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イマカツTOP TEAM・TOP50第4戦桧原湖速報の巻

今回は大物プロが多数予選落ち。ウエイインまで
の時間、熱心なファンを楽しませてくれてました。

台風接近で天候が危ぶまれたが、
多くのファンがブースを訪れてくれました。

TOP50第4戦が昨日終了した。過去、優勝、優勝、準優勝と得意とする桧原湖での試合だった。勝てると慢心したとき、その心の隙に忍び込む魔の恐ろしさをいやと言うほど味わうほろ苦い結果となってしまった。

あまりにも 余裕でトップウエイトを出し首位スタートとなった初日。セーブしながらも500gアップ(琵琶湖の1300g相当に値するスモールマウス)を15本以上、プレス艇のカメラの前で、他のアングラーを横目にイレグイショーと言う最高のスタートを切った。まさに虫パターン並みの強烈なハマリパターン。そしてそのパターンが今回だけは誰にも真似出来ないことを確信していただけに、自分自身、この試合の限りなく優勝に近い上位入賞を確信し、パターンまで初日に公言していたほどだ。

初日はなんと ジャバロン・マキマキ炸裂!!
トップウエイトで首位発進!!
その 初日トップウエイトを出した驚くべきパターンとは、航行危険地帯と呼ばれる月島エリア南側の風が吹き寄せるディープに面した1〜4m前後のロックハンプを、ジャバロンの最小版、「ジャバロン・スティック3インチ」のスプリット、もしくはキャロのまさしく「マキマキ」だった。
まさしく、ジャバテキ最小版でクランクのようにストレートに巻き続け、時折ロックハンプにコンタクトさせるだけの、まさにジャバテキ岩ゴロメソッドだった。キャロにしたのはテキサスだとジャバロンが小さすぎて全身をくねらす独特の動きが出なくなるからだった。これで、風で溜まったベイト群れの「上に浮いているスモール」を仕留める方法だったのだ。スモールは何故かデカイ奴ほど、春〜初秋にかけてはサーモクラインンの上に浮く傾向が極めて強い。スモールの最大のキモは中層に浮く大型バスの視界の上にルアーを位置させることなのだ。

超秘密兵器だったジャバロンスティック3インチ、4インチ。
スイミングの動きはまんまジャバロン。激ヤバです。
バスは初物に極めて弱い。シャッドテールやカーリーなど後部テールの抵抗で泳ぐ系統のワームとは全く違った動きの要素を持つジャバロンは、全くこの手の後方波動とは違う種類の全身波動を出しているようだ。
現実、残り2日用のジャバロンをセーブするため、途中、シャッドテールやカーリーなど様々なワームを試してみたが、その差はまさに10:1といってもいいほどの明らかな差だった。この明確な差は、カーリーやシャッドテールなどの後部テールの部分抵抗で動くワームは基本的には形が微妙に違っても同系統の波動種とバスに認識、もしくは覚えられているためかもしれない。

ちなみに、サターンワーム3インチとの大きさ比較。
めちゃちっさい。けど全身でプラグ系の波動を出す唯一の
ワーム??
しかし、「好事魔多し」、勝負は勝ったと想った瞬間が一番危険なことは幾度も経験していたはずなのに、私は2日目、やってはいけない最大の基本的ミスを犯してしまった。場所に拘ってしまったのだ。初日に爆発した場所が余りに強烈だったため、2日目は風の方向が変わりベイトが完全に移動していたことに気付きながら、いつかまた爆発するのではと言う、その場所への未練を断ち切れず、移動するも気になっては戻りの繰り返し…。なんと1時まで300g2本と言う大失態を演じてしまった。ラスト1時間、最終日のために残しておいた小さいながら一瞬で5本は揃うスポットに走り、限定復刻したマイクロクローラーのおかげでキーパーは揃えられたものの、予想通り風の方向変化は恐怖の早稲沢ディープフラット船団を爆発させており、あえなく優勝の夢は自分の慢心から潰えた。

