据えたとき、今は勇気を持って休養し、万全の状態に体調と気力を戻し、再び「日本一の座」に返り咲くことを最大のモチベーションとするためにも今年のTOP50欠場を決断した。
ここ2年は公私共に予期できないハプニング続きで、シリーズを100%の力で戦うことが出来ていない。このフラストレーションを解消するためにも必ず完全復帰を果たし、全力全開の今江克隆をまたファンの皆さんにお見せしたいと思う。

しかし、万全とは言えないものの取材やロケ程度の釣行ならいままで試合に使っていた体力気力に比べれば、十分こなすことは出来るし、体調の変化に戸惑いながらも確実に回復基調にはある。むしろ今まで試合の合間を縫うようにギリギリでやってきた取材やロケだったが、逆に気持ちに余裕が出来たせいか、素晴らしく楽しい釣り、新しい発見が続き、体が癒されることが多い程だ。

と、言うことで今年は賑やかになったイマカツTOPチームのサポーター兼監督として、また、癒し?と趣味?を兼ねたロケに取材に経営?に、出来る範囲で無理せず楽しく、全力で23年ぶりの休息を楽しんでいきたいと思う。
ただ、IMAKATSU TOP TEAMがふがいない成績だったら、また突然復帰したりして…。そうならないように今年はチームサポーター&監督として彼らを影ながら全力でバックアップしていきたいと思う。
皆さんにも応援よろしくお願いします!

 

 

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