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06年バスフィッシング革命?衝撃の新兵器超スクープの巻
ここ数年のバスフィッシングシーン、特にルアーに関しての進化は凄まじいものがある。
しかし、そのメインタックルの進化の影で実は更に強力でとんでもない新兵器がごく一部の前衛的バスプロ達によって
水面下で密かに試用され始めていることは余り知られていない。

プロアングラーは釣りが上手なだけでは通用しない。
トーナメントの賞金だけで生活出来ないのが現実だ。
それは、如何に他のプロ以上のアドバンテージを持ち勝利するかが、成績で評価されるプロの宿命でもあるからだ。
プロにも色々なタイプがいて、たとえば、

(1)スポンサードされていても勝利のために徹底して隠し続けるタイプ、
(2)勝利した後には全て公開し、詳しく解かり易く場所も釣り方も伝えるタイプ。
(3)勝利しても真実は隠し、スポンサー関連商品の宣伝に徹するタイプ。


である。
まあ、1年の賞金総額が軽くスポンサー契約金を上回ることも常識のアメリカの場合は(1)のケースも多いが、賞金で生活出来ない日本の業界事情を考えると、プロとして釣りで食べていくには(2)が絶対条件で、メーカーの売り上げにどれだけ貢献できたが大きな意味を持つ。その影響で伸びた売り上げの僅か数%が契約金のようなものだ。
しかし、現実に日本では(3)もしばしばあるのが残念。しかし(3)は狭い湖でのトーナメントだけに、誰かがしっかり見ていることがほとんど。すぐ真実はいつかバレるし、第一に真実じゃないから特によく釣れるわけではない。そこに感動や驚き、新たな発見は生まれてこないのだ。結果、そういったプロは信用がなくなり相手にされなくなるものだ。これは雑誌取材においても一緒だ。

常に誰かが見ている前で釣る。
そしてその驚きと感動の全てを伝える。
それが一番難しいけど、プロとしては一番価値ある瞬間。
と言うことで、ワタクシは常に(2)でありたいと思っているが、勝てる機会など実際は早々ないし、それだけで勝てる秘密兵器などまずない。全てはアングラーの釣果向上に寄与した割合の高低と言うことになることは覚えておこう。
どんな最終兵器でも使い手によって神器ともなれば、ゴミにもなる。実際に、同じものを使っても勝てる人は圧倒的に勝つし、隠して秘密兵器を使って勝ち続けた人のほうが少ないだろう。むしろ私は最新の情報をいち早く解かりやすく皆に知ってもらい、、一般アングラーに好奇心と知恵を与え、小さなバス業界に働く人達の刺激と発展に寄与することが日本型バスプロのあり方だと考えている。

と、言うことで今回はスポンサー関係なく、私の06年驚きの革命新兵器となれる可能性をはらむ衝撃のスクープを公開しよう。職業上、新製品はルアーや周辺機器を問わずイマカツでは気になれば全て購入し実験&テストをしてる。スポンサー外でも素晴らしいものがあればいつでも紹介していくのが信条である。

日本のバスプロはバスプロではなく、プロアングラーと呼んだほうが正解かもしれない。
さて、それでは今年上半期のスクープを一気に公開してみよう。ただしスポンサー外製品に関しては深い解説はしない。あくまでヒントなので後は自己判断だ。
まず、今年一番衝撃を受けたダントツ1位はもう既に先月号BWで見た人もいると思うが、「ハミンバード・サイドイメージ981C SI ( Plus Gain Tuned 参照)」。

今年の驚きランキングダントツ1位・ハミンバード981CSI.
もうこれだけはここ20年で一番びッくらこいたマジ、超絶激荒ヤバ兵器である。いままでの魚探がけは何だったの?と思うほど革命的魚探だ。とにかくボートを中心にその左右最大120m幅(現実的には左右各30m幅前後が最も効果的)で湖底が一気にスキャンできる。しかもまるで写真のようリアルな解像度で沈船や橋げた、浚渫の中の大岩が瞬時に確認できる。

ボート右方向25m付近の6mフラットに大岩とゴロタ発見。
画面をポーズしてカーソルでマークするだけでオッケー。
これは8mフラットのハードボトム。
右側にピーグラベル(小石)が立体的に見える。
普通の魚探ではほとんど解からないハードボトムでもどこが一番石が多いかなど立体的に把握できる。
しかもその場所の真上まで行かなくても画面を止めてマークし、あとでGPSで真上に戻れる精度は1m前後(プラスゲインチューンのみ)とまさに驚異としか言いようがない。現在、世界的に超人気で入手は何ヶ月待ちと言う状態である。
すでに数名の有名トッププロは隠して積んでいる状態で、湖の沖に出てからセットするツワモノもいるらしい。私の購入したSIを見て同時に、フージー、秀雄も予約購入を決めたほどだ。ただ、フラットウィードに関しては若干苦手な面は否めない。この辺が今後どう進化するか見ものだ。

カーソルでマークしたあとはD・マジックのGPS画面分割に
切り替えて、マークポイント真上に行くことが出来る。
そして、それに付随する話だが、水平方向がハミンバードSIなら、垂直方向への魚探進化は LOWANCE、EAGLE
最近話題のNAVMANは驚くほど高性能化している。

