K.imae Today's Tips 1673『早すぎた天才』
既に廃盤となって久しいバークレーの迷作?「BEAST」。 かのマイケル・アイコネリがデザインした事で知られますが、これぞ不遇の名作かも。 今なら琵琶湖で大ヒットしたこと間違いないでしょうね…。 自分の知る限りギル型ワームの元祖かもしれません。 このビーストが不遇になった大きな理由がたぶんコレの存在。 スィートビーバー。 フィリップ&パンチングベイトとして、アメリカで爆発的人気となった直後にビーストが登場。 誰が見ても「パクリでしょ」と一蹴されたビースト。 自分も最初はそう思いました。 確かに似すぎですな…。 でも初めてビーストをカバー撃ちで使ったときすぐに違和感を感じました。 テキサスで撃ち込むと大概、フラットなボディーが着水の衝撃でエビ反り君になって使いもんになりません。 キャスト毎にボディーを真っ直ぐに治すのがあまりに面倒で「終わってる…」と。 ボディーが硬く丈夫なビーバーとフィリップベイトととしては雲泥の差でした。 フィリップベイトとしてはね。 でも最近想います。 これはアイコネリが「ギル」をイメージしてつくった「ベツモノ」ではないかと。 そういや、あの頃、アイコネリはスピニングでジグヘッドとかでビースト使ってました…。 「似て非なるもの」 ルアーの本質を理解できず思い込みだけで「パクリ」と判断する自分の知識と経験の未熟さを反省する出来事でした。 いまさらながらアイコネリは10年先を一人で歩んでいたと想います。 TOPプロになれる資質とはこう言う所にあるのだと思います。 |