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K.imae Today's Tips 1771『不遇の迷作(番外編)』

横浜ショーで初公開されたダッドフラットカット。

その影響か、今更最注目され始めたバークレー「ビースト」。

ビーストのリブをリスペクトしたダッドフラットカット。

ビーストリメイクと勘違いされてる方も多い様。

まさにその理解不足がビーストを不遇の名作にした理由。

自分も当時はその一人、未熟者。

http://www.imakatsu.co.jp/_blog/imae_katsutaka/?id=2625













そのビーストが不遇な目に会った最大の理由がコレ。

ビースト使い込んだ人なら解るはず。

「反町君」

当時、パンチングブームでアメリカ大流行したスィートビーバー。

それに似ていたが故、テキサスパンチで皆使ってた。

ビーストは中央部が薄くて扁平杉☆。

一投で水面腹打ち、反町君。、要はエビね、エビ。

針先すぐ出るし、くるくる回るし、ライン撚れるし、もう最悪…。

似ていたが故、本質を理解されないまま、不遇の運命を辿ります。















アイコネリがビーストを世にだしたのは実に2005年。

そして2006年にはビーストで優勝。

ROBO君、よう覚えてたね、この記事…オタク度AAAですわ。

https://ameblo.jp/roadrunner0527/entry-12346620695.html

TOP SECRET 2006年5月5日にバークレーからのメールで、ビーストについての詳しい
記述があります。

http://httwww.imakatsu.co.jp/_top_secret/view.php?id=175

アイコネリは既にこの時から「サイト」で
「ギル」としてビーストをスピニングで使ってたんだよね。

スィートビーバーとは全く違ったコンセプトだったわけ。

アイクはなんと13年も前に、今、日本で大流行の
ギルパターンでB.A.S.S優勝を成し遂げてたわけです。

それを書いていながら、気付けなかった自分も未熟者ですわ…。












ちなみに、この縦のレールのようなリブが水を受け流し、

グライドフォールするのがビーストのキモ。

水流波動研究好きなバークレーらしいデザインです。

昔、USAバークレー研究所にも行ったけど、キース教授、まだいるのかな?


















一方、2004年ごろに大ブームになったスィートビーバー。

こちらは水を引っ掛けて、複雑な水推し、水を掴むリブ構造。

ビーストとは全くベツモノなんですわ、最初から。
















で、実はマグナムダッドカットを開発している段階で、
某LFKDアングラーの提言から急展開したダッドフラットカット。

某氏とはRoBo君でした。

西のKINGも流石です。

でも最初の試作では7gシンカーでも全く手が動かず…。

パーツの多いダッドカットは、パーツが乱水流起こして
水の流れを両手にキッチリ当てられないわけ。

まあ、水を掴むのにテールもキッチリ動く、そこがダッドカットの良さなんです。

スプリットしたテールはデザインじゃありません。

あの形状でないと毛に邪魔されて両手が動かなくなります。

で、スリムボディーでも難しいのに、フラットになったらいきなり頓挫。

そこで思いついたのがビーストのリブ。



















12年前、ビーストを研究してたからこそ思いついた縦リブ構造。

バークレーとはかなりワームの共同研究したからね。

未だにパワーホグ3インチのメガヒット販売記録は抜かれてません。

キッチリとWテールに乱れた水を整流させて当てる意図。

もちろん、エビ対策に芯入れ済み。

















ちなみにビーストリブートじゃありません、チンペー君。

ダッドフラットカットの狙いは薮田大好き、琵琶湖ウィード無双な「フリーリグ」。

ビオランテ程度の浅さじゃあーりません。

ふわふわしてなお、適度なグライド。

そして、「ダッドカット」の名前の由来を知ってれば…

ビースト越えも、バックスライドも、工夫次第でアーリアリ。



















ちなみに、既に廃盤になって久しいビースト。

エコ樹脂じゃないからトーナメントでも使えません…。

現在、ピュアフィッシングにエコ樹脂で再生産リクエスト中。

今ならあんなことしたり、こんなことしたり、ウヒヒヒヒって妄想中。

ただ生産中止から10年は経つんで、アルミ金型が死亡の可能性大との事…。

ロットも莫大…。

果たして、不遇の名作が陽の目を見る事はあるのでしょうか?

 

 

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