今回テストしてみた左がナブマン4600、
右がフィッシュストライク2000C
ホンダ一筋23年で頑張ってきたワタクシだが、テスト的に購入してみた2機(FISH STRIKE2000C、NAVMAN4600)はフラッシャー並みの 毎分3000回にも及ぶ高速発射回路、
同じ周波数でも探査範囲の外と内枠を分割表示しフラッシャー級のリアルタイム映像でシューティングを可能にするAスコープなど、国産モデルにはない驚くべき個性を持っていた。

このナブマンAスコープを使ったリアルタイム探査法は
正直かなり難しかった。
マスターすれば強力な武器になりそう。一回では無理・・・
驚くべき高画質のカラーディスプレイは、ボトムのブッシュに着くバスの群れを直撃するまでのルアーの航跡、
ひいてはルアーに驚いてパニックになるベイトの群れまで捉えてしまう。


上側の波形心電図みたいなラインがテキサスリグの動き。
その下のボトムにはにブッシュがある。
ブッシュの上のバス周辺を上下するテキサスリグの図。
しかも、DマジックのGPS機能も搭載している。かなり以前、ローランスをテストしてみたときは英語の解説書、パソコン並みのボード操作の煩雑さにキレてしまい、いまも倉庫に眠っているが、最近の機種はこの操作パネルも非常に簡素化され、日本語解説書もプラスゲインでは用意されていた。

中層に発見したバスらしき魚影(右画面左部分)に
テキサスリグをぶつけてみた。
だからといって釣れるわけなく、簡単ではない。
あくまでデモ画面程度に考えて欲しい。
確かにこの魚探の恐るべき進化は驚異だ。しかし、だからと言ってこれらを内緒で使えばトーナメントに勝てるというわけではない。マシンは何でもそうだが、自然相手のマシンは特に使い手の能力を数%アップするアシスタントに過ぎない。この数%が数十%になるかどうかは結局、アングラーの自然に対する理解、バスに対する理解には勝ることはない。
むしろ最近は阿部プロのように魚探なしで試合に出るアングラーもいる。

魚探なしでも全然平気な人もいます。
一番大切なのはやはり野生のカンと観察力です。
(写真と本文は無関係です・・・)
バスフィッシングは基本的に野生との知恵比べだ。見て感じて、においを嗅いで、触って覚える野生の勘こそが一番大切なのだ。しかし、極稀に機械と自然、知性と野生の見事な調和融合を可能とする選手が現れたとき、そのアングラーは時代を席巻する。私が知る限り、その能力を人並みはずれて持っていたのは深江君である。実はヒデオもそのセンスを持っている数少ない一人なのだが、奴は他に遊びが多すぎて気が散りすぎ…&ガンコすぎ。
やはりいろいろなことを素直に受け入れ吸収し、昇華し自分の力とする柔軟性こそ大切です。
そして、06年、もう一つの衝撃になるのか、場合によってはバスフィッシングの革命になる可能性を秘めた製品が遂に登場した。
それは今年、06年全米最大のフィッシングショー(ICAST)で「BEST OF THE SHOW(最優秀賞)」を受賞したバークレーの新製品「ファイアーラインCRYSTAL」である。

06年ICAST・ベスト・オブザ・ショー獲得!
透明?のPEライン遂に登場か!!
当初、この商品がスクープされてきたとき、私は耳を疑った。なんせ、「透明のPEライン」が遂に登場するということだったからだ。これが何を意味するか、PEパワーフィネスがトーナメントのみならず一般の釣り人をも席巻する中、不透明だけが最大の欠点であったPEに遂に「透明」なPEラインが圧倒的強度、極細の線径を落とすことなく完成したというのだ。もしこれが本当なら、とんでもない革命が釣り業界に起こることになる。それだけに迂闊なことを書けないのも事実なのだ。

フロロ、PEとの比較。
バックが黒だと光が反射するのですりガラスのように見える。
いままでPEパワーフィネスでこの件を書かなかったのも、現物を確認するまでは自分自身、信じることすら不可能だった。樹脂素材販売のプロとして商社で営業を15年もしてきた私は、プラスティック素材に関してはバス業界の誰よりも詳しい自負がある。それだけにPE素材を透明にするなんて世界的な素材革命がない限り絶対不可能と思っていたからだ。
果たして、そのサンプルはICASTで賞を受賞後、いち早くアメリカから私の手元に到着した。その速さにバークレーの本気度が伺えた。そして開封した瞬間、目にしたものは…!!

上からPE0.8号、クリスタル0.8号相当、フロロ4lb。
バックに赤を入れると、確かに背景色が透けている。
果たして水中では?そして実釣りでの効果は如何に!?
果たしてその結果はいったいどういったものだったのか?ファイアーラインクリスタルの可能性とはバスフィッシングを、PEパワーフィネスを真の完成へと高めることができたのか?その結果は今月25日発売のバスワールドTSRで詳しく報告しよう。

超最新情報満載のバスワールドTSR、
スーパーメジャーでメジャーを使えるのがTSRの目標!?

 

 

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