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オッサン2人、30年ぶりのメジャーオカッパリ対決の巻
2人でオカッパリをするのはなんと30年ぶり!!
世の中変わっても、今も昔もその楽しさは不変でした。
桧原湖から帰って以来、猛暑の中、連載2誌の実釣取材、徹夜のDVD監修などが連続し、かなり無理したせいか、いまいち体調がすっきりしない毎日が続いている。先週は、珍しくかなりバテてしまった。しかし、
今回のTSR取材の結果は、「超兵器」完成への絶対的確信と自信を得ることが出来た。
晴天無風、猛暑のドピーカンにもかかわらず、なんと2日間で、
56cmオーバーを筆頭に50アップ7本
と、近年稀に見る価値ある取材になった。この事件に関してはまた後日詳しく報告したい。
今回のTSRの舞台は超A級メジャーレイク。
最近は取材され尽くされた感があったが、
超兵器が超絶大爆発。
一方、もう一つの連載の
ルアマガ・ガレージニュース
では、私のバスフィッシングの師匠とも言えるヨシヒロを東京から招き、30年ぶりに童心?に帰って2人で2日間、気楽なオカッパリ四国巡礼へ行く予定になっていた。しかし、残念ながら突然の台風5号発生&直撃予報。結局、正味1日の釣行になってしまったが、それは何かとても感慨深い、久しぶりに子供の頃に帰ったような気持ちになれた夏の1日だった。
小学校5年生で既に大人をナメ切った?この顔つき・・・。
この頃はサッカー少年でした。
ヨシヒロこと小川美裕は私の小学生低学年からの幼馴染で同級生、私を雷魚釣りに誘ってくれ、海釣からルアーフィッシングまでを教えてくれた本当の意味での釣りの師匠でもある。ヨシヒロとの出会いがなければ私自身、バスフィッシングと出会っていたかどうかも解らない、今となっては人生の恩人かもしれない。
まるで60年代のスタァ・・・。
この頃は写るんですも携帯も存在しない懐かしい時代。
このカッコで電車で釣りに行ってました。
ちなみにこの中に私はいません。真ん中がヨシヒロです。
そのヨシヒロとは中学卒業までは悪行の数々を共にし、中学卒業後、別々の高校へ行くことになり次第に疎遠になっていった。高校卒業後、ヨシヒロはサーフィンの世界にのめり込み、私は大学へ進学後、バスフィッシングの世界へとのめりこんで行った。ヨシヒロは20代、宮崎、湘南、オーストラリア、ハワイなど世界をわたり歩き、
サーフィンのトップアマチュアとして活躍、1991年 NSA全日本サーフィン選手権で準優勝。
これはサーファー出身の河辺さんも驚く程凄い事らしい。
バスプロより遥かにカッコいいと思うんですが・・・・何でまた・・・。
でも、サーファー出身のバスプロは何故か強い人が多い。
そしてその後、
俳優に転進、火曜サスペンス「刑事 鬼貫八郎」に出演、CMモデルなどもこなす超異色の人生
を送ってきた。まあ、過去の悪行を知る自分としては、らしいと言えばらしいのだが、そんなヨシヒロがバスフィッシングに戻ってきたのが5年前になる。突然、18年ぶりくらいに家に押しかけてきて、いきなりバスプロになりたいと申し入れられた時は呆気にとられてしまった。しかし、全く違った道を歩んできたが、根っこは全然変わってない事に懐かしさと嬉しさを感じた。
かえすがえすもなんでまた・・・。
バスフィッシングってそんなに魅力的か????