限定復刻されたバス用カラーのマイクロクローラー・
バス用のカラー(GPやJBなど)は今回のみの限定復活なので
絶対即大人買いです!!リミットはこれで瞬殺。
今回、私は早稲沢フラット対策をしていなかったわけではない。2日目までをジャバロンで押し通し、3日目はプラで見つけたスペシャルなピンスポットで朝30分以内であっという間にリミット5本を取り、その後直ぐに早稲沢船団に参戦し、リミット達成の最も難しい最終日、心理的アドバンテージをもったうえで集団の中で優位に立ち、入れ替えを狙うかなり確度の高いプランを持っていた。
その作戦は3日目、結果的に見事に成功した。マイクロクローラーで40分で5リミットを達成、早稲沢船団の外れに(それでも船団は苦手なので、一人ぽつんと外れに位置していた。)入り、今度はジャバロン・スティックのダウンショットシューティング大の苦手の船団でもまずまず互角の戦いをすることが出来た。それだけが今試合の得た、唯一の成果かもしれない。

初日は沈黙した桧原湖・早稲沢フラット、
しかし2日目から結局は今年も・・・。
すべては2日目の慢心からくる釣れた場所への固執、バスフィッシングで最もやってはいけない、変化が起きているのに「昨日あれだけ釣れたから、今日も…」に完全にハマってしまった。バスフィッシングはいくらルアーが優れていても、操作が旨くても、バスが其処に居なければ何も始まらないのだ。

釣れた場所は過去の場所、釣れる場所をリアルタイムで見つけることが
アングラーの才能なのかもしれない。
最終的に今回、渡辺進吾プロ(今日ナベではありません…)は、私の初日と同じ要素を持つ浮き浮きパターンをシャッドプラグのランガンと言う方法でやり抜き優勝、ベイトの上に浮くスモールを獲るという、久々に素晴らしいパターンを見せてくれた。ジャバロンに似た波動はやはり全体で動くプラグ系だったのだろうか?プラグゆえの機動性、ランガンのやりやすさに私はその時、気がつくことが出来なかったのだ。ワームゆえの「粘れば出るかも」という気持ちの未練が終わった場所に自分を釘付けにした。それも優勝することしか考えなくなった今年の自分の悪い傾向である。

今年は反省の多い年である。しかし、本気であれば
勝つことより負けることから学ぶことも多いのだ。
今回の結果は16位。今年、開幕戦を欠場しタイトル争いはもはや不可能と考え、試合のモチベーションを保つため、各一戦一戦でのサプライズを狙った展開を意図的に狙ってきた。その結果、2戦目はクランクオンリーでの表彰台、3戦目はスモールマウスのJBビックフィッシュレコード獲得、そして今回のジャバロンでの初日トップウエイトと、それなりのテーマに対する結果は出てきた。気が付けば荒っぽい雑な試合ばかりしていたわりには、最終戦を残してついに総合8位に上昇した。

オープンマインド、
過去ではなく今を釣る大切さを痛感したTOP50第4戦桧原湖戦だった。
現在最終ランキングはフージーが152ポイントでトップ、2位が1ポイント差で赤嶺プロ、そして3ポイント差で小森プロが追う。(参考:JBトップ50簡易年間ポイントランキング)現実的にはこの3人の中から今年のシリーズチャンピオンが出るだろう。

フージー遂に今年も最終戦を前に暫定首位に!
最終戦は遠賀川、激しいバトルになりそう。
トップが2年連続を狙うイマカツTOPチームのフージーだけにビミョーな感じなのだが、トップまで25点差、ベスト5までは僅か5ポイントまで詰めてきた。最終戦優勝なら何が起こっても不思議ではない。過去にもあの深江プロが2002年、最終戦桧原湖で23点差をひっくり返してワールドチャンピオンに輝いている。
最終戦、遠賀川は過去ワールド優勝、クラシック準優勝の経験のあるバスボート戦。ここまでくれば限りなく不可能に近いが、全5戦ではなく、4戦だけでトップ50チャンピオン獲得に挑戦してみたいと思う。

このバスボートが続々と入場する雰囲気が大好き。
前は阿部艇、手前は前山艇。
勝負は下駄を履くまで何が起こるか判らない。波乱の開幕戦欠場から始まった今年のJB/TOP50。僅かでも可能性がこうして残された限り、最後の最後、本気のモチベーションを持って全身全霊をかけて優勝を狙うつもりだ。

最終戦は東北からはるかかなたの九州遠賀川。
今年最高のモチベーションで望みます。
PS:先週は試合&携帯無用のカントリー?在住のためイマカッチャンネル更新やウェブ更新が出来ずゴメンナサイ。
今日から3日連続更新しますので、乞うご期待!!
イマカッチャンル後編「ビッグベイト・バズビルマグナム編」は20日水曜日、お昼12時オンエア予定です。

 

 

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