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ギミックか本物か?ジャークベイトの秘密・その(1)の巻
25日発売のルアマガでは更に完成に近づいたイマカツジャークベイトの核心が、
そして、更に度肝を抜くスクープも登場!?

最近、某ショップで面白いミノーを発見した。今年の表流行の一つ?なのか、それともシーズンが春だからなのか、各メーカーもジャークベイトに力を入れているようだ。イマカツも5月ごろにはデビューできそうだが、ウチの一押しは「フローティング」、コンセプトが漏れないように当初はスローライザーのように思わせていたが、本命は「ハイフローティング」だ。しかし、ハイフローティングといっても「浮力が強い」のではなく、「浮上スピードが速い」ところにキモがある。この辺はおいおい映像と共に解説していくのでお楽しみに。

伝説のオールドログ。ケビンバンダムはこのルアーに何を求めたのか。
2005年にクラシック制覇記念で復刻発売されながら、
日本でブレイクすることはなかった。
さて、その面白いミノーと言うのは、かのケビン・バンダムが2005年のエリートシリーズレイク・ウィソタと2005年バスマスタークラシックでウィニングルアーとなった「ラトリンログRB-1200」である。
このルアーはバンダムがプロになる以前に使っていた20年前のオールドログの復刻版らしい。
ちなみにこのRB-1200が発売されたのは2005年なのだが、当時はほとんど話題にもならならず、見かけることもなかったのだが、何故か2007年のショップ店頭で大量に復活していた。
実はこのRB-1200、もし2005年当時、私が出会っていたらおそらく工場のプールで数投げした後、その辺に放置されていただろう。もしかしたら当時、既に買っていてテストしたことすら忘れたのかもしれない。お世辞にもこれがバスマスタークラシック、エリートシリーズを勝ったとは思えないほど、普通のまあまあ大きいミノーである。これに比べれば日本の各社が出してる同サイズのジャークベイトのダートのキレの素晴らしいこと…。
しかし、オールドロングAしかり、このオールドRB-1200しかり、何故これほどまでに評価されているのだろうか?

昔、オールドロングAのリアヒートンが良いのは
後部重心で押されるため、ダート幅が大きいからとも言われていたが、ダートなら日本製のほうがはるかに凄い。
このオールドロングAの伝説にはまだ言えない更に奥のキモがある。
これは偶然ではないし、結果論である事を信じて欲しいのだが、イマカツジャークベイトのコンセプトを決定付ける2つの類似点は、決してオールドロングA、RB-1200を真似したわけではない。その事実に初めて気が付き、まず自分の持っていたオールドロングAをプールで再確認し驚き、今回のRB-1200を先日プールで泳がせサムイボが立つほどの感動を覚えた。
その2つの類似点こそが「ハイフローティング」であること、そして驚くことにRB-1200もまた「頭上がりの浮上姿勢」だったのである。

ジャークベイトの神様、ジムビッターモデルの
ロングAプロ15A。これもまたハイフロートモデル。
同じモデルでウエイトを内部に足したケビンバンダムモデルも存在したが、そちらはサスペンド。
明らかにジムビッターはフローティングを意識していることがわかる。
ちなみにバンダムがRB-1200を使った理由をメディアに語った本人の言葉を借りれば「it enabled him to pop the lure erratically just below the surface.」なのだが、私には全てを理解できる言葉だった。全てのヒントはこの言葉に集約されている。また、エリートシリーズ・ウィソタ戦でバンダムはもっと驚くべきことを話している。興味があれば自力で調べてみると面白いことが解るだろう。
他にもこのRB-1200はリップが小さく、しかも軟らかい材質のためダートが凄いとか、もう一つオールドタイプにしかない構造的シークレット等が風の噂で流れてはいる。しかしお世辞にもダートのキレは大きくはない(断言!)し、リップも簡単に撓るほど柔らかいわけではない。

ジャークベイトはトリッキーなダートで食わせるリアクションベイトと言うのが一般常識。
しかし最も本モノの小魚に近いシルエットはそれだけのためではないのでは?POPって核心突いた言葉かも・・・。
本当のキモは恐らくバンダムは語っていない。語れば生活の糧となる巨額賞金獲得に直接影響するアメリカでは、ウィニングルアーの秘密を公開するのは自分の稼ぎ頭を失うだけであり、バレるまで必死に隠そうとするのが常だと聞く。ここが賞金だけで生活するアメリカのプロと、賞金では大赤字ゆえに試合に勝つことによってルアーの性能をアピールし、ロイヤリティーやメーカーとして生活を成立させなければ食えない日本のプロとの大きな違いなのである。徹底してルアーを隠すアメリカに対し、皮肉なことに日本では本当にそのルアーで釣れる、勝てるという事実を衆人環視の中で証明し公開するほうが重要なのだ。
いずれにせよ、オールドロングA、そしてこのRB-1200を使ってみて、ジャークベイトとはダートが全てでないことを改めて確信した。そしてフローティングの意味も。

ルアーが凄いのか、BSXが凄いのか、いいえバンダムが凄いんですよ結局・・・。
最後のオチとして、バンダムがRB-1200で2勝した試合はスモールマウスがメインの湖、しかも6月末、7月末だったと記しておこう。RB-1200が凄いのか、それとも本当は当時バンダムが使っていたBSX(バイオソニックス)なのか????真偽のほどは本人のみぞ知るところだ。

バンダムの大活躍と共に話題沸騰したBSXバイオソニックス。
昔、日本でもあったような気が・・・。
年何回もある数千万円の賞金がかかったギャンブルでホントの事って言いますかね・・・。

 

 

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