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玉砕覚悟!?男引き一本勝負!TOP50土師ダム戦の巻

1年越しの開催になった土師ダム戦。
今回は天候にも恵まれ、厳しいながらも
ハイレベルな戦いになった。

予想以上のファンが集まってくれた土師ダム戦。
DJもナイスでいい感じでした。
やっと自分の戦いが開幕した想いです。

私にとって事実上、開幕戦となった土師ダムトップ50が終了した。結果は4位入賞。過去最短の練習時間、バックアップを持たない退路を断っての優勝のみに照準を合わせた挑戦は自分にとって優勝に匹敵するほど価値のある、大きな大きな可能性を感じることの出来た試合になった。

今年は全戦、衝撃的展開で優勝のみを狙う。
まずは今回、クランクオンリーで4位。
今回、私が試した自分自身の可能性とは、ストロングパターンの限界への挑戦だった。船団、フラット、ライトリグ・・・ここ数年、異常ともいえるプレッシャー下のトーナメントではライトリグや、フィネスの極みともいえるサイトフィッシングが上位入賞の絶対的条件のようになってしまい、ジグヘッドワッキースモラバネコリグと言ったおよそ本来のバスフィッシングの豪快なスタイル、アクティブなスタイルからかけ離れた釣堀的大会に正直嫌気が差していた。それはトップ50でも同じことである。しかし、それでも勝たねば生き残れない日本のトーナメント事情からすれば、こういった釣り方に偏ってしまうのも致し方ない現実にも思えていた。

トーナメントレイクとしては非常に小さく、プレッシャーに弱い土師ダム。しかし、バスは健全でサイズもデカイ。
果たしてクランクはどんなところで通用するのか。
自分がトーナメントプロに憧れた時代、それはバスボートを駆使し、ビッグクランクやスピナーベイトでガンガン攻めまくり、電撃でジグを上顎に瞬殺で打ち込むアクティブで豪快な、他の釣りにはないスポーツ的な魅力にあった。もはやこういった釣りは現在のトップトーナメントでは通用しなくなったのか?。それとも最終成績、カテゴリー残留を恐れるが故、攻めの気迫をアングラーが失ったのか。

一般アングラーに対して情報の発信源になれるような試合がしたい。
それが今年の目標だ。
いずれにせよ、今の日本の平均的トーナメントスキルは私にとってもはやどうしてもマスターしたい魅力のある釣りではない。恐らくそれはもはや一般アングラーの釣りにとっても、既にかけ離れた存在になっている。
しかし、トップカテゴリーから脱落するリスクを犯して無謀とも言えるストロングパターンを強攻するのは、自分の選手生命との引き換えとも言える。現実、中途半端な“自称”ストロング派は日本のトップカテゴリーから結果を残すことなく姿を消した。

もはや船団ライトリグ合戦が名物になってしまったトーナメント。だからこそ劇的な、そして感動的なパターンの出現が期待されている。
今回、緒戦をやむ得ぬ事態でキャンセルし、目標を事実上失った自分が、敢えて自分に課した無謀な挑戦、それは先週のルアーニュースでも公言した通り、かつて自分が最も得意としていたストロングスタイルの貫徹である。日本のトーナメントに夢のある強烈無比なスポーツフィッシングの感動を、そして一般アングラーに多大な影響を与える衝撃的バスフィッシングを魅せる。それが昨年、エリート5優勝で強く感じた自分の使命に思えた。

退路を断っての挑戦。
ギリギリの勝負勘が異次元の扉を開くことがある。
今回、私はプリプラクティスの模様を初めてこのウェブで報告していない。その理由はプリプラの3日間、私はダイナゴンIKクランクしかほとんど使っていないうえ、そのクランクベイト&ダイナゴンの徹底した練習の模様を全てビデオに納めているからだ。2週間後の本番が増水で冠水ブッシュだらけならダイナゴンノーシンカー、一方、急減水プアーカバーなら沖目のベイトにつくバスをクランクで狙う。アフタースポーニングの基本中の基本に忠実に、その中で考えうる最強最得意のルアーのポテンシャルをどこまで引き出せるかだけに練習時間の全てを注いだのだ。狭い土師ダム、場所やピンなどは既に誰もが知っている。もはや漁探かけなど余り意味もない。その中でストロングパターンを最後まで実践できるか否かは、ルアーのポテンシャルを誰よりもハイレベルに展開させるスキルが必要なのだ。

