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パンチワーム&パンチリグ日本上陸の巻

バスフィッシングとカバーは
切っても切れない深〜い縁。
カバーの中を如何に釣るか、
ここに新コンセプトが生まれる。

さて、やっと梅雨明けした今週はようやくと言うか、今年の長梅雨と同じくやっと発売に目処が立ってきたイマカツの新作ワーム、そしてバークレイの新作ワームについてのとっておき情報をお知らせしよう。
今年の新作ワームはテスト段階から強烈無比な超個性派揃いなので、誠に申し訳ないことにスパイダー(実はこれも予定を1ヶ月遅れた…)バークレーのファットドーバー以外は遅れに遅れてしまっている。しかし、その分、バスにとってはどれもファーストインパクトが凄まじく、もう既にサンプルの奪い合いで自分で使えるものがほとんどない状態。仕方なく数少ないサンプルを得意分野担当制で分け合ってテストしている始末である。
ちなみに超希少なダイナゴン良品は全てワタクシの総取り…昨年のジャバロン級にド派手に釣っています。
既にイマカッチャンネル用に衝撃映像が超大量ストックされているのに今回の量産大失敗、返品最量産で放映先送り…映像内容とも、超濃厚ですので是非期待しててください。

ダイナゴンビデオは山ほどあるのに・・・
もう暫くお待ちください。
さて、ミック琵琶湖ガイドサービスチームで最近、奪い合いになっているのがバークレイの「サムライホグ」モジャオこと「ヘアリーホグ」のサンプル。とにかくこの2つのワームは琵琶湖では異様なほど釣れまくっている。トラバス軍団後用達で私の分すらほとんどない「サムライホグ」は、ヘビキャロでこのところトラバス軍団毎回50アップ連発はご存知の通り。サムライにするとバイト数が全然違うと口を揃えて言っている。ある意味、一番値打ちのあるテストが出来ているかもしれない。

私以上にバークレー側が異様に執着してしまった
サムライホグ。まもなくオンセールです!!
琵琶湖ではヘビキャロで50アップ連発中だそうです。
バイトの数が全然違うらしい・・・。
そして「モジャオ」に関しては「毛フェチ」の秀雄が担当、ガイドでイマカツのサンプル在庫の全てを強奪している状態といっても過言ではない。おかげで私や藤木のサンプルはマジで取材にすら使えないほど皆無状態。何故か琵琶湖で異常に釣れるらしい。色んなワームと釣り比べてもテキサスにおいてこのところダントツの最強ワームだという。

モジャオことヘアリーホグはやっとのことで9月末登場予定。たぶん確定・・・。
量産が見ての通り死ぬほど厳しいワームなので、
お早めに・・・。
そのキモはぺギングしないテキサスだそうで、確かにその動きを知っている私から見れば納得のモジャオを最高に生かした使い方だ。特にこのところ混雑しているボディーウォーター絡みの沖グラスではなく、シャローのグラスインサイドを狙ってモジャオで毎日のように激釣しているようだ。

モジャオは吉田ガイドで消費しまくり・・・
全サンプルがガイド用・・・
某雑誌記者も仕事忘れてモジャオで50アップ。
まさにゆっくり落ちる手長エビ。
そして次に慎重&絶妙なデザインを1年以上かけ遂に先週、最終金型発注、量産図面が決定したのが、DVDコンセプションでもその驚くべき動きで話題を独占した「バタフライクロー」である。

バタフライ最終形態遂に完成。これは最終1つ前。
最高傑作の自信アリ!!
アクションはイマカツ・ザ・ムービーコンセプション予告編にて見れます。
もう2年前の春、バークレーUSA開発陣とイマカツ開発陣とのフィッシングショー合同会議の折、ビデオでジャバロンプロトと一緒にこのワームのプロトを紹介したところ、なんとかこのバタフライはバークレーで作らせて欲しいと激反応&激熱望され、バークレーにデザインの提供を決めたいきさつがある。それほどバークレーはこのバタフライの独特の手足のランダムな動きに衝撃を受けていた。ここからバークレイ開発陣が独自に改良した「サムライ」、私が最後まで拘った「バタフライ」が2年がかりで生まれてきた。
ちなみに「サムライ」は私以上にバークレイ開発陣がえらくご執心で、ジャパンオリジナルなのに全米同時発売が既に決まっている。バークレーラボではよほどサムライの「逆手」が強烈な結果を出したようだ。

この水掻きのような逆手がサムライの武器。バークレー絶賛・・・
強烈な水押しと、最短距離でもクイックに動くピクピク系クローです。
バークレーが何故このサムライ系に異様な興味を示したのかは今年のショーで直ぐに分かった。ショーでは未発表だったが、昨年の対クラシック用のシークレットベイトとして密かに注目されていたテクニックがある。それは最低でも1オンス以上のテキサスリグで、分厚いグラスマットをムリヤリ貫通させてビッグバスを釣る技だ。
このテクニックを極めるためにバスプロ(ケビン・ワース)とバークレーが密かに開発していたのが、要塞のように分厚いグラスマットに穴を開けること、貫通させることに全てを賭けた?その名もバークレーガルプ「パンチ・クロー」である。このテクニックはその名の通り「穴をあける(殴るパンチではない)」の意味で「パンチ」と呼ばれている。

