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必読!!絶対タメになる新説ジャークベイト理論発表の巻 「ルアーニュース・ノーカットコンプリート版」
今回は延々と講釈たれてます。
でもやっとフローティングミノーの真意が見え始めてきました。
是非、読んでください。

今年はなんだか冬があったのか無かったのかイマイチはっきりしないが、そうこうしているうちに暦の上では既に初春になってしまった。初春といえばもう絶対的にサスペンドミノー&シャッドと言う日本の春の超ド定番ともいえる釣り方が圧倒的になるのだが、
このサスペンドミノーに関してはエバーグリーンのスースレ、プレデターシリーズ、そしてイマカツのキラービルシリーズがあればはっきり言って磐石。しかも今年はスースレより若干潜行深度が浅いワインドキラービルが、そしてやや深めをクランク的に探るには、激飛び激気持ちいい?イマカツシャッドIS-200が登場、3月頭には店頭に並ぶので、もはやこれ以上言うことなし。

IS-200と共に先月発売されたワインドキラービル。
反り曲がったリップには大きな意味アリ。
スースレとほぼ同じレンジを波動の違いを生かして攻略できる最終兵器。
早春最強のサスペンドプラグに関しては私自身誰にも負けない確固たる戦績を残してきた超得意ジャンルだけに自信を持ってこの春の最強ルアー達だとお勧めできる。

IKシリーズ同様、誰が使っても「これいいじゃん!!」って
言ってもらえる凄くマジメなフラットサイドのベストスタンダードです。
ただ、この春サスペンドルアーを使う上で気をつけて欲しい注意点を挙げておこう。さすがに昔は難しいと言われたサスペンドプラグも今や常識。まずはトゥイッチやジャークで極力、無駄な「水切り音」を発生させないように留意して欲しい。これだけで気難しい初春のバスには圧倒的な差がつく。水切り音を発生させないということは、できる細いラインを使いたいところだが、むしろそれ以上に可能な限り小さく軽いロッドワークでよくキレる動きをするルアーが必要と言うことだ。と同時に今度は逆にロッドワークなし、すなわちラインで水を切る動作をせずに、ゆっくり引くだけでも神経質なプリメスを誘える要素・動きを持つルアーも必要と言うことでもある。前者の代表が「スースレ、スーキラ」で、後者の代表が「プレデター、イーター」であり、「ワイキラ、IS-200」は素晴らしいことに両者の長所を兼ね備えたこのジャンルの終点のルアーかもしれない。

最近はシャッドやミノーもダートやトゥイッチはもう古い。
人と同じ事をしててはダメです。
新技、やったことのない引き方にチャレンジしてみましょう。
事実ここ数年、激しいジャーキングやトゥイッチングに対し、デカいバスの反応が極端に悪くなった。一方、逆にダートの幅や大きさを意識しない、トーナメント界や関東の超ハイプレッシャーレイクでは「高滝リトリーブ」と呼ばれる、何もせずにただ真っ直ぐ一定速度で引いてくる「ただ引きミノー」がまさに裏シークレットと囁かれている。昨年10月の遠賀川で、阿部進吾がスースレ&スーキラの高滝メソッドで、過去一度も上位入賞者を出したことのないコンクリ護岸延々並行引きで3位に入った。そして11月のエリートではアイバーソンもミノーで優勝している。そして、注目すべきはこのエリート5最終日、アイバーソンの優勝を決めたキロアップのキッカーも、スラックを出したトゥイッチやジャークではなく、リールを止めることなく巻き続けながらピックアップ寸前、目視できる水面直下で追い食いしてきたものだった。VTRで見る限り、直線的なリトリーブの終盤、ミノーが浮上体勢に入り、泳ぎながらもややバランスを崩しながら水面を目指した時にバスの捕食スイッチが入ったように見える。この阿部、アイバーソンの直線的使い方こそが「リッピング」の変形でもあり、日本ではまだ理解されきっていないフローティングジャークベイトの謎を解く大きな鍵なのだ。

フローティングジャークベイトの謎がようやく見え始めた。
ヒントはバズマグ水面直下引きにあった。
追ってくるけど喰わないバス。
一定直進や左右への動きは覚え、同時にスイッチが入るタイミングがないのだ。
リッピングの「RIP」の語源は「(のこぎりで)木材を縦引く」動作を表現した言葉だ。ジャークやトゥイッチが横方向にムチのようにラインをシバく動作に対し、ラインが水を切らないように直線的に巻きながらグイッと下手前方向へ引き込むようにミノー手繰る感じだ。もしくはリールをグリグリッと巻き続けることから17年ほど前の芦ノ湖で「グリグリメソッド」として一世を風靡したテクニックでもある。しかし、トゥイッチやジャーキングが派手でカッコよく見えるためかいつの間にか定着しないまま忘れ去られていたテクニックでもある。サスペンドミノーの上級者なら、回収しようと巻いている時や、ボートべりでルアーが水面へ浮上するかしないかの瞬間、バスが追い食いしてきて、それがデカかったという経験がよくあるはずだ。