ひたすら投げて巻く。
まるで20年前の琵琶湖戦を思い出したクランク一本勝負。
スーパースレッジを使わせたら誰にも負けない自信はある。それと同じレベルでクランクを使いこなせるか、そこに焦点を絞った徹底したクランクの練習をしていた。オフリミット期間には土師ダムと条件が似たレイクにも通い、徹底してクランクの練習をしていたのだ。
もともとディープクランクでの琵琶湖優勝経験数は誰よりも実績を持っている。その破壊力をもう一度思い出し、更に飛びぬけたレベルでクランクを生かせないか。シンプルだけに奥が深いクランクベイト、使い手によって劇的に差が出るのもクランクベイト。吉田秀雄と共に始めたクランクプロジェクトが私に昔を思い出させていた。

クランクベイトの魔力。
それは貫徹して使い切った者にしか解からない異次元の領域。
全てのバスを手にした、全てのクランク達。
そしてそのクランクの真髄を自分のものにするには、究極のハイプレッシャーとも言える最高峰カテゴリーで結果として残す以外に説得力はないのだ。今から考えるとホント、随分無謀な練習(試合?)をしたものだと思う・・・。
そして、退路を断った無謀な試みが遂に、クランクベイトだけがもつ魔力のような「神の領域」に再び一歩、足を踏み入れることが出来たと思う。

異次元の扉は開いた。3日間、クランクベイト一本勝負!
男引きの花道は今も昔も最高の気分にさせてくれる。
これぞバスフィッシング!!
見通しが良く、小規模、選手過密状態の土師ダム戦、ほとんどのプロがライトリグに頼る中で3日間に亘ってウエイインした全てのバスをクランクベイトで釣ることに成功した。天候は3日間のうち22日間は30度を超える晴天無風のベタナギ。クランクベイトには最も厳しい条件の中で出したこの結果は、ここ数年のトップ50を見ても奇跡に近い出来事だ。しかも狭いがゆえに全てのバスを他の選手、もしくはギャラリーの目前で釣ってみせることも出来た。

初日晴天無風、
IK-180で2本、そして50アップをハイドアップHU-300で仕留め3本で7位。
優勝にこそ及ばなかったが、私にとってこの結果は優勝以上の価値と感動があった。クランクベイトがあの超ハイプレッシャーの中で天候にもかかわらず、3日間安定して通用する事実を証明できたことは、今後のトーナメントスタイルに多大な影響を与えることになるだろう。

2日目曇り一時雨、
IK-250をメインにチェンジ。9本仕留め、リミットメイク成功。
総合4位に浮上。
これはタラレバの世界だが敢えて言いたい。もし、3日間、雨が続いていたら6キロで毎日揃える自信があった。それは試合前にもTVインタビューで宣言している。それほど大雨の前日プラでは驚異的結果が出ていたのだ。事実、僅かに1時間半だけ小雨の降った曇りの2日目、その雨の1時間でリミットは造作もなく揃った。

そして最終日はまたしても猛暑の晴天、
この日はHU-300オンリーで3本キャッチ。
遂にクランクオンリーでお立ち台獲得!
しかし、それ以上に驚くべき事実は、あのプレッシャーの中で、しかも晴天無風ですらライトリグに引けをとらなかったクランクベイトの恐るべき真のポテンシャルにある。その核心を担ったライザークランキングについては後日、衝撃のプリプラ実写ムービーと共に全貌を公開していきたいと思う。
真のイマカツ・クランクプロジェクトは今始まったばかりなのだ。

自分にとっては優勝並みに価値ある4位。
大きな可能性を掴んだ充実感があった。
詳しいテクニック、エリアは間もなく完全公開!
TO BE CONTINUED・・・

 

 

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