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ただ今実戦復帰準備中・TSR・PARTIIの巻

開幕戦霞ヶ浦で完全復活するはずだった伝説の黒船、チャンピオン22フィート330PS
現在、シルバーフェニックスとして
静かに復活の時を待つ。

今年は何故だかボートのラッピングが流行りそうな
気配・・・ジャビルはファイアーフェニックスに
生まれ変わりました。


今年もトップ50開幕戦が遅ればせながら始まった。これで2年連続の開幕戦出場キャンセル。さすがに試合直前まで、何とか奇跡的に回復しないかと本気で悩んだが、やはりドクターストップが掛かってしまった。というかこっちの都合で病院の検査日程が決められないため、試合当日は結局、病院で過ごさねばならず、どうすることも出来なかった。幸いなことに約1ヶ月待った癌摘出病変部の病理診断結果も、術前の予測範囲内に収まっていたようで、ようやくダークな気分から少し開放された。まだ手術跡の引きつりや、めまい、特に体力の消耗は酷く、おそらく一生、投薬は続けなければならない。体力は次第に回復してきている実感はあるが、「癌」と言う病気独有のトラウマと言うか、手術や切開傷のストレスで、じっとしていると逆にめまいや狭心症のような痛みを伴う発作など、自律神経系にも不調をきたしてしまい、抗不安剤まで処方されている状態だ。

ヤフーチャリティーオークションは2セット合計156万円で落札。無事、メイクアウィッシュに入金されたそうです。
これで難病の子供たちの夢を一つでもかなえる事が出来たとすれば、少しはバスフィッシングで社会貢献できたかもしれません。
このような高額で落札された2名の方に、心から御礼申し上げます。
しかし、20年間、最高峰試合無欠場だったのが、この2年、連続で開幕戦から不測の事態で出場できなくなり、「出場できる事」の幸せさ、羨ましさ、「出れない事」の悔しさを心底痛感している。特に今回の開幕戦霞ヶ浦のイマカツチームのふがいない成績もあって、一刻も早く試合復帰したい気持ちが強まっている。もし復帰戦で健常者が病人に負けるようじゃ、イマカツプロスタッフ失格ですな…。

ロック前山艇もラッピング。
派手さは琵琶湖一?でもホゲたらカッコ悪さ世界一・・・。
ラッピングは広島のCKKファクトリー(0848-23-7090)さんで
やってもらってます。

と言うことで、やっぱり好きなことをしているのが一番の薬とばかりに、TSR実釣取材を敢行したワケである。何とか予定通り2日間のスケジュールはこなせたものの、さすがに3週間寝たきりの生活を送っていたので、脚はガクガク、腰はギシギシ…。恐ろしいほどの体力の低下に愕然としてしまった。
しかし、今回の取材でもう一つ嬉しい手ごたえを感じる出来事があった。それは昨年から一番テストを繰り返してきた新コンセプトフローティングミノーが、シーズンに入り自分の予想以上の威力を発揮し始めたことだ。

灼熱のバカラックで強烈に効いたフローティングミノー。
それはそのまま日本の湖でも同じだった。
このフローティングミノーの正式名称は「RIP RIZER」、そしてその真のコンセプトは銀幕を利用して「中層のバスを浮かせて水面直下で獲る」ことにある。今まで通りのトゥイッチやジャークで使い、ダートさせることだけを狙ったものではない。その手のルアーなら既に山ほど存在するし、春先専用の「サスペンドミノー」とは一線を画す全く別のルアーであることを理解して欲しい。むしろこのミノーは食う瞬間が丸見えであることなど、ビッグベイトの持つ性格とかぶる部分が多いように思う。
そしてもう一つ決定的な従来のジャークベイトとの違いは、ジャークしないで、シャロークランクのように、「ただ巻くだけ」で十分な集魚力と釣れっぷりを発揮する事だ。実は今回のTSR取材で爆発したテクニックの一つは「棒引き」
である。まるでシャロークランクを引くように、シャローをガンガン早巻きで引くだけでサイトですら獲れないクリアシャローの真っ黒な40アップ、50アップが飛び出してきた。