バカラックの水温は20度。ラージマウスは完全にアフター。
デカバスは圧倒的にフローティングミノーだった。
パターンはイラスト参考。
百聞は一見にしかず、いずれ衝撃映像公開予定。
「一定に真っ直ぐ泳ぐことによる強く無警戒な集魚波動」、そして「ミノーが浮上する姿」。世界中でミノーと呼ばれるルアーの大部分を占めるフローティングミノーが、海外のいかなるゲームフィッシュにも圧倒的に使われている秘密がここにある。フローティングミノーこそが本来、浮上する動きが最もバスの本能を刺激することに気が付いていないのはサスペンド神話全盛の日本くらいかもしれない。事実、私の中でもジャークベイト=サスペンド=低水温が絶対的ルールになってしまっていた。そしてもう一つ、ジャークベイト=ワイドダート=リアクションベイトも常識となっていた。本来メジャーなフローティングが日本ではマイナーで、マイナーなサスペンドのほうが日本ではメジャーなのだ。

フローティングでライザーリッピングをした渡辺には
55cmクラスが連発。
サスペンドを使っていた私は40cm以下ばかりだった。
止めると見切られていました。
私自身、学生時代にロングA(オールドタイプ)の威力を知り、再びアマゾンでロングAの威力を目の当たりにして以来、リッピングという水押し系ジャークベイトにずっと注目し開発を続けてきた。しかしどうしてもサスペンドミノーの固定観念から離れることができず、左右へのダートと静止のギャップを利用したリアクションベイトだった。ダートのキレる大型ジャークベイトはすぐに作れたが、それは琵琶湖専用ならまだしもスースレやスーキラに実戦面、特にトーナメントでは全く歯が立たなかった。今まであるものと同じようなコンセプトでジャークベイトを出す意味がなかったため、イマカツではジャークベイトの開発は頓挫してしまっていた。その長い挫折が昨年、とある湖での取材の折、衝撃的な事実として私に再び開発のキッカケを与えてくれた。そのキッカケは長くなるので又の機会にしたい。しかし、その事実とは、ジャークベイトはリアクションルアーである以上に「最も小魚らしいフォルム」ゆえに備わった「捕食、食性の本能」を強烈に刺激するプラグだと気が付いたことに始まった。

知る人ぞ知る伝説のオールドロングA。
背中の合わせ形状もテール構造も、浮上姿勢も今とは違う。
今ではまず入手不可能。藤木、私共に2個だけ所有。
その秘密を後半で明かそう。
アマゾンで他の魚が捕食する「捕食音」に異常に興奮するピーコックバスがいるように、動物には他の生物が何かを捕食する「姿、音、匂い」に異常に反応、時として興奮することは比較的知られた事実だ。それは魚だけでなく犬や猫、人間も同じだろう。そこには競争心理、好奇心が働くと共に、同時に食物連鎖の頂点に立つものにとって、捕食される側の生き物の捕食行動は相手がその瞬間、捕食することに夢中になり警戒心が限りなく薄まっている格好の「襲撃チャンス」でもあるからだ。

こちらはかなり以前に発売されたジャークベイトの神様と呼ばれた「ジムビッターシグネチャーロングA・プロ15A」。
サスペンドタイプのロングAも発売されていたのだが、ジムモデルはハイフローティングだった。
今までライザークランキングは揺らめきながらフラフラ浮上する弱ったベイトを演出するものだと考えていた。しかし、瀕死の小魚などそう沢山あちこちにいる訳はない。むしろ、捕食は相手のスキを突くものと考えるのが自然だろう。
バスアングラーならベタなぎの水面であちこちで小魚が水面に小さなライズリングを作るシーンを見たことがあるだろう。琵琶湖でもブルーギルが水面でパクパクしているところを見ることもあるだろう。それが水面のユスリカを捕食する小魚であろうと、切れ藻をついばむ小魚であろうと、はたまた酸欠のブルーギルあろうと、その瞬間、彼らはそのことに夢中なのだ。ベイトフィッシュは水面のユスリカを見つけ、静かに気が付かれない様にゆっくり浮上(ライズ)する。確実に捕食できる距離につめ、狙いを澄まして一瞬で水面にライズ・リング(波紋)を残し捕食、そのままダッシュで水面から離れる。それは水面上にいる鳥の襲撃を恐れる本能だろう。そしてこの動作の繰り返しこそがその下にいる食物連鎖の頂点にいるプレデターの捕食本能を刺激するスイッチとなるのではないか。そしてそれを演出できる最高のルアーこそがフローティングジャークベイトの本来あるべきコンセプトなのではないか?