殴りザリガニではありません。穴あけザリガニが正解。
まさに超濃厚カバー穴あけ用のパンチリグ。
すなわち、貫通後、逃げるように素早く滑るように落とし、(グライドフォール、バックワードフォール、スライドフォールとも呼ぶ)でバスに反射食いをさせるのがパンチテクニックだ。しかしこれだけなら昔からあるディットーファイアークローやチューブなど、1オンステキサスリグとしては特に斬新なものではない。

この手のヘビーフロリダシンカーがこれからブレイク
しそうな気配。これはフージー作だが、これ以外に
ビックリシンカーあり。
今、注目されているのは、重いシンカーでも伸びきらず、且つ、ランダムで強い波動を放つ肉厚フラップタイプのテールである。一見、余り動きそうもなく見えるこのフラップテールだが、実は優れたデザインのものほど、フォール時にグラスに一切絡まずバタバタと強烈な波動で存在を強くアピールする。そのアピール力は隣の藻穴に潜むバスにすら波動で存在を知らせ、探しに来させるほどの集魚力を持つ。そして閉鎖的な穴の中ではバークレー素材の激臭は充満しやすく、更にバイト効果、集魚効果を倍増させることが出来るのだ。

大増水、低水温の春先、バスの極めて薄いといわれる湯原湖の千本立ち木の中から、バタフライは見事にバスを呼んでくれた。
一方日本でも2年ほど前から琵琶湖でも1オンスリグが流行の兆しをみせており、私自身も「ガンスリンジャー」の開発と共に、偶然にもヘビーカバーでの「パンチ」を意識した釣りを模索していた。しかし、日本ではパンチするような場所が延々続くのは琵琶湖の真夏ぐらいで、それだけのワームでは極めて使用範囲の狭いワームになってしまう。ここが悩みだった。アメリカのローカルベイトが日本でハマる状況は極めて限定的なのだ。

琵琶湖で昨年大流行したグラスマットでの1オンステキサス。このパンチリグにはまだまだ奥深いノウハウが存在する。
そこで考えたのが昨年、ご存知のとおり深く傾倒していたビッグダディーのラバージグスイミングへの応用と、以前ラリーが当時アメリカで大流行していると教えてくれたZOOM社「ホーニートード」のバジングテクニックにも対抗できるワームが出来ないかと言うコンセプトだった。このパンチの突破力、集魚力を持ち、なおかつスイミングにも向き、ノーシンカーではホーニートードのバジングに匹敵する「BUZZカエル」にもなるデザインが理想だった。

ことの始まりはこの人、ラリーとの釣りはいろんなヒントを与えてもらえた。今年もひょっとすると、なんかあるかもよ・・・。
しかし、実際はバズテイルと呼ばれるこの手のトップワームは、スローに引くとほとんど動かないのが最大の弱点だった。この弱点の克服に長い時間がかかってしまった。パンチで凄くて、ジグスイ&テキスイも凄い、ノーシンカーでぶっ飛んで、よりスローでも水面をバズのように引けること。その理想を追求し続けてきた結果生まれたのがバタフライクローである。
西の横綱、スロー&グライド、ナチュラルな高比重系クロー「ダイナゴン」と対極をなす、まさに東の横綱、スピード&リアクション系クロー「バタフライクロー」、一見、余りに普通のフラップ型クローシザースに見えるが、この形、厚み、長さ、間隔、ボディー形状は、ヒゲ一本までジャバロン級に流体力学を計算しつくした唯一無二の形状だと知っておいて欲しい。

「初物」に来るバスは総じて美しく、太く、傷のない賢いバス。痩せたバスが多い湖で、このコンディションのバスがくれば
そのルアーは当たりだ。
さてさて、このジグスイを研究しているところに降って沸いたのが通称「巻きラバ」こと「チャターベイト」だったのだが、これをウェブで紹介して以来、出るわ出るわ、ジャバロンもビビルくらいのそっくりサンが続々登場。それほど海外では注目されていたジグだということが奇しくも解かってしまった。しかし、やはりこの元祖チャターベイトは類似品に比べ非常によくできている。独特のクラゲのようなスカートの形といい、振動のロスをなくすためダイレクトにアイに設置されたブレード、そしてその先の角度、このルアーを作った人がどれだけこのルアーを理解しているかが良くわかる傑作だ。

そっくりサンが大量出現してきたチャターベイト。
日本もアメリカも同じですな・・・。
でもこいつが既に終点着てますね・・・。
このチャターベイトとジャバロンの組み合わせはグラスエリアではまさに凶器ともいえる武器だったが、一つ不満点があった。それは太いトレーラーだとアピール力と飛距離のメリットは大きいが、バラシが多くなるのだ。そこで、このチャタージャバロンを更に生かせないかな?と色んなワームを試作していて瓢箪から駒が出てしまったのが「ジャバロン・スティッキーPAT(仮称)」である。

既にかなり使えるジャバロン・スティッキー。
でもここから色々いじるので長くなるんですよねぇ・・・。
一筋縄ではいきません。
まだまだほんの試作段階だが、このほかにもイマカツでは更に斬新な開発品が来年に向けて次々と生まれ始めている。誰が最初に気が付くか?このドキドキ感はトーナメントで凄いパターンを見つけたときにとてもよく似ていると思うのは、私だけなんでしょうかね?

 

 

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