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K.imae Today's Tips 1038『駄作?名作?解けない封印』

歴史は繰り返されると言うが、コレはもはや過去の遺物なのでしょうか。




あの衝撃と感動を、現代に蘇らせたいと魂こめて作った作品。




そして自分自身もその封印を未だ解けないでいる忘れられた存在。 




イーターⅢPUMPER





















ご存知、USレジェンド、ラリーニクソン。




30年前、彼が琵琶湖のTV撮影で魅せたスプーンビルミノーSPのポンプリトリーブ。




琵琶湖に見学に出ていて、目から目玉が飛び出るほど衝撃を受けたテクニック。




まるで魔法でした。




これぞ、歴史上最大級の「テクニック」でしたね。


























TV放映直後から日本全国の釣具屋から消え去ったレーベル・スプーンビルミノー。




ワシが中学生の頃から存在し、ワゴンで400円位で売られてました。




ラリーは、これをサスペンドチューンして魔法を見せました。




異常に動きのノタノタした、今で言うハイピッチとは真逆のドンくさい大きな動き。




ラトル入れてSPチューンしたら更にドンくさかったです。




しかも飛ばない…。




弱弱しい…されど、でかくゆったり動く喰いやすい大きめの餌…。




それが、低水温期、特にプリのバスに強烈に効いたのです。



















ここ数年、シャッドはとにかくハイピッチ。




ロングビルはロール命。




特に日本人はキビキビ、きっちり規則正しく動くルアーが大好きです。




まさに日本人。




アメリカ人はノタノタや千鳥、ビグベからアラバマまで、
「他と違うもの」を求める発想と好奇心が日本人の比じゃないね。




へドン・タイガーやラッキー13がなぜ名作と言われた所以、
まあ理解されることは無いでしょう。




あの動き見たら「終わってる」と思うもんね。




そこで果敢に「逆の発想」に挑んだのがイーターⅢポンパーでした。




哀愁のレーベル・スプーンビルの
ラトルチューンノタノタアクションを記憶どおりに再現。




ステイシーがまさに日本風の代表なら、ポンパー日本初のアメリカンロングビル?。





















テストでは釣れましたよ。




ラリーが来日したときには、まだこの地球上に生を受けてないホサキですら。




今や知らない人がほとんどなんでしょうね…。




あの伝説的衝撃を。 



















伝説を見てるナベは端からよく釣りました。




このノタノタ動きは丁寧で几帳面なナベには一番あっていたよう。




一番釣ってました。




懐かしの縦捌きポンプリトリーブで。


























当然、ワシも懐かしの縦捌き、リアルポンプで釣りました。




感動もんですわ、オッサンには。




日本じゃポンプリトリーブじゃなく、キャロみたいな
横捌きストロークでする人が多いのは下野さん&ステイシーの影響ですな。




横は正統派じゃありません。井戸のポンプを上下する動きじゃないもんね。




ラリーは100%縦捌きでした。




ポンプで、たるませたラインが「プンッ」って跳ねるのが最高に気持ちエエんですわ。




バス釣りは、ただ釣れるだけじゃなく、どう釣るかの自己満足も大切ですね。




ルアーは「餌から一番遠い存在で釣る」のも大きな醍醐味だと思います。



















まあ、でも結果的にこのポンパー、大ハズシしました。




日本人にはやっぱノタノタ、ノロノロはウケないのね…




と言う自分も、未だ使いきれてません…




それでも何故かポンパーさんは海外では好かれるのか、
ほとんどが海外へ旅立って行きました。




なんで幸か不幸か、在庫はほぼゼーロー。




誰かアメリカンな人、日本でいつかブレイクさせてみてください。

 

 

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