ほぼ最終形になってきたイマカツジャークベイト第一号機。
内部構造の変化で背中のフィンは不必要になった。
ターゲットはアフター〜秋にかけて今まで獲れなかったビッグベイト好きのビッグバス。
そう考えたとき、自分のなかでフローティングミノーの意味、リッピングの効果、全てのキーワードが見事に繋がった気がした。そしてそれは同時にジャークベイトの威力が春だけでなく、むしろアフターから秋にかけて最強のルアーになる予感がしたのだ。
ページラストのイラストを見てもらえば理解しやすいだろう。水面の餌を見つけ浮上体勢に入るAの部分が揺れながら浮上するライザーモーションだ。そしてCのダッシュ部分がバスに存在を波動として伝えるリッピングの部分。しかし一番のポイントこそがBの部分だ。このルアーが水面に僅かに頭を出した瞬間、ピチャ!!と言う波紋と飛沫と共に1〜2回リッピングすることによって、バスの捕食本能を激しく揺さぶることができるのだ。そしてバイトはDの瞬間に集中する。
モワッと盛り上がる水面直下で、もんどりを打つビッグバスが視認できるバイトシーンは、ビッグベイト同様、一度経験したら忘れられないくらい衝撃的だ。
イマカツのジャークベイトはこのサブサーフェイスと水面の銀幕の間、バスにとって「魔の空間」で誘って食わせるジャークベイトを実現させるために開発を続けてきたのだ。

ミノーが縦に入ってしまうほどの荒バイト。
実は気が付くキッカケは昨年冬の日吉ダム、
そして1月の野村ダムにあった。
またこの開発を機に、昔、ラリーニクソンがロングビルを日本に持ち込んだときに語られた「シャッドキルウェザー」理論に関して当時はイマイチ納得がいかなかったのだが、フローティングライザーを理解したとき、この言葉の誤解も解けた。「シャッドキルウェザー」とは暖かい日が続いた直後に強烈な寒冷前線(大陸性コールドフロントは日本の冷え込みなんかとは比較にならないほど寒暖差がきつい)が通過すると、シャッドが水温変化についていかず神経が麻痺し、水面へとフラフラ浮上しては潜る瀕死の状態があちこちで見られるという。この動きによってバスは狂ったように捕食スイッチが入るという。恐らくラリーはこのシャッドキルに付いてメディアに話したとき、聞いているほうはどうしても衝撃的すぎた「レーベルのスプーンビルミノー」のことに注目しすぎてしまい、肝心のジャークベイト全体の話の一部をスプーンビルミノーだけの話と受け取ってしまったのではないだろうか。私自身、縦方向にロッドを捌くラリーのポンプリトリーブに、レーベルのスプーンビルミノーがやや上を向いて泳ぐと勘違いしていた。シャッドキルを表現したければどう考えてもフローティングのほうが正解だ。思い込みとは恐ろしいものである。
実は2回目の来日の時、ログのサスペンドで琵琶湖を攻略したが、ラリーは最初はフローティングを使っていたのだ。このときは来日時期が1回目よりかなり遅く、既に琵琶湖はグラスパッチが多数生えていた。当時はラリーと2日間同船していたが、フローティングミノーのことは気にも留めなかった。完全にサスペンドログにしか興味はなかったのだ。

長い話は眠くなりますが、
タメになるので是非読んでください。
ちなみに写真は3月4日のヒューマン新入生募集セミナー
でした。
このイマカツ・ジャークベイトの売りはベイトの捕食姿勢を模した頭上がりの浮上姿勢とCのポジションまでに発生させる強い集魚力、そしてブルンっピタッと静止するダート重視ミノーとは別の重要な意味を持つ「ブ厚く重いリップ」にある。そして小さくても力強いライズリング、浮上姿勢を決定付けるロングテールヒートン構造がキモだ。それがかつて生産中止になったオールドロングAの「テールヒートンモデル」が絶賛され、「テールヒートン」でなければ出せないテールキックスプラッシュ、そして浮上姿勢にかかわる重要な理由だ。実際に最高レベルのオールドロングAは頭から45度近い角度で浮上する。そして何より一番注力したのが浮上速度だ。

並みのジャークベイト程度は軽くダートし、なおかつピタッと止まってブルンっと身悶え。
そこから頭を振りながら浮上する姿はまさに餌をとったベイトフィッシュの捕食行動そのもの。
それがバスのスイッチを入れる。
結論から言うと、本当はスローライザーではない。ゆっくり動かない状態で浮上するのが決して良い訳ではない。「平行浮き型」と「頭上がり浮上型」では同じ重さでも頭上がり型のほうがはるかに浮上スピードが速い。それゆえ後方ヒートン重心型のほうがはるかに飛距離も出るのだ。ここに重要な秘密が存在することが日本、メキシコの実釣撮影を通じ解ってきた。今のところ明かせるのはここまでだが、最終完成まで後一歩のところまで来ている。このイマカツフローティング・ジャークベイトはアフター以降、水温20度前後から最強の威力を発揮する。それはビッグベイトの水面波動引きにチェイスはあるがバイトがない状況でこそ、恐らく最高の結果をもたらしてくれる脅威のプラグになると予想している。ここが最大の狙いだ。予定では5月、最高のネーミングを冠し、フローティングジャークベイトの革命児となるだろう。



 

 

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