2尾目の50アップはリップライザーで!今度はアフター回復天才系。
日本でのフローティングミノーのポテンシャルはまだまだ未知数だ。
その動きの差はこのリップライザーと他のジャークベイトを「棒引き」で比べれば誰もが一目瞭然で判る。サスペンド仕様の内部ウエイトを抜いてフローティングにしただけではなく、フローティングは初めからフローティング専用設計でなければならない理由がはっきりと解るはずだ。同様の動き、性格を備えたものは、私が調べた限り現在市販されているものにはない。

リップライザーには2つのカラーパターンがある。
こちらは「ただ巻き」用カラーのフラッシュモデル。
何も考えないで、早巻きクランクのように使う。それで十分。
最近特に思うのだが、ミノーにしろ、シャッドにクランクにしろ、人為的にルアーやラインを激しく動かす方法は、メジャーな釣り場で人が多いほどハマる状況、場所が少ない。イマカツではこの点に早くから気が付いており、特にジャークベイトにおいて業界で初めて明確にハイローティング路線を強調したのはそのためだ。むろん平均点以上のダート性能は当たり前だが、左右のスライド幅は特別に意識していない。フローティングミノーのライザーテクニックも、実はクランクと共通点が非常に多いのだ。ディープカバーのライザークランクがIK&HUなら、シャローや、水面直下のサブサーフェイスで行うライザートリックこそがRIP RIZERと呼べるかもしれない。

日本ではクランクのライジングが有名だが、フローティングミノーでやるライジングはほとんど誰もやっていない。
下手するとクランク以上に強烈かもしれない・・・。
軽いショートジャーク(リッピング)でも圧倒的なウォブルのキレと回転速度を発生し、その後、独特の姿勢で頭を振りながら素早く浮上する。そして後方重心が故の驚異的遠投性と抜群のアキュラシー。RIP RIZERはハイフローティングならでは個性を最大に生かした専用設計なのだ。
また余談だが、テールをヒートン仕様にしたことには後方重心の姿勢以外にも、水面波紋ライザーテクニックを更に効果的にする重要な訳がある。
そのキモはオールド?ミノーの不朽の名作、「バグリー・バングオースピナーテール」をハメた時の凄さを体験したことがある人ならすぐに理解できるはずだ。たぶん当時使い方を理解できた人のほうが少ないだろう。

14cmモデルのテールは最初から好みでプロップチューンが出来るようになった形状。
「ジュボッ!」という波紋サウンドと、ただ巻きでも水中でシャラシャラとシャッドクリックのような音を発生させる
ゆえにリップライザーにはデザインの違う11.5cmとプロップチューン可能な14cmの大小2機種が初めから存在する。捨てがたかったプロップチューンの威力と、同時にライザートリックを使うためには、どうしても14cmクラスの大きさと、高浮力が必要なことがテストではっきりしていた。1つのプラグに対し「ベストな大きさ、浮力」は間違いなく存在する。故にサスペンド専用設計の新開発品も別設計されて存在する。次の狙いも既に明確だ。リップライザーが一番効いてくるのは5〜11月と極めて長い。他のプラグが苦手とする状況こそ、今まで日本で一番使われていない、世界で一番使われているフローティングミノーの威力を試してみて欲しい。

遂に正式発表、「RIP RIZER」、切り裂いて浮上する、成り上がる、まさにその名の通りのハイフローティングミノー。
リリースは7月予定。 
今回のライザークランキング&リップライザーさらにブラッシュ&ジャバスティックPEパワーフィネス詳細は今月25日発売の「バスワールド・電撃復活TOP SECRET RETUNS」にて。あと最近、イマカッチャンネルが入院のおかげでご無沙汰だったが、高梁川、湯原湖、今回の○○ダム他、取材の映像は全て収録済み、入院中、バスワールド局長&サイドリバーさんがまた何か企んでいたのでお楽しみに。
でも、退院間もない取材でバス君たちが次々お見舞いに来てくれるなんて、つくづく私は幸せ者です。
                              
前回、ここで紹介したLOVE FISH「モジャオ2連結バージョン」の
オリジナルがご本人から送られて来た。
全パーツを無駄なく使い、更に腕の水中アクションは超絶賛モノ!!
これは絶対に琵琶湖でヤバい。モジャ男大賞受賞作品(賞品はありません・・・)。

 

 

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