(ルアーマガジン別冊・ANGLERより)
奇しくもこの頃琵琶湖のリリ禁問題が勃発し、業界は下り坂、止めといたほうがいいと強く諭したにもかかわらず、ヨシヒロの意志は強かった。そのとき私が出した条件、それは河口湖で強い選手になるのではなく、
「霞ヶ浦のNO.1になれ」
だった。そしてそれから5年、ヨシヒロは
JB霞ヶ浦シリーズで優勝を飾り、遂に年間優勝を獲得、
たった1名だけに与えられるTOP50昇格の権利を得ることになる。そして今、私と同じ舞台に、同じチームに子供の頃、野山を駆け回った幼馴染で悪ガキだったヨシヒロがいる。再び30数年を経て共にバスフィッシングを同じ舞台ですることに本当に奇妙な縁を感じずにはいられない。ヨシヒロは
TOP50第2戦が終了した現在、ランキング7位
に付けている。ヨシヒロが今ここにこのタイミングで帰ってきたこの奇跡には、何か理由があるような気がしてならない。
いきなり草むらの魚屋さんかいっ!!
ナンなんでしょうかこのギャップ・・・。
さてさて、なんだかオッサンの郷愁めいたお話にちょっとしんみり…となってしまいそうだが、基本的に釣りをしだすとガキの頃から互いムキになるうえ、幼馴染だけに遠慮も社長?もないからタチが悪い。それにTOP50の戦いぶりを見ていて思ったのだが、ヨシヒロは只者ではないことを今回のオカッパリを通じて確信することになってしまった。
今回のガレージは四国府中湖流れ込み。
四国ナンバーワンメジャーポイント。
ここで50アップ釣れれば、ホンモノです。
今回、懐かしのオカッパリの舞台に急遽決まったのは四国でも
“超”が3つ付いてもおかしくないくらいのスーパーメジャー人気場、府中湖のバックウォーター部、綾川インレット&周辺野池。
場所のリサーチをする時間もなかったのが本音だが、平日なのにその予想を遥かに上回る恐るべき人、人、人。おまけに減水で川の真ん中では夏休みの中学生が泳ぎだす始末…。とどめに気が付くと橋の上には何故かギャラリーがいっぱい…。さすがにこれはヤバイと思ったが、サーフィンで、そして舞台で鍛えられたヨシヒロには、この人だらけのプレッシャーも、見られているプレッシャーすらも慣れたものだった。
初めてのリップライザーであっさり48cm。
魚屋さんみたいだけど、さすがに上手いワ・・・。
決してヨシヒロに華を持たせたわけではないし、体調が悪かったわけもない。しかし、結局、ギャラリーだらけの府中湖で、オカッパリのスーパースターになったのはヨシヒロだった。しかもなんと驚くことにこの日
初めて使い方を教えたリップライザー一本勝負で、52cmを筆頭に、あのリアル超ハイプレッシャーの中でダントツの結果
を叩き出してしまった。
ヨシヒロは行きしの車の中、粗編集中のTSR・DVDで高梁川でのリップライザーの使い方を見たのが初めて。
それだけで完全に使い方、イメージを吸収していたのだ。
行きの車中、このDVDの粗編見ただけでいきなり
リップライザーに開眼したヨシヒロ。
リップライザーの基本はまず「ただ巻き」です。
それでオッケー!
それはまるで乾いたスポンジが一気に水を吸い込むがごとく、新しい知識を貪欲に身につけ始めているチャレンジャーの姿だった。集まってきたギャラリーに気さくにレクチャーし始め、オカッパリの輪の中でスターになっているヨシヒロを見て、さすが俳優だっただけはあるなと妙に感心してしまった。今回といい、先の桧原湖戦といい完全にお株を奪われた形になってしまったが、よきライバルが戻ってきてくれた嬉しさと悔しさが懐かしい子供の頃の夏の思い出を鮮やかに蘇らせてくれた。
府中湖にスタァ誕生か?
このバス君は脇役、今回の主役達はルアマガガレージニュースにて。
とはいえ私も一応プロアングラーの第一人者、まだまだ引き出しの多さでは負けません。
キーパー50アップ、超メジャーオカッパリ幼馴染師弟真剣勝負?
その勝敗は、
今月25日発売のルアマガ&同時放映予定のイマカツ・ザ・ムービー
にてご覧ください。
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