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皆様、ご心配かけてスンませんの巻
アフター、それも産卵直後のポスト状態にハマると、春の湖は一気に沈黙する。
それなりの釣り方でスローに徹することで、打開できないことはない。

月曜日に癌の事実を公表して以来、本当に驚くほど多くの人から激励の電話やメールがあり、なんとも嬉しいような悲しいような(現実の重さを痛感…)微妙な心境であります。
会社のほうにもイマカツファンの皆さんから膨大な応援のメッセージが届いており、いまさらながらファンの皆様の温かい応援に心から感謝しております。
ちなみに個人的には、想像していた以上に電話やメールが多すぎて、全部の電話に出てたり全員に返信していたら、丸3日は同じ内容の会話を違う人に延々説明する繰り返し、夜はパソコン噛り付きの返信作業だけで1日が終わってしまいそうな勢いだったので、電話に出られなかった皆さん本当にスンませんでした。何も重症で電話に出られなかったり、体が辛くてウェブ更新できなかった訳ではありませんでご安心を。暇がなかっただけです。

ここ数年はリリ禁、外来生物法、身内の不幸、20数年、色々な相手と闘い続けてた体はまさに満身創痍だった。
阿部ちゃんの言葉を借りれば、そろそろ一度ピットイン。
チューン(改造か?)を施し早期復帰を目指します。
実は手術がGW明けすぐなので、入院までにやっておかねばならぬことが山積み、懲りもせず夜は黒帯メキシコ監修作業昼はTSR&某DVD撮影取材に某湖へ行ってました。病は気からと言うことで、ウジウジ考え込むよりは遥かに楽しいし、前向きになれるのがバスフィッシングですね。行く先々で呆れられていますが…。

それでもめげずにルアマガに続いて
バスワールドTSR&DVD特別編の取材へ。寒すぎ・・・。
さて、現実、今のところ本人は至ってやや元気。確かにここ数年、取材や試合中、エラいしんどいなぁ…キツいなぁ…と思うことは今までも多々あったが、大概無茶には慣れてしまっていたため、歳のせいもあって疲れていて当然だと思っていた。
実は今だから言えるが、最終戦遠賀川戦の表彰台では何故かイベントトラックが物凄くグラグラ揺れているような気がして、後で3位の阿部ちゃんに「表彰台メッチャ揺れてへんかった?」と聞いたら「全然、揺れてませんよ」てあっさり嬉しそうに言われてしまったので気のせいかと思ったのだが、試合後、2時間ほどのサインが終了した直後、生まれて始めて本気のブラックアウト寸前状態を体験してしまった。この時はファンの前だったので何とか気力で踏ん張ったのだが、続くエリート野村ダムの試合前々日にとうとうホテルで倒れてしまった。

セパ交流戦初年度、
このころから幾度か胸が苦しくていろんな検査を受けた。
24時間心電図ホルターの結果では狭心症の疑いがグレーゾーンに。
タバコもやめた。
そんなこともあり、2年ほど前から体調は並ではないほど悪かった。口外してはいないが密かにいろんな検査や病院を転々と通っていた。しかし、何も病変部が見つからずまさにドクターショッピング。おまけに05年には症状から限りなくグレーに近い狭心症の疑いもあると言われ、キツい薬も常用し、ニトログリセリンを常にポケットに携帯していた。

狭心症の疑いで、いざと言うときに常にポケットにもっていた
ニトログリセリン舌下錠。
万が一のときは渡辺に飲ませるように指示をしていたが、
今のところ服用せず無事です・・・。
幸い、腰の手術を3年前にしたおかげで、腰の状態だけはかなりマシだったことが救いだったが、長年のヘルニアで「痛さ慣れした体」になってしまっていたのかもしれない。
その後も医者を転々としたのだが目立った症状の改善は見られなかったため、絶対に何かあるとは感じていた。

腰痛で10年以上、常に携帯しているボルタレン(強力鎮痛解熱座薬)。
ずいぶんとお世話になった薬です。
ところが昨年暮れ頃、ワタナベが取材先で、朝、お尻から大出血した上、その後みるみる激痩せし始めた。見るからに病人っぽく、フージーも何やらずっと調子が悪いということで、社長命令で社員全員に最先端医療設備の人間ドックを年明け早々にも受けさせることにした。
ここまで私自身はほぼ全身ドックに近い状態まで他の病院等で検査しており、MRIから全身CT、エコー、便潜血検査、数種の腫瘍マーカー血液検査、胃カメラも既に2回飲んでおり、この人間ドックは非常に高価な上、メキシコ取材も控えていたので、自分は受けるつもりはなかった。それが直前でなぜか気が変わり受けてみたところ、先生の様子が少し変で嫌な違和感を覚えた。案の定、その予感は的中し、「癌」らしきものが発見され、後日細胞診で「悪性腫瘍」と確定診断された。ちなみにワタナベは検査の結果、会社一の健康優良児でお尻はただの「痔」だった。かなり心配していた分、マジで腹が立った。まあでも他の社員全員が特に大きな病気もなかったことは幸いである。バスアングラーには自由業系の人も多いので、みなさん30歳過ぎたら一度は人間ドックは受けましょう。

「痔」以外は健康優良児だった渡辺。
最近はまた太りだしました。
さてさて、今回の取材はGW&入院前に仕事を片付けるべく、最悪の潮周り(この時期の小潮、長潮は超最悪なので避けましょう…)を承知で某メジャーレイクに行ってきたのだが、今年はさらに天候不順がたたり、完璧なドアフター以上のドポスト状態、病人にはエグく厳しい取材になった。

今年の某湖は驚いたことに水温15度で、すでにド級のポスト状態。産卵第一陣はすでに4月上旬に終了したらしい。
減水がきつくネストもゼロ。苦戦に告ぐ苦戦の中、モジャオはポストのまさに切り札!そしてジャバハードが・・・。
しかも今回は入院事件がなければTSR総集編DVDの特別撮影も兼ねていたため、NGは絶対に出来ない更なる窮地。おまけにメキシコ病で、ワイルドスタリオンばっかりぶん回し…。ちなみにガンスリンジャーに変えたとたん、なんて軽くて素晴らしいジグロッドなんだろうと超感動してしまった。ガンスリンジャーは自分の絶対的信頼の右腕なのだが、メキシコの飛行機は6フィート6インチ(バズーカにして6フィート8インチ)以上の長モノは搭乗拒否される可能性が極めて高いということで、メキシコには持っていけなかったのだ。テレスコでは強度不足になるので重くなりすぎるので、それゆえワイスタは海外遠征も考えグリップ着脱式にしたのだ。

ドポストでもリアクションダイナゴンテキサスだけは
威力健在!
バックアップバス君は任せて、後は主役の投入に専念
できました。
まあそんなこんなもあって、また同日、偶然にも某大物釣系有名アングラーと同じ湖で同日程でバッティングしてしまい、春の癒し取材はまたしてもプレッシャーマックスの病状悪化推進取材になってしまった。
まあしかしバスフィッシングは釣れても釣れなくても、大自然の中で思いっきり遊べることがどれだけ幸せなことかを改めて実感させてくれた。その風景全てが新鮮で感動的で貴重なかけがえのない時間に思えた。これからは今まで以上に、この大好きなバスフィッシングを心から楽しみ、大切にしていこうと思った取材でした。バスさん、ありがとう!


メキシコ以来、バスの大きさを見る目が完全に狂ってます。
地元アングラーのスケールで計ってびっくり・・・。
詳しくはポストスポーンのステージングエリア発見法、5月25日バスワールドTSRにて公開。

 

 

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